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はてなキーワード: 奇妙とは

2007-06-10

[]の特徴

1,写真に撮られるのを極度にいやがる。

2,風呂に入らない。髭を剃らない。

3,食べ物の清潔度が極度に気になる。

4,激しいリズムが好き。

5,武器好き。ただし、使えない。

6,奇妙な丁寧語をしゃべる。

7,会話の基本は自慢合戦。

8,視点がひとつでしかものを考えられない。

9,みんな考えることは同じだと思っている。

10,思考に時間軸の要素が乏しい。

11,思考将棋倒し的。

12,感情移入が激しい。

13,気持ちが離れるときは一瞬。アンチに早変わりする。

14,不協和音不快さより恐怖を感じる。

15,ふだんは温厚そうに見えても、突然切れる。ただし、暴力には走らない。

16,批判好きだが、打たれ弱い。

17,自分が恥ずかしい。

18,かたくな。

19,明文化しないとやっていいことと悪いことの区別が付かない。

20,状況によらず同じ基準で判断する。

21,大岡裁きがなぜ好かれるのか理解できない。

22,客観が、対立する意見の中立点だと思っている。

23,政治保守貧乏なのに自民党支持9条改正派。

24,きりのいい番号が好き。

25,個別例を一般化するのが好き。

26,コンピュータの機能にたとえるのが好き。

27,曖昧な感情に乏しい。

28,地位、階級に敏感。

29,処女信仰

2007-06-06

464

動画配信サイト流行ってるけど、未だに謎な事があるんだが

アニメとかの正規の動画配信権ってどうやって取得するんだろう。

その昔ちょうどWinny等が流行してた頃、

一話だけ配信して残りは課金ってビデオ配信サイトあったんだが、

今考えると料金払ってたのかな。と疑問が沸く。

その当時はDRMはあったんだが、DRMって概念流通してなく、

連番のURLを軽くJavascript暗号化するかだけだった。

それをどうやって解読するのか?という奇妙な遊びが仲間内で流行していた。

URL忘れてたけど、隙間商売だったんだろうな・・・。

たぶん韓国企業だったと。

今も続いているんだろうか・・・。

ヘビーユーザーP2PFTPに逃げるし、ライトユーザーVHDとかDVDとか借りるか録画。

2007-06-05

私は子供が嫌いで苦手だ。

私は子供が嫌いで苦手だ。

そして困った事に、私はその子供を産む「女」なのだ。

26にもなると、周りの友達や知人は結婚して行って子供を作る。

毎月のように妊娠しただの出産しただののメールが私の携帯へ届く。

そして決まって「是非見に来てね」と言う言葉と共に生まれたて赤ん坊写真が添えられている。

社交辞令的な時もあるし、本心の時もあるだろう。

添付された生まれたてのほにゃほにゃの物体の写真を見て私は大きくため息をつく。

駄目なのだ。

どうしても可愛いと思えない。

けれどそれを人に言うことはタブー視されているようで(特に女が言うことは厳禁と暗黙のルールで決まっている雰囲気がある)

私はあまり人に言ったことが無い。

犬が嫌い、猫が嫌い、爬虫類が嫌い、昆虫が嫌い

このあたりはカミングアウトした所で、そうなんだー、私もだよ、なんて軽い返事が帰ってくるのに

人間」が嫌いだと言うと世にも奇妙な物を見るような目で見られてしまう。

いや、私だっておかしいと思っていた頃もあった。

いつか結婚して子供を作るのだろう、その図式に自分が嵌め込まれていることが到底想像できない。

これはきっとおかしい、私はどこかおかしい女なんだ。

悩んでどうにか打破しようとしてみたけれど、やっぱり駄目だった。

過去に悩んで人に打ち明けた事がある。

その人はケロリと笑って

「出来たら可愛くなるかもよ?」

と言った。

ガツンと頭を殴られたようなショック。

そんな馬鹿な。

出来たら可愛くなる?

100%の保障が無いのに、そんな博打みたいな事が出来ようか。

じゃあもし、もしも、いざ出来て産んで、やっぱり私の気持ちが変わらなかったら?

私はその子供にどう接していけば良いのだろうか。

子供は親を選べない。

だからこそ、みんな不幸になっちゃ駄目なんだ。

私は子供が嫌いで苦手だ。

とりあえず今の所、変わる兆しは見られない。

深く深く考えて泣きそうになる事もあるけれど、どうしようも無い事実なんだ。

2007-06-04

PHP奇妙なround関数 第3部

d:id:hnw:20070515

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|  あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|  『PHPのround関数で0.49999999999を四捨五入したら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ   1になってしまっていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人  な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ  おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゛  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ  頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r ー---ァ‐゛T´ '"´ /::::/-‐  \  よくある浮動小数点数の精度とか誤差だとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ PHP仕様の片鱗を味わったぜ…

2007-05-31

キモオタメモ

1,客観が、対立する意見の中立点だと思っている。

2,教条主義。状況によらず同じ基準で判断する。大岡裁きとは逆。

3,自分が恥ずかしい。写真に撮られるのを極度にいやがる。

4,思考将棋倒し的。

5,風呂に入らない。髭を剃らない。

6,食べ物の清潔度が極度に気になる。

7,激しいリズムが好き。

8,思考に時間軸の要素が乏しい。1年間と永遠の感覚的な差があまりない。

9,感情移入が激しい。

10,気持ちが離れるときは一瞬。アンチに早変わりする。

11,不協和音不快さより恐怖を感じる。

12,会話の基本は自慢合戦。

13,みんな考えることは同じだと思っていて、たまに違う人がいると気がつく。

14,武器好き。ただし、使えない。

15,政治保守貧乏なのに自民党支持9条改正派。

16,かたくな。

17,奇妙な丁寧語をしゃべる。

18,ふだんは温厚そうに見えても、突然切れる。ただし、暴力には走らない。

19,視点がひとつでしかものを考えられない。

20,批判好きだが、打たれ弱い。

21,明文化しないとやっていいことと悪いことの区別が付かない。

あとで追加する予定。

2007-05-30

人妻セフレ

http://anond.hatelabo.jp/20070529160913

仕事後、ふたりきりで会社に残りいろいろ相談に乗ってあげたら奇妙な感じでみつめてきて最初は何かな?と思ったが、しばらく見つめ合ってたらビビッと来た。

その後はセックスしまくった。

セフレと割り切ってるあいだ柄だったからか人妻だからか、燃えまくって気持ちよかった。

「身体の相性が合うんだね」と。

旦那とは最近やってないと言っていた。

ある日、旦那が会社に迎えにきたところに鉢合わせ

バレるはずもなく普通挨拶したのだが

ものすごく人の良さそうな人だったのでばつが悪くなりそれ以来気分が乗らなくなった。

「飽きたの?」と聞かれても困る。

そのまま何事もなかったかのようにフェードアウト

2007-05-25

[]つづき

あの日はやけに暑い日だった。学生時代の夏休みの最後の一日となるこの日も、他の日と同じく怠惰に過ごしていた。

あの頃はブロードバンドなんていう言葉すら存在していなかった。ネットをやるにはダイヤルアップモデムを介してプロバイダ電話してネットをするという、そんな時代だった。テレホタイムなんていう言葉もあって、午後11時、の二分前からネット接続するなんていうことをよくやったものだった。

だからこの日も前日の午後11時前後からネットにつなぎ、温くなった麦茶を片手にテキストサイトやら掲示板やらを巡回していたはずだ。貧乏学生という悲しい身分もあって、ワンルームトイレ共同エアコンなしという強烈な環境で、熱帯夜のさなかに汗をだらだら流しながらネットをするだなんて今考えると結構悲惨だけれど、当時はそれが唯一の楽しみだった。

ネット上だけで少し交流のある個人のページの掲示板奇妙な書き込みを見つけたのは、草木も眠る丑三つ時、だったと思う。

http://anond.hatelabo.jp/20070525155937

2007-05-23

はっきりと意識してやった悪い事

会社に入りたてのころどうも奇妙だと思っていた。社長から、妙に先輩が優遇されていたから。勿論、経験を経て仕事が出来る、長年の縁、そういうものがあるから、優遇されて当然。だから気にしなかった。

ある日DMを配る必要がって、その配り先のマップ偶然見た。先輩は歩いていけるところ。自分は遠いところ。なんだかカチンときた。んで先輩に聞いてみたら当然の様に「社長とそういう風にしようって決めたから」だって。かなりムカついたけど、DM配るついでに喫茶店寄ってサボる、っていう小さな仕返しでガマンした。

社長と仲良くしようと、愛想良くした。周りの従業員とも仲良くした。その会社パソコンに詳しいのは自分だけで色々世話した。HPポスター、チラシも作った。社内の仕組みを良くする方法を提示して、実際変えたりした。(少しだけど)

ある日仕事の書類をみた。先輩がするはずのタスクが自分に廻ってきていた。ある日偶然給料計算書をみてしまった。その金額差にまたムカついた。

あーもういいや、って思った。仕事の質を落とした。仕事微妙に先輩に残した。いい子ちゃんな自分はこんな事明確に意識してやった事無い。こんな事をする自分に少し落胆した。ある日 先輩に嫌われてるって伝え聞いた。仕返しは成功したわけだ。

さて、自分はいま悩んでる。

された事って小さいといえば小さいことばかり。こんな事にムカついて仕返しするなんてなんて小さな人間なんだ。昔から自分は人から馬鹿にされるのが大嫌いだった。馬鹿にされるというか、利用されるのが大嫌いなんだ。たとえばパソコンの質問しかしてこない友達は嫌いだ。利用価値があるから友達で居てやると思われてるかと想像してしまうから。小さい人間だ、、、、でんと大きく構えればいいのに。

同時にこんな事も考えてる。

自分は人がいい。人がいいって言うか、人に嫌われたり見切られるのをとても恐れている。だから自分を一段低く見てしまうし、口当たりの良い事しか言わない所がある。いま明確に嫌われていると分かった状態だ。自分は恐怖心から、いい子ちゃんしようとしている。だけれどそれでいいんだろうか?もっとふてぶてしく行くべきではないだろうか?

でもどちらにしても仕事を残すのは止めよう。少なくとも今の所。そして早くここを辞めるよう。ここは少し問題があるけれど、ぬるま湯すぎる。

答えが誠実であるかどうかはしばしば厳しく問われるのに、問いが誠実であるかどうかはあまり問われることがないように思う。奇妙なことだ。不当でもあると感じる。

2007-05-17

キョウコ

キョウコはいつも自信に満ちていてとても美人クラスメイトだったから、私はとても憧れていた

キョウコは髪が生まれつき茶色で、色白で、瞳の色も薄い茶色をしていたから

暇なクラスメイトたちが、父親が日本人じゃないとか母親ガイジン浮気して出来た子だとか

中学生らしい胡散臭い噂を毎日こそこそと、でもキョウコに伝わるように話していた

それは酷く不快な噂のはずなのにキョウコはちっとも気にしていない素振りで毎日笑っていた

避けては通れない授業参観というイベントが9月のある日に実施された

冴えないクラスメイトの親の中に、キョウコに良く似たとても綺麗な女性がいた

けれど皆の視線を集めたのはその美しい容貌ではなくて、サングラスで覆われた瞳と車椅子と言う姿だった

デリカシーの無い男子が指を指してヒソヒソと話し、それをクラスリーダー的役割を担っていた女子達が制した

けれどその女子たちも実は興味津々と言ったカンジでちらちらとキョウコの母親を盗み見ていた

それとは対照的に、キョウコは決してその姿を見ようとはしなかった

国語の授業が始まり、淡々とそれでも父兄をやや意識しつつ担任が進行する中で

たまに教室に響くキィキィと言う車椅子の音がとても重く感じられた

なにがどうなって、キョウコの母がああいった姿になったのか

病気なのか、事故なのか、もしかしたら生まれつきなのか、そんなことはまったくわからなかったけれど

むくむくと膨れ上がる好奇心と、奇妙な罪悪感に、あの時クラス全員が支配されていたのだと思う

先日、同窓会の出欠を問う葉書ポストに届いているのを見つけて

その時私は15年振りにキョウコのことを思い出した

栗色の髪の美しい少女

キョウコがいた、あの日の授業参観のことを

キョウコは今何をしているのだろう、そしてあの母親はどうしているのだろう

キョウコは同窓会に来るだろうか

来たらまず何て声を掛けよう

そんなことを思いながら「出席」の文字に丸をうった

2007-05-12

anond:20070512145355

1.朝出かける前に一本、休憩時に一本、って本格的になりはじめたのはやっぱり20歳から。

2.手持ち無沙汰な時にすることができるから吸う。暇つぶし

 人と一緒の時は話すことに集中したいから吸わない。

 で、忙しい時にも「煙草吸ってくる」でぽっかりとした空虚な時間ができるから吸う。

 あと煙草吸い始めて知った、喫煙所でできる奇妙な知り合い、が目的かな。

 普段なら話す機会がない人とかと世間話したり、友人になったり。

3.自分の意思。人と食事いったりしたら吸わないとかって選択も時々自分でしてるわけだし。

2007-05-04

アルヨで思い出したが

昔アルヨジョギングと言うのを考えた。

1 ジャージの袖に手を入れて胸の前で合わせて中国人のような格好にする

2 円を組んで深々と一礼

3 全員でたて一列になり、甲高い声で「アルヨアルヨ」と連呼しながら走る

4 おなかが痛いほど笑える

ハシが転んでもおかしい年頃というが、私たちのそのころはアルヨマラソンをしてもおかしい年頃だった。

それは中国の隆盛がまだ真実味も現実味もまたないころ中国は古い歴史と文化の国でしかなく、ただおさなごころに

真似をしていた。

中国の本を読んでもそこには政治経済がかすんで見える。大人になって世界がよく見えるのか。

そうであるなら一度、いや六度くらいはたとえ盲目であっても、あのころ水墨画のような山水と京劇の極彩色(注1)とが奇妙に交互する中国を見たい。そして僕は20代も終わりになりながらあのアルヨウォークの夢を見ています。

注1…極彩色という言葉に触れるたびに山岡さんの「うわあのどが極彩色に腫れているぞ!」のせりふを思い出してしまう私は穢れてしまったのでしょうか。

2007-04-28

東京実家がある場合

http://d.hatena.ne.jp/b_say_so/20070426/1177568517

http://www.heiwaboke.com/2007/04/post_877.html

この類いの話を聞くと、大学の頃を思い出す。

私は新宿生まれ新宿育ちで、大学院を出るまで実家暮らしていた。都内の大学に入ると、地方から東京に出て一人暮らしを始める人と多く出会う。彼らは何を期待しているのか、「上京」とかいう謎のイベントを経て、私の地元に居を構え出す。三文ドラマみたいなセンチメンタリズムで「今日から俺 東京の人になる♪」とか歌い始める。誰が頼んだわけでもないのに、小さなワンルームで極貧生活を送る。そして、決まって「実家住まいは羨ましいよな〜」とか皮肉を言い出し、極貧同士で奇妙な連結をしたりしだす。「だったら今すぐに実家に帰れ」と言うのを堪えた私を褒めてほしい。そして挙げ句に「東京はゴミゴミしてる」とか「空気が汚い、水が不味い」だとか、私の故郷悪態をつく。「その元凶はお前らだろ」と言うのを(ry

私から言わせてもらえば、一人暮らしの方がよっぽど贅沢だし、羨ましかった。親から経済的に自立して一人暮らしをしているなら、頭は上がらないが、所詮仕送りをもらってる上に家賃まで親に払わせている始末。それを棚に上げて「これだから実家住まいは」とか笑わせる。

ちなみに、大学時代に一番尊敬できたのは、埼玉の山の方に下宿しながら、都内の大学に通っていたタフなヤツである。

2007-04-13

昔、みんながいたところ。

 

あのころ、誰かと会おうと思ったら、その人が自宅にいる時を見計らって電話して待ち合わせるか、その人が来そうなところで待っているしかなかった。

だから、みんなの溜まり場に行けば、特定の誰かとはともかく他の誰かには会えたし、会いたい誰かが来るまではたまたまそこにいたその人と話すなり、それぞれ黙って他の事するなりして、その時間をなんとなく共有していれば良かった。

そうしてその場に溜まっている人たちと共有するものが、結局その中の特定の誰かとも共有しているものになり、それがだんだん増えていくことで特定の誰かとも他の人とも話が通じやすくなって、お互いがどんな人かも分かっていって、どんどんなじんだ場所になっていく。

そういう形の居心地の良さがとても性に合っていた私はやがて「いつ行っても居る人」になって、本来ならとうにそこを去らなければいけない時期が来てもそこに居続けて、新たに入って来る人とも可能な限り時間を共有して、馴染んだ場所を維持し続けて居心地の良さを紡ぎ続けた。しかし、さすがに時間の流れに逆らうのにも限りがあり、そこを離れてから10年以上経つ。

最近その場所に行く機会があった。自分がいた頃とあまり変わらない雰囲気で、すぐに入り込んでしまったように見える自分に苦笑いしながら、それでも感じる違和感はそりゃ15年の時の流れのせいだろう、成長してはいなくても少なくとも変化はあったってことさ、と思いながらそこにいる人たちと楽しい時間を過ごした。

しばらくそうしながら、そこにいる人たちと話をしている内に、どうもそれだけではない不安のようなものを感じる自分に気がついた。これは何だろうと考えていると、携帯電話が鳴った。自分のではなくて、そこにいる誰かのだった。彼はその場を離れて、やがて電話をかけてきた誰かに呼び出されてどこかへ消えてしまった。

別の人は誰かに電話をかけて「今、○○にいるよ、うん。じゃあ俺も後で△△に行くかもしれない、わかんないけど、またメールする」と話していた。この場所とは全く関係のない人との連絡らしかった。

もちろん、私がここに入り浸っていた頃もこの中だけで人間関係が完結していたわけではない。当たり前の話だがそれぞれがそれぞれ別の人間関係にも接続されていて、その向こうにはきっと雰囲気も作法も全く違う別の「場」があることが垣間見えていた。時々何かの拍子にそれに触れることがあって、へえ、と少し見方が変わったりすることもまた楽しみの一つだった。ここにいるときに、その人が他の場所につながっている事を改めて認識する機会は、そう多くはなかったのだ。その人自身がここに居るかぎりは、その人はここの人だった。

でも今は違う。彼らはここに居る人だが、同時に他ともつながっている。話を遮って震え出す電話で。雑談の合間に素早く交わされるケータイの短文のメールで。

そして当然「いつ行っても居る人」なんて存在していなかった。誰かに会おうと思えば、相手の都合を聞いて、会いに行けばいいのだ。もちろん偶然に身を任せてここで待っていることもできる。昔からここにいるのは誰かに会うためだけじゃない、単なる暇つぶしの方が多いのだから。でも、暇つぶしをしながら何となく「今日は誰か来るのかなあ…」と待つとはなしにそこにいる、ということはもう無い。

電話をして都合を聞くほど何かがあるわけでもなければ、メールしてみればいい。返事がなければそれでいい。あればどこかで合流すればいい。たまたまここに来たから会えた、というような偶然に左右される必要はないのだ。もちろん、偶然ここで合流したらそれはそれでいい。電話して更に人数集めることだってできる。

彼らは私たちよりもずっとしなやかな人間関係を築いている。繰り返しになるが、それぞれがそれぞれ別の人間関係にも接続されているのは当たり前だ。でもその向こうにあるのは「別の場」ではない。別の「誰か」だ。その誰かには今ここでこうして顔を合わせている人さえ含まれる。ここに一緒にいるはずなのに、同時に、知らないところで別のつながりがある。

もちろん、それも昔から変わらない当たり前の話だ。でも今はそれがここにいるみんなの前で露わになっているのだ。さっきかかってきた電話のことで、いきなり目の前の誰かと誰かの間で話が始まる。他の人たちは気にもとめない(あるいは、誰かにメールを打ち始める)が、私は突然切断されてしまったような微かな居心地の悪さと得体の知れなさを感じる。その蓄積が奇妙な不安感になっているのだ。

部屋に戻って一人になって、そろそろ機種変しようと思っているケータイの画面を開く。そこには、今日知り合って、昔に戻ったような楽しい時間と同時に切断される不安を認識させてくれた人たちのまだ見慣れない名前に混じって、あの頃からのつきあいの連中が並んでいる。みんな不定期ながら今でも連絡を取り合って顔を合わせるし、中には今から会おうと思えばすぐにでも会いに行けるところに住んでいる奴もいる。次に会う時期もだいたい分かってるし、今は別段何の用も無い。でも何となく今頃何してるんだろうなあ、と思う。そうだ、メールしてみよう。そうか、こういう風に使うんだ。気軽に、しなやかに。

――この中の、誰にメールしたらいいのか分からない。誰にメールしたいのかも分からない。返事が返ってきたらどうしたらいいのかも、返ってこなかったらどうしたらいいのかも分からない。この中の誰でもない、私はあの場所にメールしたい。

「今、誰かいますか?」

 

 

 

2007-04-04

http://d.hatena.ne.jp/Maybe-na/20070403/1175617089

なんて改変できそうな記事だったから自分の経験を踏まえてやってみよう。増田初投稿。

――そして、そのコラムの03/31/2007分記事において、藤村先生は「若オタが同人作家として生きていくためにはどうすればいいか」ということを、具体的にズバズバと語っています。あまりに具体的に語りすぎており、絵描き宣言をしたばかりの若オタを不安に陥れるような気がしないでもないのですが、梅田さんが言う「意識的で戦略的な「好きを貫く人生」とは具体的にどういうことなのかを知ることのできる良い機会ですので、ご紹介したいと思います。

私は、1985年から2000年くらいまで、Yahooメッセンジャー同人作家のお仲間ルームに入室していました。随分と、そこで勉強させていただきました。

(中略)

そこのルームのトピックが「嫌がらせムラ社会撤廃運動」になったときに、私は正式に退室しました。私は退室の理由は言いませんでした。ネット上とか、即売会で、同人作家嫌がらせにあうのが由々しき問題だから、同人作家のお仲間ルームとして、これを第一の問題にすべきだというのは、まあ正論正論ですからね。まるで、中学生徒会議決みたいに、正論ですよ。

しかしですねえ・・・若き女子学生じゃあるまいし、お嬢ちゃんじゃあるまいし、嫌がらせされたら、即座にギャアギャア抗議すればすむことです。「いい子ぶりっ子」やってないで、凶暴になればいいのです。それで終わりですよ。問題にするほどのことではありません。そんなこと問題にするのは、正しくはありますが、幼稚です。

自分がやりたいこと、進みたい道に苦しいことはつきものです。愚劣な男にも出会うでしょうし、意地悪女にも出会うでしょうし、そいつらから嫌がらせされることも、当たり前にあるでしょう。そんなこと無視して、「私は、このカプ妄想がしたいからやるの!他人なんか、どうでもいいの!」と強烈に思えないような人間が、自分のやりたいことに食い下がれないような人間が、同人活動していこうと思うのが間違いです。

(中略)

あのねえ、自称同人作家のみなさん、嫌がらせされたら、即座に「うるせぇ、馬鹿!!死ね!!」と怒鳴りつけることができないような「お行儀のいい」「お上品」で「心優しい」「作家らしい作家」が、何の不如意もなく、みなさんに愛されて好かれて、軋轢もなく、好きなことやって同人活動していこうなんて、チャンチャラおかしいの。世間は、別に、あんたに同人作家でいてもらいたいわけじゃないんだからさ。「貴婦人」でいながら、かつ「みつみ美里」でいるのは、無理なことです。

天才でもないし、世界で10の指に入る大画家でもないような凡庸な才能の持ち主が、好きなキャラ描いて活動してゆきたいと思うのだから、愚劣な人品卑しい人間うんざりするほど遭遇するなんて程度のことを経験するのは、当たり前です。正当なことです。それぐらいの不如意を引き受けてこそ、まっとうに忍耐力のある人間になれるってものです。

はっきり言って、ろくでもない奴の方が多かったですよ、私が壁際に来るまでに出会った読み手とか同人ゴロの人間なんて。名前を思い出せないくらい、くだらない連中が多かったです。私は、軽蔑して関心がなくなった人間の名前は忘れてしまうので、名前を思い出せないです。はい。

私なんか、獣界隈というジャンル少年創作隔離島の出身ですから、若い頃の状況は、けっこう、きつかったです。獣界隈の書き手たちのほとんどが、まず自分ところの読み手を馬鹿にしまくっていました。あ、すみません。私は自分の出身の獣界隈、はっきり言って嫌いなんですよ。言っちゃった????ははは。それから、同人界隈のオフ会になど参加しても、最初は、「獣界隈出?あ、こいつ獣姦好きの変態」という前提で扱われたな。ついでに、先輩の同人作家や受け手や同人ゴロからも、馬鹿にされまくりました。馬鹿馬鹿馬鹿にしちゃって、馬鹿ね????♪ウンチがオシッコを嗤ってるうう????♪

(中略)

そういえば、嫌がらせには深刻な被害甚大なものがあって、その嫌がらせに抵抗したら、2chで話題になって獣界隈でやってゆけなくなるから、やむなく被害者になるケースがあるので、そういうのは、同人作家として、見過ごせないという意見も、あのころ、やたら聞いたなあ。

当時は、ケモホモ(雄の獣人×獣人のエロ)だかのエロ同人で有名な同人作家の取り巻きが、遊び相手の家で、遊び相手を食いまくって、どうのこうのという書きこみが2chFANGスレで起きた後でした。その取り巻きは仲良しグループを追われ、獣界隈を追われ、ついにはMixiを退会しました。

私は、「しょたやねん」で、事件が起こるずっと前に、このケモホモだかのエロ同人で有名な同人作家の取り巻きの実物を、自分のサークルの机越しに見物したことがありました。いかにもお上品でオサレで端正な色白の「バンドとかに興味あったけどやる気なくてあきらめ系」な顔でしたが、「同人作家としてのやる気」が奇妙でした。普通程度に勘がいい同人作家ならば、近寄る気にならない類の奇妙な邪気を、彼はメッセとかで発散していました。

私は、一応は、この被害者の方々と絵チャットでご一緒なんかもしたことが数回あったのですが、しかし、はっきり言って、「どっちもどっちだ」と思っていました。あの事件の「被害者」とされた自称同人作家は、同人作家として出世したかったからこそ、あのケモホモだかのエロ同人で有名な同人作家の取り巻きをやっていたのでしょう?ならば、最後まで、計算ずくで、そいつを徹底的に利用してやればよかったのに。それも、ひとつの覚悟の定まった立派な生き方です。

(中略)

自称同人作家のみなさん、どっちの道を採るか、ちゃんと真面目に選びましょう????いったん選んだら、迷いは捨てましょう????同人の世界を才能努力と業績の質で生き抜けない場合は、権謀術数と打算と色香で生き抜くか、どうでもいいの!本をだしてゆければいいの!好きにやるの!と生き抜くか、どちらかです。どちらも選べないような優柔不断で潔くない中途半端な甘ったれた奴が、ギャアギャア騒ぐんだよね。しかも、つるんで。団体で。集団で。あ????カッコ悪い。

……おわかりでしょうか?

そもそもみつみ美里さんはエリート中のエリートなのです。みつみさんは、みつみさんに憧れる私たちとは同じ土俵の上に立っていないのです。天才でもないし、世界で10の指に入る大画家でもないような私たちが好きなキャラクターを描いて活動してゆきたいと思えば、自分の思想がどうこうではなくて、まずは愚劣な人品卑しい同人作家うんざりするほど遭遇することに慣れることから始めなければならないのです。

そして、「意識的で戦略的に生きる」とは、要するに権謀術数と打算と色香で生き抜くか、どうでもいいの!本をだしてゆければいいの!好きにやるの!と生き抜くかのどちらかの生き方を望むか、なのです。

ちなみに、藤森先生は自称同人作家向けの“戦略的な生き方”として、次のように書いています。

あのね、若い自称同人作家のみなさんに言っておきますけどね。(かなりの数の)同人作家ってのは、相手の同人作家が自分より圧倒的に劣った立場だと、いくらでも親切にしてくれるの。いくらでも優しくしてくれるの。優越感と支配欲から、ね。人間的に優しいわけではないの。

だけどね、少しでも、自分と並び始めると、同人作家は相手の同人作家に、意地悪するもんなの。(かなりの数の)同人作家ってのは、プライドだけで生きている弱い臆病な生き物だから、すっごく嫉妬深いの。でもって、自分が嫉妬しているってことが自覚できないの。馬鹿なの。自己分析できないの。自分の感情を直視できないの。その程度の、他愛ない奴が多いの。ガキなの。お子様ランチなの。

だけど、同人作家のいいところはね、「あ、こいつは、こっちが何言っても駄目。こいつの視野に俺は入ってない。でも、こいつは俺に敬意を払うフリぐらいはするな、ならばOK」と、合点すれば、もう何もしないってところ。そうなると、無関心になってくれて、形式だけの挨拶社交辞令でおつきあいできます。これぞ、「平和な大人の関係」ですね????そういうところは、つきあいやすいですよ、同人作家というのは、ほんとうに。そういうところは、同人作家はオトナなの。立派なの。豚キムチなの。

(中略)

 つまり私が何を言いたいかといえば、同人作家に意地悪されて、2chで嫌がらせされるようになったら、同人作家も一人前だってことです。親切にされなくなったり、「かばって」もらえなくなったり、悪口言われるようになったら、喜ぶべきです。私は、先輩の同人作家や受け手や同人ゴロに、しょーもない嫌味言われたりするようになったときは、「あ????こいつら嫉妬してる????カッコ悪い????ばっかみたい????貧乏くさい????♪」と思って、喜びました。私は、二次元で、可愛い萌えキャラをちゃんと確保できてましたから、リアルワールドで、馬鹿同人作家にどんな意地悪されても、どうでもよかったですし????

まずは、自称同人作家のみなさん、結婚でもいいし、不倫でもいいし、同性愛カプでも、近親相姦カプでも、その他の各種いろいろ「禁断の愛」で構いませんから、まずは、知的にも情緒的にもサポートしあえる「安定した萌えキャラ」を確保してから、荒波に、嵐の中に、アホ同人作家&アホ受け手の海に、漕ぎ出しましょう????って何の話か?

自称同人作家としての戦略的な生き方、それは、いい男がいなければ二次元萌えキャラ探せばいいじゃない!なのです!

凶暴化すれば嫌がらせは終了!

男が居ないなら二次元萌えキャラ

好きなことをやって生きていこうと思えばクソ同人作家ばかりにぶち当たる!

その全てがあまりにも真理過ぎます!なので、自称改め不肖ピコ同人作家の私はこれからも壁際同人作家藤森かよこ先生電信柱の陰から応援していこうと思いました。そして、若オタとして同人作家を目指す皆様にも是非この事実を伝えたく思い、筆をとった次第です。

若オタの皆さん、是非生涯で一度は同人作家を目指しましょう!

そして人間のクソったれっぷりをこれでもかと見て、社会に適応出来るようになりましょう!!

逆にクソったれっぷりを見たにもかかわらずついついそのまま同人作家へ就いてしまおうと考えるようになってしまった人は……?

社会に適応しなくてよし!

2007-03-17

作品の見どころ

侵略にきたものの、すっかり地球になじんでしまった宇宙人ケロロ小隊居候になってしまった彼らと地球少年・冬樹たちとの奇妙な友情が作品全体のポイントだが、そのエッセンスを全方位的に映画用としてパワーアップした大作だ。今回注目すべきは、太古からよみがえった最終兵器キルルがもたらす地球人への侵略手段。与えられたテレパシー能力の良さが実は侵略につながるという恐ろしさは、携帯メールが普及しすぎた現在、けっこう意味深である。みどころは、劇場版ならではの濃密な映像クオリティ。特にイントロのパロディ連発は爆笑だ。クライマックスも超派手な巨大ケロロミサイル戦で友情の歓びとともにおおいに盛り上がる!【アニメ評論家 氷川竜介

2007-03-16

http://d.hatena.ne.jp/fk_2000/20070315/p3

揚げ足をまったく取れてない件

トラックバック先のお料理レシピに群がるのもどうかと思うけど、それに便乗したエントリーはてなのトップに出ているのも奇妙

苦し紛れおろしekkenもそうだけど、ぞにタンは肉じゃないはず!

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2007-03-14

http://anond.hatelabo.jp/20070314213240

最初の学生さんじゃないけど反応

相手の立場も考えて、自分の利益も考えて、行動してごらん。

組織の体質が自分にとって不利な構造なら変えようとするとか。

これさ、とても正論でごもっとも、最初の彼に対してはまあまあ良いアドバイスなんだけど、今の時代にヒラの従業員に要求するのって昔と違ってとても難しくなってると思う。従業員がこうしてくれれば上はとっても助かるけど。

確固たる終身雇用制度があった流動性の低い時代だと、権限が全くないところからでもボトムアップアラートが上がってきて組織改善することを期待できた。だって会社は「終の棲家」だから、自分で積極的に居心地よくしないといけないものね。

だけど、流動化の進んでる現代、自分の属している会社を手間隙かけて改善するよりも自分だけ磨いて転職しちゃったほうが早いケースが出てくる。そういう場合アラートがあがんなくて、サイレントに人がどんどん入れ替わる。転職する時ってのは「ベンチがアホやから野球がでけへん」とか言わない。「もっとやりたいことができました」とか「家庭の都合で田舎に帰ります」とか「給与の面で高く評価していただけたので」とか「オーストラリアに行ってプロサーファーになります」とか無難な理由をつけて転職するから、組織が腐っていても管理部門が気づくのはとても難しい。

今後、管理部門管理職から見て一般の従業員は「身内」や「味方」ではなくなると思う。「食客」であったり「設備」であるようになる。不都合があればすぐいなくなったり壊れたりするわけだ。

注意深く観察して積極的にケアしないと、「えっなんで部署まるごとやめちゃうの?」「みんな会社作ります」となったりする。従業員組織改善してくれるなんて幻想なっちゃうかもよ。

(台詞はベンチが云々以外は実際に見聞きしたものです。ちなみに過去聞いた中で最も奇妙転職言い訳は「寮の周りに蝉が多いので」)

2007-03-07

そういえば私の知っている範囲で親が教師だという子は、妙に余裕が無い子が多かったな

http://anond.hatelabo.jp/20070307000932

ある子は「自分は優れている。劣った他者を導いてやらなきゃ」みたいな立ち振る舞いだったり。

また別の子は、自分の意見押し殺していて行動が不自然になっていたり。

逆にオタクとか学力の無い子を過剰にバカにすることでアイデンティティを保っていた子もいた。その子はサブカルとお洒落カメラが好きだった。そして異性にモテる自分とか異性に理解が有る自分を奇妙にアピールしていた。

2007-02-26

右翼左翼

http://anond.hatelabo.jp/20070226002121

おらの漫然としたイメージでものがたるにょ

学校教師に喩えてみるにょ

右翼体育教師

左翼国語教師

ミュージシャンに喩えてみるにょ

右翼長渕剛

左翼サザンオールスターズ

スポーツに喩えてみるにょ

右翼野球

左翼サッカー

野球のなかで喩えてみるにょ

右翼中日

左翼広島

漫画で喩えてみるにょ

右翼JoJo奇妙な冒険

左翼:ぴゅ??っと吹くジャガー

はてなで喩えてみるにょ

右翼jkondo

左翼:reikon

シナモン会長右翼で喩えてみるにょ

右翼シナモン会長

左翼チワワ

シナモン会長左翼で喩えてみるにょ

右翼土佐犬

左翼シナモン会長

以上だにょ

2007-02-18

ヲタ=現代のバンカラ

バンカラ - Wikipedia

バンカラは、弊衣破帽と称される損傷した衣服を纏う事により、「己の外見を飾ること以外の何事かに、より熱心である」ことを表現しようとする若年服飾文化、およびその源泉となっている気質。

粗末な衣装によって「表面の姿形に惑わされず真理を追究」という姿勢を表現したものとされている。また、ハイカラアンチテーゼとしてのバンカラ武士道にも通じ、「単に外見の容姿のみに留まらず、同時に内面の精神的なものも含めた行動様式全般」とも理解されていた。外見に無頓着な体裁とそれを正当化するための動機が複合した文化であると言える。

Wikipediaバンカラの項目を読んでると不思議とその姿がヲタと重なって奇妙深かったり。

ヲタの服が粗末だ、とは言わないが、バンカラ的な「己の外見を飾ること以外の何事かに、より熱心である」「表面の姿形に惑わされず真理を追究」というのは(一般的に)自らの容姿には無頓着とされるヲタ気質に近いモノがあるような気がする。まあヲタといえども現在はいろんなタイプに分化してるんで当てはまらないケースも多々ありそうだけれど。

2007-02-13

幸不幸。不幸幸。幸幸幸。

1

僕は彼女幸せにしてあげたかった。不幸しかなかった彼女人生を。本当の幸せにしてあげたかった。

2

先月の17日。殺人事件が起きた。ある女性が交際中の同じ会社に勤めている男性を殺害するといった、平凡な事件であるように見えたので、話題にもならなかった。しかし、彼女が彼を殺害した理由が奇妙なものであったので、にわかに話題となった。その理由とは、彼が私を幸せにしようとしたから…

3

上から言われて、先月起きた殺人事件を取材することになった。なんでも彼が私を幸せにしようとしたから殺したそうだ。この仕事をして7年経つがそんな動機は聞いたことがなかった。幸せにしようとしてくれるなんて、ありがたいことじゃないか。日頃から何を考えているかわからない彼氏のことを思い出し、私はついぼやいてしまった。本当に何を考えるんだか。彼も彼女も。

彼女が勤めていた職場へと行く。昼休みなので様々な会社員が昼食へと向かっている。彼女会社制服は調べてあったので同僚はすぐに見つけることができた。結果は3日間で、何人かには断られたが、計11人に話を聞くことができた。彼の評判はとても良かった。女性慣れしているようで、どの女性も彼に好感を抱いていた。それと同時に男性にも人気があったそうだ。つまり女性にもモテるが、男性にもモテる、気のいい、明るい、優しい、楽しい、素直で、そして率直な人物だったらしい。完璧じゃないか。そんな奴いるのか?って思えるくらいに。そんな彼が幸せにしようとしたという彼女はどうかというと、どうもよくわからなかった。確かに綺麗な子ではあったそうだけど、誰とも深く関わりあわなかったらしく、誰も詳しくは知らなかった。曰く、綺麗だけど何を考えてるかわからない、綺麗だけど近寄りがたい、綺麗だけどどこか不気味、だそうだ。どれだけ綺麗なんだか。そして何だか私とは合わなさそう、というよりも、あまり好きじゃないタイプ女性のようだ。

彼の家族構成は父、母、彼とごく普通だが、家は普通ではなかった。世田谷にだだっ広い家を持つ、裕福な家であった。彼の父は私でも名前を知ってる会社取締役で、忙しいらしく話は聞けなかった。同様に、母親もひどい落ち込みようらしく、話を聞くことはできなかった。

一方、彼女家族構成は父、母、彼女普通であったが、両親ともすでに他界していて、話は聞けなかった。そして、彼女の昔について知る人の話によると、彼女の家も普通ではなかったらしい。彼とは違って悪いほうに。高校生のときに両親が他界したらしいのだけど(その後は人格者で面倒見の良い叔父の家で育てられたらしい)、アル中の父親に虐待・暴行は勿論のこと、売春婦である母親の男にも暴行、そして男を取られたと勘違いした母親にも暴行され…そんな類の話が五万とあるらしい。どうして彼女をよく知る人がそれ程までに知っているのかというと、彼女にそのことを尋ねたら、彼女が話したからだそうだ。何の躊躇いも途惑いもなく、流々、淡々、滔々と。それを聞いていて悲しく、そして恐ろしくなったその人が、彼女にどうしてそんなに何事もなかったかのように言えるの?と聞くと、彼女はきょとんとして、そして、どうして何事かあったように言わなくてはいけないの?と聞き返したらしい。

彼女がよくわからない。彼女の境遇と、淡々とした語り口は多重人格のそれに似ている。多重人格人間は今辛い思いをしているのは自分ではないと思うことで新たな人格を作り出すそうだ。しかし、彼女はそんな症状はなかったらしい。それにもかかわらず、自らの過去淡々と話す彼女彼女は何を考えているのだろう。そして何を考え彼を殺したのだろう。彼女のことを理解できる日は来るのだろうか。そんなことを考えてると視線を感じたので横を見てみると彼氏が私のことをじっと見ていた。私は息を吐き、「何してるの?」と彼に聞くと「君を見てるの。」と真顔で答えられた。また息を吐く。そして、ふと、同じように何を考えているのかわからない彼氏に聞いてみよう、と思ったので、

「ねえ、何を考えてるの?」と尋ねてみた。すると、

「君のこと。」と笑顔で答えられた。理解できる日は来ない気がした。

翌日、彼女からの手紙が届いた。確かに彼女を取材することが決まった日に、いろいろな質問を書いた手紙を送ったが、ダメ元というか半ば事務的に送っただけであった。だから、まさか返事が来るとは思ってもみなかったので、とても驚いた。ドキドキしながら手紙を開けた。高校大学合格通知を開けるときのように緊張した。質問は以前の私が書いた質問であったので、的はずれなものや、ずれているものもあったが、それにも彼女は丁寧に返答してくれていた。以前の私ならそれでも理解できないだろうが、取材して彼女の生い立ち、境遇、現在の生活を知っている今の私なら朧気ながらに理解できる気はする。理解できる気はするのだが…やはり理解はできない。というよりも、したくなかった。

4

拘置所の生活は悪くなかった。いや、以前の生活と比べると当然良くはなかったけれど、でも私にはそれが良かった。そんなある日、私に手紙が来た。記者の人かららしい。どうやらいろいろと聞きたいことがあるらしく、質問が箇条書きにされていた。聞きたいとのことなので、私は答えることにした。

彼を殺した理由は嫌いだったからとか、憎かったからだとかではない。むしろ大好きだったし、愛していた。でも、彼は私を幸せにしようとしたから、私は彼を殺した。最初に刑事さんに言ってから何度も、何十度も聞き返されたから、多分ここが理解できないのだろうと、私と人の違う所なのだろうと、思うのだけれど、でもやはり私にはそれがどうしても理解できない。だって幸せになったら不幸になるけど、不幸ならば不幸にはならない。それが当たり前のことに思えるから。だから彼を殺して私は不幸になった。ふかふかの布団や、美味しい食事はなくなったし、それに何より愛すべき彼を失った。でも、今、私はとても幸せだ。幸せでないから幸せだ。不幸だから幸せだ。でも、不幸せでないから不幸せで、幸福だから不幸せでもある。そういった気持ちもあるけれど、少なくとも後10年は、もし幸福なことがあるならば、死刑判決されたならば、残る私の人生全ては、幸せだから、この先あるかもしれない不幸より、今現在幸せを噛み締めることにしようと思う。そして改めて思うのだ。私はとても幸せだ。幸せでないから幸せだ。不幸だから幸せだ。

記者さんが理解できるかはわからないけど、私は私の真実を書いて送った。そして、今の幸せを噛み締める。ざらざらと。じゃりじゃりと。

5

彼女にはもう手遅れだったのだ。手遅れな彼女には、彼の与える本当の幸せは恐ろしすぎた、おぞましすぎた。それが本当の幸せだというのならば、今までの彼女人生は何だったというのか。彼女が何人もの彼女を殺しても、それでも足りない彼女人生は。だから、彼女は彼を、幸せを殺すしかなかったんだろう。自らの幸せを、不幸を、守るために。本当にそうかはわからない。でも、私は、そのように思った。

しかし、本当の幸せとは何だろう。それは人それぞれではないのだろうか。ならば現在彼女が感じている幸せも、歪んではいるが、本当の幸せであるし、彼女幸せにしたいという思いが彼の幸せであったとするならば、彼も彼女幸せとは言えないだろうか。いや、無理があるのはわかっている。しかし、そうとでも思わなければやりきれないではないか。難しい顔をして考えてると、またもや視線を感じたので、見やると彼がまた私を見ていたので、私は彼に、

「あなたの幸せって何?」と尋ねた。すると、彼は、

「君といて、君と幸せになることかな。」と答え、

「君は今は幸せ?」と聞いてきた。私は少し考える振りをしながら、息を整えて平静を装い、

「うん。」と答えた。照れすぎて心臓バクバクいってるので平静を装えたのかはわからないけど。

「あなたは?あなたは今幸せなの?」と聞くと、こいつはノータイムで、私があんな思いをして答えたのに!、あっさりと答えた。

「うん。幸せだよ。僕が幸せで君も幸せ。だからとっても幸せ。」

聞いてるだけで顔が真っ赤になる。「どうしたのー?顔真っ赤だよー。」とからかってくる彼から逃れるために、「うるさい!もう風呂に入るからどいて!」と、少し早い風呂に入ることにした。後ろから「今日はずいぶん早いんだねー。」と笑う声が聞こえたので、仕返しノートに正の字を一つ増やしておこう。今まで仕返しらしい仕返しができたことはないけれど。

入る前からゆだっている頭と真っ赤な顔を冷やすために少し冷ためのシャワーに濡れる。頭も顔も冷えていくのが心地よい。大分元通りに戻ったのでシャワーを止めて、そして、彼女のこと、彼女彼氏のこと、そして私の彼氏のことを考える。先ほど考えたことも含めて、ぐるぐると堂々巡りしたが、先ほどとは一つだけ違う、そして私だけの答えが見つかった。私はそれに従って生きて、そして幸せになろう。私が幸せだと自分も幸せだと言ってくれた彼のために。そしてそんな彼と同じく彼が幸せだと幸せな私のために。二人で、一緒に、生きて、幸せに、とても幸せになろう。

そのためにも、まずは、また真っ赤になってしまった顔を冷やすために、また少し冷たいシャワーを出した。

原則と運用

原則としてはこうこうだが、実際の細かい運用規程は個別に定められており、実社会では後者が採用されることが一般である。歴史の産物でもあり、大人の知恵の集積といってもいいだろう。にもかかわらず、大元の憲法の条文を持ち出して、大上段に構えているいい大人をみかけた。伝家の宝刀のように振りかざしているが、そのように一刀両断できるほど簡単なことなら誰も苦労はしない。

google:大上段から「正義」押しつける左翼な人々ぐらいだとまだいいけど、自分の正義正当化するために、奇妙な議論をしている大人とは困ったものだ。その他google:詭弁のガイドラインに当てはまるところが散見されるなど痛々しい。

ASIN:4334032524(「みんな」のバカ! 無責任になる構造 )から引用すると、

「立場」に付随する「責任」論とは違って、「xがyに対して責任がある=往々するべきである」という形での「責任」論は、xとyの双方を具体的な特性を持った「誰か」として特定しないで進めていけば、いつのまにか「みんなみんなに対して責任がある」、というどうしようもなく曖昧な話になりかねない。

みんな正義みんなで守ろう」という形をとるのが日本的な“みんな”の考え方であるのに対して、西欧個人主義というのは、社会的「正義」をいったん可能な限り個人の「権利」に分解したうえで、責任主体としての「個人」にそれぞれの守備範囲内で守らせていこうとする思想である。

法化された社会では、ある意味で、徹底的にエゴイスティック(自己中心的)にあることこそが、「わたし」の「責任」として---「みんな」から---与えられた領分を守る意味倫理的なのである。

ナチス体制の暴走とは関係ないことはなく、めちゃめちゃ関係がある。それを関係ないと言い切っているのだから、読解力に相当問題ありと見なされるだろう。ついでにもたらされた結果の善悪に言及している時点で終わっているといってもいい。問題はプロセスとして通ってしまったことが主題なのだから。

2007-02-10

漫画人生の参考にはならない

漫画ばっか読んでると、どうしても漫画の中の登場人物を参考にして生活してしまいます。参考にというか、お手本にして真似してしまうのです。会話がうまく続かないときとかは特に。あの漫画のあのキャラを真似ればうまくいくかな、とか思ってしまう。実際、日常を送っていても、漫画みたいにうまくいかなくてもやもやしてしまったりするのです。漫画なんかしょせん虚構なのに、そこに現実見出してしまったりして、現実を見つめられずにいつまでも理想にすがりついてしまう。漫画の世界は作者の理想の世界なのだから、それを現実に適用しようとしたら空気奇妙なズレが生まれるのは当然なのに、どうしても僕の視点は漫画ベースに働いてしまう。そっけなくしていれば、きっと誰かが俺にアプローチしてくれる!とかあらぬ希望を抱いてしまうのです。理想が描かれている漫画にはまりすぎると、現実漫画の世界を重ねてしまう癖があるっぽいです。漫画が悪いんじゃなくて、実生活での経験値の少ない僕が悪いのだと分かってはいます。でも、だからこそそういう経験値の少ない人は、小説とか漫画とかの世界での経験を実生活での経験と錯覚してあらぬ期待ばかりを追い求めてしまうんじゃないかと思ったりします。自戒を込めて、漫画の読みすぎはいけないなあと記しておきます。娯楽は娯楽と割り切れればいいんだけどね。自分、不器用ですから。

2007-02-02

JAM

ジャムおじさんジャムではなくてパンを作っていることの奇妙さは、もっと正面から論じられることがあってよいと思う

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