はてなキーワード: 短期バイトとは
今回の震災で、若い世代を中心によく街頭募金を行って、集めたお金を東北へ送ろうしている人たちがいるが、NGO団体で寄付戦略をずっと考えてきている人間から1つアドバイスをしたい。
街頭募金で人のお金集めるぐらいなら、自分が1日短期バイト等で稼いで、そのお金を寄付した方がいい。
単純に効率から考えてもらいたい。例えば3人集まって街頭募金でお金集めをするとする。よほど場所と戦略を練らない限り、3分に100円程度集められるぐらいだろう。単純のそのペースで計算すると、1時間で2000円、6時間立って12000円程度である。3人メンバーがいるのなら、各メンバーが日給8000円のバイトをやれば倍額お金が得られる。しかも、募金と別の所での労働の需要と供給がマッチするので、それは経済面からもプラスでいいことである。という話である。今日も街頭募金詐欺で捕まってた人がいたので、単純に信頼度も高い方法ではないと思われるし。
まぁ、困っている人の支援=街頭募金というのは日本人の典型的なステレオタイプなので、アクションを興したい人が多いのはわかる(あと「ああ、私今いいことやってる」と目に見えて感じやすいアクションであるし)。だが自身の行う活動の費用対効果は行う前にきちんと考えた方がよいと思われる。
夢だった技術系の仕事をずっと続けていたけど、無理がたたって体がダメになって続けられなくなった。
その後腹にぽっかり穴があいたような気分で数年何もできずに引きこもり死ぬ事ばかり考えた後、何となく行った短期バイトで誘われて長期バイトを始める。
ダイエットして引きこもり時代についた贅肉が落ちたので、別のバイトも始めてついでに化粧品メーカーから来てるスタッフから化粧いろいろ教わる。
早朝から夜まで2つバイト掛け持ちしても16万程度の月収で、バイトから正社員登用の道もあるけどこの年で正社員は厳しいなと思ってたら、知り合いの紹介で30で37の人と結婚。
現在専業主婦、こちらが何も言ってないのに、早朝に起きてゴミ捨ても食器洗いも洗濯も全てやってしまうできすぎた夫持ち。
料理が失敗しても美味しいと食べてくれ、幸せ可愛い君の全部が大好きと毎日何度もキスしてくる、最初はこれ以上親に心配と負担をかけたらダメだから結婚したけど、今は私も彼が大好き。
プロポーズで一生苦労はさせません!って言ってた通り全く苦労がない、彼に相当な貯金があったのであんまり将来の不安もない。
彼はいつもニコニコしている、結婚から2年間彼のイライラしてる所や怒ってる所を見た事がない、何でも私のやりたいようにやらせてくれる。
私が彼を好きな理由は解るけど、彼は私の何に幸せになってるんだろうと不安だ。
彼に言って家事を私が全部するのが筋だと思う、暇だから何かバイトも始めた方がいいと思う、でも妊娠流産のどたばたで結局何もしないまま至る現在。
すっかり楽な生活に慣れてしまい、今が楽だし明日からすればいいか根性で始められない。
たぶん、今そんな風になってるのは。
あなたがそれまでにきちんと努力を積み重ねてきたからだと思うよ。
自分にはその積み重ねてきたものがないからなぁ…。
本当にうらやましいよ。
この不況だしもう20代前半みたいにいつでも次がある年齢でもないし。
数年後にはやばいことになりそうって思うんだけど…あなたみたいになれそうもない。
ずっと楽しすぎてたせいか、自分には掘り返すものがない…。
いい加減に生きてきた人生のツケが近い将来やって来るのかなって思うと、時々不安になる。
<学生時代>
幸か不幸か人より要領よく勉強ができたので大学入学まで特に努力した記憶はない。
努力してトップになるよりは、遊んでて上位陣にいれたらいいって思ってた。
クラブ活動とかもちょっと真面目にやったらそれなりに上手くなったので
調子に乗って普段はすんごいさぼってたから、努力するということが身につかなかった。
やってきたバイトも楽なとこばっかりだったと思うし。
↓
<社会に出て>
就職活動は氷河期だったのもあるし、それまで努力した経験のない自分には
どうしていいかわからなかったのでほとんどまともに就活してない。
とりあえず適当に受けたところで正社員になれたので、そこでしばらく働く。
でも激務すぎると感じ2年ほどであっさり退職。
↓
無職で短期バイトで暮らしてる時期もけっこうあったので、周りには凄く心配された。
でも本人的には若さもあってあまり危機感がなくスキルアップ等の努力はしなかった。
運良く入った今の派遣先は、平均より給料も良く仕事が忙しすぎず人間関係も良いのでまぁ幸せ。
気に入ったので年単位で滞在中。←いまここ
さて、問題はこの先だ。
今の職場は、業界的に4~5年で大幅な人員削減で派遣は解雇確実だろうという噂。
というか、支店自体がなくなる可能性もあるらしい。
で、その頃の自分ってもう30過ぎてる。
この大不況の時代に、スキルもなくてそんな歳で再就職なんて可能なの!?
ちょっと転んだってなんとかなるのは若いうちだけ。それかきちんと経験やスキルを積み重ねてきた人だけ。
そうとしか思えないから不安ばっかりが大きくなる。
焦るけど何していいかわからないし、仕事と家事をしながら継続的に勉強というのができない。
自分の危機感のなさと努力不足ということはわかってるけど、それでもできない。
全然真面目には生きてないんだけど、絶望感がこの先待ってるんじゃないかと思うと怖い。
積み重ねってなに?みんな当たり前にしてきてるの?
大学生だった頃、ぼくはかなりとんがったやつだったと思う。
とんがるといってもとても格好いいとはいえないとんがりかたで、世界を敵にまわしているような、一人で戦争をしているような、敵意を剥き出しにして斜に構えるような、そんな生意気ながきだった。
自分の好きなものだけに触れて、世の中間違っていると言い張った。
作り出される自分のアイデアが、とても素晴らしいもののように思えて、それだけに夢中になってあれこれと作った。
ハードボイルドの主人公のように両肩で風を切って、ギャングのように何か面白いものはないかと物色しているような、そんなたぶん二十歳ぐらいの自分を思い出すとなにか冷や汗が出るような気がし、その一方で、なかなかに冴えていたなとも思う。一切を閉ざしてしまって、自分だけの世界に閉じこもって、世の中のものをせっせと自分の世界に取り込んでいたような気がする。
ほとんど誰とも話さずに過ごし、たぶん話していてもかなり機械的な反応しかできなかったと思う。その頃のメールの下書きのテキストが残っていて、それを読むと、官僚的というかガチガチな隙のない文章を書いていて、なんだこいつはサイボーグみたいな文章を書くやつだと、なつかしくなって笑ってしまう。
その文章の中にいる二十歳のぼくはいつも完全武装なのだ。
そんなことになってしまったのは大学一年の頃に起こった事故のせいで、ある事件をきっかけにぼくは人間というものが信じられなくなり、社会を敵にまわすようになった。数ヶ月は立ち直れず、それでも本を読んでいるうちにだいぶ立ち直っていき、読書欲に駆られながら読みふけるうちに、復帰していた。
好んで読んだのはハードボイルド。
チャンドラーとか、ジャック・ヒンギスとか、ギャビン・ライアルとか。
ハードボイルドを読む人なら、この手の小説が汚れきった社会を渡り歩く勇気(社会に絶望していたのでそういう勇気を必要としていた)をもたらしたこともわかりやすいと思う。ぼくはあろう事か、ギャングや、探偵や、元軍人や、スパイに社会との渡り合いかたを教わってしまい、いつも鞄のなかには拳銃が入っているようなそんな心地で、復帰していったのだ。
それは今からしてみれば、常時戦場にいるような緊張感で、そんな状態でまともな会話など出来るはずもないし、たぶんしても鋭すぎる態度で、相手を居心地悪くさせてしまっただろううと思う。それでもギャングだが、探偵だか、スパイだか、元軍人気取りのぼくは、そんな完全武装であちこちを歩き回り、あれこれと色々作って、仲間に見せたりしていた。
それは今から見ても、あの頃に作ったものはすごかったと思うほどで、錯覚ではあるのだけど、本当にたったひとりで世界を相手に戦っていたのだと思うし、シャープで甘えがなく、手を切りそうなほどの切れ味あるものたちを作っていたのだと思う。
だから、こう言いたい。
完全武装の時代もそんなに悪い時代じゃなかったって。
その当時にどのように世の中と接していたかと言われて、ふと思い出した言葉がある。
著名なSF小説「ニューロマンサー」の続編「モナリザ・オーバードライブ」の解説にその言葉はあって、それらの作品を評して「鏡に覆われた(ミラーシャーデッド)表層」と言っている。
この感覚。
ガラス越しという言葉があるのだけど、それよりもシャープな感じで、こちらの表情が見えないようにスモークガラスで覆っている感覚。そして、社会もスモークガラスに覆われていて、お互いが冷たく冷淡で、それが日々すれ違っているのだけど、完全に別け隔てられている。
あちこちのバイトを短期でまわって、世の中のいろいろな風景をスパイしながら(そういうつもりだった)、いろいろに世の中の仕組みを知っていくようになった。会話をしなければならないところでは当たり障りのない、そしておそらくかなり素っ気ない会話を交わし、とても冷淡にその体験だけを盗んでいくスパイのように働いていた。
もちろん、その短期バイトをあちこち回ったことが、のちのちまともに社会に出て、効率的な現場のまわしかたみたいなところでとても大きく効いてくることになったのだけれども、誰もが短期なだけにコミュニケーションらしいものは皆無で、煙草を吸いにいってせっかく話す機会があっても、他の誰かがはなしているのを聞いているだけという、なんという非コミュ。
あの当時のぼくはとてもプライドが高く、口を開くにしてもなにか高級な事を言わなければと思っていたように思う。例えばハードボイルドの主人公のようなセリフなど、いま思えば、現場にまったく必要のない言葉以外話したくなかったのであるが、結局の所それは自分の我が儘で、自分の価値観以外のコミュニケーションを仕事場でさえしたくない、もしくはそれをしなくて良いようアンドロイドのように、時間貸しのロボットのように、ただ効率的に現場をまわすにはどう動けばいいか、だけを考えていたように思えてくる。
ボトルネックを事前に発見して、誰も気づかないうちにそれを埋めていく、それで今日の作業は30%ぐらい効率化できたと悦にいる。そんな毎日。それはリアルシュミレーションゲームのように思えていたし、コミュニケーションなどなくとも、出来る遊びではあった(そしてこの経験はのちのち凄まじい威力を誇った)。
しかし、その当時のぼくはやはりゲーム感覚で、いつでもスイッチを切ってさよならできる現場でしかなく、ミラーシャーデッドどころか、液晶パネルの中の駒でしかなかったのかもしれないと思ってしまう。
そんな事をしているうちに、交通誘導の仕事をやってみることにした。
これは簡単に言えば、工事現場に立っている警備員で、たぶんやってみないとわからないが世の中の潤滑油的な仕事である。仮設の信号機でいいのではないかと言われれば、まあ、そうかもなのだけど、ぼくはその辺の議論はどうでもいいし、もう交通誘導をするはずもないので、あんまり関係がない。
で、いきなりやってくるのは、研修。
法定で4日だったかの研修が義務づけられているとかで、ひたすらに、交通誘導がどんな仕事かをたたき込まれる。そこで言われるのは、ひたすらに危機対応、そして、顧客である工事現場の人たちを守るか。酔っぱらい運転で工事現場につっこんでくる車から顧客を守るのが、交通誘導の第一の責務だとか何とか。まあ、ねえ、顧客だからねえ。
そうやって始めてみるしょっぱなに言われた。
「あれさ、お互い遠くに立ってるじゃない。互いに孤独で。8時間とか、12時間とか。そうするとね、話せないから、上手くいかないと不満がたまってどんどん上手くいかなくなるんだ。そうするとたいへんだよ。向こうはぷりぷり怒ってさ」
これはチームワークなのだと、コミュニケーションなのだと、ぼくはあなたのことを信頼していますと伝える事が重要なのだ。あなたが怒らないように、要らぬ誤解を抱かないように、あなたがぼくが心配ないというシグナリングをしなければならないんだって、あの赤く光る棒を振りながら、ずっと伝えなければならないんだと、それはプレッシャーだったのではあるのだけど、それまでの自分とは違うことが価値があるのだということを、思い知らされた事ではある。
交通誘導に業務効率化する要素などなく、どうやってチームワークをよくしていくか以外に改善点はない。そういう意味では完全コミュな仕事であり、ぼくはあんまり自信がなかった。
それが初めての集合で、煙草を吸っていて結構くせがありそうな人に言われた。
ぼくは、どれだけハードボイルドな世界でショートピースが標準か語りたかった。
「香りがいいんです。それでくせになっちゃって」
「どれ、吸わせてよ。うわ、きつ、なにこれ」
その人は笑う。
「缶で吸ってたときもあるんです。あのときは肺に穴が開いたのがわかりました」
ぼくはきっと「ショートピース野郎」と記憶されたことだろう。それでもその瞬間に、ミラーシャーデッドが融けたのを感じた。ぼくの世界に入ってくる人がいた。確かにさりげないのだけれども、それで勇気づけられたのは確かだ。
そういう感じ。
その瞬間に、一緒に仕事をする人々の世界観もわからないとと思って、一瞬にしてぼくのミラーグラスは破壊された。
同じ人と同じ現場になって、その頃はきつい両切り(ショートピース)はやめていて、もうすこし穏健なロングピースになっていたけれども、その人は、仕事が終わってヘルメットを長時間かぶっていたせいで髪型がめちゃくちゃになっていたけれども帽子をかぶって、自転車に乗る。
そういって、現場から明るくたちさる。
あの職場で、いろいろな人々と、その職場を暖かくする事にどれだけ尽くしただろうか。誰もがその底辺で生活しているわけだし、いつの間にか、それは自分の片足だけつっこんだ居場所になりかけていた。世界がガラス越しではなくなったのこの職場だったし、それはなにか守らなければならない暖かいチームワークの場所だった。
底辺などというべからず。
その後の十年近いキャリアを通しても、素晴らしいチームワークだったと断言できるし、この1/5000ぐらいの荒涼とした、無生産な現場は大量に見てるし、基本的に言えるのは底辺ほど効率的で、上層ほど無能であるということだ。のぼるほど無能になっていく。
機能不全とすべての罪は上層にあるのだけど、わかっているか。
ちょっと言い過ぎた。
ぼくが言いたいのは、底辺を経験してすばらしく暖かく機能的で、ここは問題がまったくない、ということなのだ。ここには何の問題もない。すばらしい経験だった。ぼくの非コミュも解けた。
貴族趣味なぼくは結局ほぐされて、そして紹介で別の職場に入ることになる。
本格的な就職に近い形で、人事のトップに笑われる。
「いや、こんな真っ白な履歴書を見るのは初めて」
その履歴書は真っ白だろうか?
数こと話すと人事の最高責任者は頷く。
じゃあ、採用するけど、明日からちゃんときてね。
配属されたのは実務の最精鋭部隊が集まっている部署で、そこで、笑い合いながら、冗談を言いながら、学びながら、いろいろ効率的なオペレーションを学んだ気がする。それで、特別なプロジェクトが立ち上がって、それにたったひとりで派遣されて、その現場監督(ただし、実権はまったくなし。不安にさせるな)で、まったく見知らぬコミュニティーにぶち込まれる。
「山崎まさよしさんに似てますよね、雰囲気だけ」
「あー、そう言われたのは初めてで」
(ブルースは好きなんだけどねえ…)
そうやって、あ、これで大丈夫なんだ、これで上手くいくのだと、そう安心した。