2024-11-11

口論 女の自慰について

友人と口論になった。

議題は「女はオナニーをしているのか」である

その友人と私はともに童貞であり、以下の口論あくまで推論に過ぎない。

私の主張

もちろん私は「していない」の立場である。女に性欲があったとしたら、男にとって都合が良すぎるからである

 

そう、私は女に性欲がないものとして論を展開していく。

女に性欲があった方が男にとって都合が良い、とはどういうことか。

これの意味するところは、すなわち、セックス正当化できるということである

男と女には互いに同じ程度の性欲があり、それを解消するために性行為が行われている。これは両性にとって利益のあるものである

決して男が無理やり行っているものではない―――という論調ならばセックスはかなり正当なものに思える。

しかし実際のところ、性欲に関して言えば大半のセックスは男のために行われている。性欲は非対称であり、男にかなりの優越が認められる。

人間社会古来より男権的であり、歴史上のかなりを男性支配してきた。なぜなら、男の方が力が強く、それによって社会的な権力も強くなるからである

そのような社会ではどういったことが起きるか。

男に有利な物語が信じられるようになり、それに基づいて社会形成され、それが事実になる。

男の方が賢い、男の方が論理的である……

それらの一つに「女にも性欲がある」が含まれる。

 

この社会は男のセックス肯定するためにさまざまな嘘が信じられているのだ。

 

ではなぜ、女はセックスに応じるのか。

 

先ほども述べたようにこの社会男性社会である

したがって、男に認められた方が生存やすい。男に認められる手段のかなり大きな一つとして、セックスがある。

女はセックスを経て承認を獲得している。決して性欲のためではない。

 

そのため、私は「女はオナニーをしない」と主張する。

友人の主張

それに対して友人は「している」という立場である

友人は女のオナニー証拠収集している変態である

彼は日夜Twitterにて、女らしきアカウントの「オナニーをした」という趣旨ツイート検索してはそれでオナニーをしている。


友人はかなりの年月をかけて、あるTwitterアカウントが本当に女によるものかをほぼ100%見抜けるようになっていた。

ツイートの細々とした筆致、文体、内容、それらを総合してネカマか否かを判別できるのだ。

実際にそのプロセスを見たが、確かにそれは説得力のあるものだった。

それゆえ、彼は「女はオナニーをしている」と確信して疑わない。

私の反論

しかしそこで私はすかさず反論をする。

その根拠は「女の偽性欲」だ。

先ほども述べたように、男性社会においては、男性に認められた方が生きていきやすい。

その手段として、男の主張を肯定するというものがあり得る。名誉男性的なふるまいをすることで承認を得ることができるのだ。

まり、男による「女にも性欲がある」という主張を肯定しそれを実践することで、この社会を有利に生きていこうとする個体が発生することは想像に難くない。

それを私は「偽性欲」と名付けた。

証拠となったツイート群も例にもれず偽性欲の発露である

ことインターネットにおいてはそういった分野に関して妄想現実区別がつかない男が大勢おり、彼らに幻想を見せることで生存を図っている女がいることは有り得る話だろう。

友人の反論

しかし友人はそれにも反論をする。

そういったツイートの中にはフォロワーが一桁のアカウントも多く、承認を得ることが目的とは考えづらい。むしろ、そうした性欲を隠すためのものであり、私の主張と真逆の行動ではないだろうか。

友人はとりわけそういったアカウントツイートを選んでは自慰に励んでいるらしい。磨きがかかっている。

友人は矢継ぎ早に続ける。

そもそも自分股間に知らない部位がある、なんだこれは、排泄をするでもない、クリトリスというらしい―――触ってみるだろ、普通

 それに触らないような知的好奇心の欠如した女は、魅力的ではないだろう。オナニーしていない奴なんか、無視していい」


私は負けを認めた。

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