2024-06-16

あのころの「ちいかわ」はもういない

2020年ごろからずっと好きだった「ちいかわ」。

いまではさまざまな企業コラボし、なんでもかんでもグッズ化されている。人気グッズは転売ヤーによって駆逐され、

オンラインストアに関しては注文したものは数ヶ月経っても届かないことがザラにある。殿様商売だ。

アニメ放送され、お台場や各ポップアップストアでイベントが開催され、子どもから大人まで、そして日本だけでなく海外でも人気だ。

もの凄い盛り上がりを見せ、日本経済はちいかわによって動かされていると言っても過言ではないほど影響力を持っている。

だけど、僕が好きだったあのころの「ちいかわ」はもういなくなってしまった。

僕が好きだったのは、可愛いグッズとかアニメとか撮影イベントとかそんなものじゃない。その世界観だった。

いかわの世界は、僕らが生きているこの世の中の縮図だと思っている。

いかわの世界でも労働によってお金を稼ぐ。登場人物ほとんどは日雇い労働者だ。

ハチワレちゃんに関してはホームレスに等しい。

日本にもこういった世界はいまだに存在している。山谷西成寿町など日本三大スラム街では見慣れた光景だ。

いかちゃんたちは「草むしり」や「討伐といった仕事をすることで報酬をもらえる。特に討伐は危険仕事で、大怪我をしたり、最悪「死」となり帰らぬこともある。

その労働で得たお金を使う先にはいだって鎧さんたちがいる。鎧さんたちが、ちいかわの世界を牛耳っている支配者だ。

鎧さんが募集する仕事をこなし、そこで得た報酬を鎧さんが運営するお店で使う。まさに食うもの・食われるもの、僕らの世界のものだ。

見た目はかわいいが、この世界の縮図そのものなのだ。それこそがちいかわの根底眠る物語面白さだ。

いまのファンほとんどは、ストーリーはよくわからないけどかわいいからグッズを購入している人がほとんどだろう。

部屋に大量のグッズを並べて写真をアップしている人たちもよく見かける。表面だけを見て本質を見極められていない、薄っぺらファンばかりだ。

よく中国人転売ヤーについて文句を言っている人がいるが、日本人もたいがいだ。

代理購入したり転載禁止画像転載してアップしていたりする。やってることは転売ヤーと変わらないだろう。

モラルリテラシーのないファンの行動にもううんざりだ。本当にファンの質が急激に下がった。

から僕は、これからは遠くから見守ることにした。

嫌いになる前に、あのころの好きだった「ちいかわ」のままでいるために、僕はもうファン卒業する。

  • なんか現実世界を彷彿させるちいかわ受難要素部分ってのが本質なのはその通りだろうけど、いうほど、表層を流し読みしてたら読み解けないような深層の部分に配置なんて描かれ方を...

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