2021-11-26

猫を見送ってきた

飼い猫が亡くなった。17歳7ヶ月。

の子が初めての猫で、この猫以降譲り受けたり保護したりで犬猫総勢ギリギリ2桁にならんくらいの大所帯の最年長を突っ走り続けていた。

20歳までいくかな~、とわくわくしていたけど、悪化してからはあっという間だった。2ヶ月前の血液検査では超良好な結果だったのに。

身の回り出産とか色々めでたい出来事が重なっててまだ周りには言うに言えずなので、ここでひとまず書いていく。

近所の公園で、目も開いてない状態で箱にブチ込まれ状態で捨てられてたのがこの猫。三匹のうち一番小さい子猫で、猫風邪特にひどい子だった。

離乳期になってミルク卒業頃になっても哺乳瓶を離そうとしなくて、哺乳瓶の乳首を噛みちぎるまでずっとミルク生活だった。

若いからちょっとトロい子で、高い所へのジャンプはあまり得意じゃなかった。机の上で寝ていて寝ぼけたまま転げ落ちても、気にせず落ちた場所でそのまま寝続けるような子だった。

喧嘩も弱くて、一度しっぽの付け根あたりを縫合したりもした。完全室内飼いしようとしてたのに、二歳までしか続かなかったので私の方が諦めて。以来15年以上、室内と室外を自由に行き来する生活を続けた。

ここ数年は庭からは出なくなって、日当たりの良い場所で微睡むくらいになってた。トイレも庭に置いてある専用のプランターで済ませてた。

後輩猫が来たら、それまで私にべったりだったのに、急にそっけなくなった。かと思えば数年後またべったりになったので、拗ねてたんだと数年越しにやっと理解したりもした。

後輩猫のことが気に食わなくて、徹底的に威嚇して近づけさせなかった。でも、怖いもの知らずの子犬だった同居犬には何故かおおらかだった。よくごはん横取りされてたけど、犬には怒らなくて、いつも私の方を恨みがましそうに見つめてきていた。犬はポッチャリ体型になった。

もっと静かな最期を迎えられるのかと思ってたけど、最期苦しそうで見ている方もつらかった。

なんて声かければ正解だったのかわからない。無理に延命させてよけいに苦しい思いをさせてしまったのかもしれない。

長丁場になるかも、と思って短い犬の散歩に出たほんの数分の間に亡くなった。

火葬は私と飼い犬、一人と一頭で見送った。添えた花は若い頃よくつけてた首輪の色と同じ紫系。

あんまりにも何度も落としてくるから5歳過ぎくらいか首輪しなくなってたけど、飼い猫に合う色といえば紫だったので。

動物の供養って形式自由だし、と思って、お供え物としてお刺身をあげて、お供えの後は私と犬で分けて食べた。

悲しくないわけじゃないけど、涙が止まらない訳でもない。でも、ちょっと思い出すと涙が出る。

仕事はなんとか出来る。全く手につかない訳じゃない。気が紛れるみたいな感じかもしれない。

とにかく別れがつらいしお金もすごいかかるけど、でもやっぱ犬や猫と暮らすのはやめられないんだよな。今、悲しくて辛いけど、もう飼うのやめようとは思わない。

思い出すたびにちょいちょい泣いてるけど、目の開いてなかった状態で捨てられてた子猫ちゃんと成猫になって、17年半くらい生き抜いたのだから、頑張った方じゃないかな、と思うようにしてる。

でもやっぱ、20歳のお祝いしたかったなぁ。

あのときああしとけばこうしとけば、とか色々考えてしまう。後悔してばかりじゃどうしようもないのわかってるけど、心を落ち着けプロセスなんだろうけど、どうしてもなんか色々考えちゃうなあ。

今朝も、定位置だったソファ一角確認してしまうし、猫がよくいた場所にはどうしても座れない。

老いからはずっとブランケットだの毛布だのを重ねたところで微睡んでることが多い猫だったから、ブランケットがないすっきりしたソファを見てるとぽっかり何かが抜けた気分。

猫、老いて動くのが億劫からか、ブランケットかけ直せってよく要求してきてたけど、かけ直す必要はもうないし、使ってたブランケット、一部は一緒に火葬して、残りはそのまま廃棄になる。

洗えば使えるのもたくさんあるけど、さすがに他の猫にさっと再利用出来るほど気持ちが切り替えられない。

思い出として平常心で語るまでにはもう少し時間必要だなという感じ。

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