ということを言っていた。
確かに別姓が認められないと、研究などの業績の連続性が保てない、パスポートと通称の不一致などで困ることがあるというのは分かりやすく、反対の方はいつも「家族の一体感が失われる」というような説明で分かりにくい、というのは確かだと思う。
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji36.html
私は現状どちらにも利害関係がないので、選択的夫婦別姓でもよいのではないかとのスタンスだが、「家族の一体感が失われる」というのも根拠がないわけではない、という気もしている。
まず玉川氏の後者の発言だが、選択的夫婦別姓はいわゆる「共有地」的な問題なので、「選択的」だから誰も困らないというわけではない。
「みんなで一緒」に価値がある場合は、選択制にしてしまうと価値が損なわれる。
職場朝礼を出たい人だけでやると周知ができない。
マンションで1Fに住んでいる人はエレベータの管理費を払いたくないかもしれないが、一般的にはマンション全体の費用として受け入れるべきものだろう。
では、「選択的夫婦別姓」ではどんな全体的な価値が失われる可能性があるだろうか?
まず別姓婚は、おそらく次第に事実婚と一体化していく、という風に見える。
姓を変えないという点は同じで、届け出をするかしないか、それによって税制優遇等を受けられるかどうかという点に違いがある。
しかし、少子化対策を考えた時、事実婚のカップルには税制優遇等を与えないという方向性でよいのだろうか?
別姓婚の権利を求める人が、事実婚に結婚と同等の優遇権を与えることに否定的だとしたらおかしいし、現状の婚姻と別姓婚と事実婚を一列に並べた時、別姓婚にGOを出すことは事実婚にGOを出すことに繋がると、別姓婚反対の人が(なんとなくの違和感として)感じているとしてもおかしくない。
事実婚には事実婚で、子供ができた途端に男が逃げて養育費をとりっぱぐれるとか、安易にそちらを薦めるような形で推進できない問題もあり、結局「選択的夫婦別姓で家族の一体感が失われる」と言っていることの正体は、「選択的夫婦別姓で、なし崩し的に事実婚が広まり、結婚制度が曖昧になる」という懸念なのではないかという気がする。
こうした懸念に対して、選択的夫婦別姓を進める立場の人は、別姓婚と同時に事実婚も推進していくべき、とするのか、別姓婚と事実婚は独立して議論すべき、とするのかをはっきりさせる必要があると思う。
もちろん、別姓婚と事実婚を一緒くたにして反対している人に対して、理解が足りないと批判することはできる。
一方で、事実婚に従来の結婚と同等の優遇権を与えるフランスのPACSやスウェーデンのサンボといった制度では貞節の義務がないという点で従来の結婚と区別されているという。
https://toyokeizai.net/articles/-/145932?page=3
別姓婚は、姓を変えないという点では事実婚と同様だが、届け出をすることにより貞節の義務(現状では税制優遇もだが)等の違いがあるのであり、決して結婚を曖昧化するようなものではない、ということをきちんと説明していく必要があるのではないか。
🐊「オッ…オレに聞かんでくれえッ!!!!」
>別姓婚の権利を求める人が、事実婚に結婚と同等の優遇権を与えることに否定的だとしたらおかしい 俺があほすぎるせいかここが分からんかった 「名字が同一であることは婚姻関係...
うぜええええ。選択的夫婦別姓の話から突然に事実婚の話に変えるなよ。かんけ いないだろ。結婚における「共有地」的な問題ってなんだ? と思いながら、く びをかしげて考えてみた...
事実婚について認識不足。 相続や子供の認知の問題の方が大きい。