昔アルヨジョギングと言うのを考えた。
1 ジャージの袖に手を入れて胸の前で合わせて中国人のような格好にする
2 円を組んで深々と一礼
3 全員でたて一列になり、甲高い声で「アルヨアルヨ」と連呼しながら走る
4 おなかが痛いほど笑える
ハシが転んでもおかしい年頃というが、私たちのそのころはアルヨマラソンをしてもおかしい年頃だった。
それは中国の隆盛がまだ真実味も現実味もまたないころ中国は古い歴史と文化の国でしかなく、ただおさなごころに
真似をしていた。
今中国の本を読んでもそこには政治と経済がかすんで見える。大人になって世界がよく見えるのか。
そうであるなら一度、いや六度くらいはたとえ盲目であっても、あのころの水墨画のような山水と京劇の極彩色(注1)とが奇妙に交互する中国を見たい。そして僕は20代も終わりになりながらあのアルヨウォークの夢を見ています。
注1…極彩色という言葉に触れるたびに山岡さんの「うわあのどが極彩色に腫れているぞ!」のせりふを思い出してしまう私は穢れてしまったのでしょうか。
アルヨマラソンなのかウォークなのかジョギングなのかはっきりしてもらわないと困りますよ。本当に困っています。
アルヨの状態を保ちながらマラソンすればそれはアルヨマラソン。 ジョギングすればアルヨジョギング。 たたずめばアルヨスタンディング。 あなたのするすべての行動がアルヨであるよ...