2024-08-31

結婚相談所廃業するまでの話

増田40代、元々親が経営していた会社を引き継いだいわゆる二代目経営者。

会社経営状況は比較的良かったのだけど、地元人口減少は著しく、このまま既存事業だけでやっていくことは将来的には厳しいというのはわかっていた。

特に地方自治体公共事業に関しては、縮小の噂もあったので、新規事業を考える必要があった。

そんなとき結婚相談所フランチャイズweb広告が目に留まった。都内で行われた開業説明会を聞いて、これから婚活ビジネス時代だと確信し、結婚相談所連盟に加入を決意、入会金を払って会社内で結婚相談所開業した。

開業した当初は結婚相談所事業へのモチベーションが高かった。連盟が行う新入会員向けの研修カウンセラー資格を取るための研修を受けていた。この研修はとても面白く、一緒に結婚相談所事業担当することになった社員も「すごくおもしろかったです」と喜んでいた。増田従業員も会員探しに奔走していた。青年会議所商工会独身経営者達を勧誘していった。ただ、中々勧誘はうまくいかなかった。ただ、下請け業者経営者や跡継ぎたちは勧誘すると、結構入会してくれた。

下請け業者もある程度付き合いで入ってくれていることはわかっていたけど、実績さえ作れれば自然と入会者は増えていくと思っていたので、悲観はしていなかった。

けど、それは見込み違いだった。まず、マッチングがかなり難しかった。連盟に加入しているので、連盟直営店やうちみたいな会員相談所の会員ともマッチングはできる。けど、お見合いが全く組めなかった。先に結婚相談所開業していた人から言われたのは基本的自分の会員同士をマッチングさせないと、成婚は難しいという話を聞いた。そして増田は会員数を増やすことに尽力した。

けど、会員数は思ったようには増えなかった。まず、女性会員に関してはほとんど増やすことができなかった。

ネットでは低スぺ婚活女子排除するために女性会員の会費を値上げしたなんていう話を聞くけど、個人的には地方でそれをやるのは難しいと思っている。

というのも女性所得男性よりも低い傾向があって、入会金無料ぐらいのことをしないとなかなか入会してくれないのだ(それでも1年で3人くらいしか女性会員は増えなかった)。

男性会員の方は結局下請け以外は入らなかった。これは自分力不足というのもあるけど、本業の方がものすごく忙しくなり、結婚相談所事業に本腰を入れることができなくなっていたからだ。

そして昨日、連盟に退会届を出した。本業が忙しくなりすぎたし、人を増やしたところで収益を出す見込みをないからだ。

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