2021-11-15

有象無象

平沢進ツイートひとつひとつに、少なくとも50件以上のリプライが必ず付いてるのが不思議でたまらない。その多くがひとつひとつツイートに相槌を打つだけの、ヒラサワとその人だけの会話をするかのようなリプライだ。挨拶を返しているだけならまだわかる。なんでもない、小噺のような空を掴んだ話になんとか同意を示そうとしてるリプライを見るたび、なんでこの人たちは飽きもせずリプライをし続けるんだろうと思わずにいられない。

そもそもラサワのツイートは(説話とも啓示とも言えるような話が増えてきた今にしてみても)Twitter上に溢れる有象無象コミュニケーションを取ろうとするものではない。俺個人解釈ではあれは小粋な江戸っ子小噺か、作詞練習しかない。ほぼ毎日21:00〜22:00、もう10年もずっとツイートを続けているのは単にTwitter中毒からではないはずだ。というよりも90年代にはすでにネットでの活動を始めていたぐらいの人間だし、そもそもずっと前から著名人と言っても良い活動をしている。そんな御方が飽きもせずネットに入り浸るだけのオッサンとは言わせない。あんなに中身の無いリプライを一身に受けながらもリプライ制限をかけないのは、その方法を知らないからではないはずだ。

思うに、ヒラサワはあの有象無象リプライから何かを検証しているのではないか特にここ一年は、ヒラサ自身のもの見方や考え方を公にするツイートが多くなっているように感じている。そのツイートにすら、要領を得てないようなリプライは後を絶たない。でも、中には恐らく、これまで世の中のジョーシキやアタリマエに囚われ自分自分を苦しめていた人がヒラサワの言葉により世界を再認識するようなリプライもあるのだろう。別にラサワは自分を崇めてほしいわけでも同意を求めてるわけでもないだろう。でもきっとそういう事象を含めて、自分に対する反応を伺うためにリプライ制限をかけずにいるのではないか

自身も、ヒラサのもの見方に影響を受けた一人だ。別にラサワの思想のもの共感しているわけじゃない。あれはあれでどうかと思うところもある。でもそもそもラサワはヒラサワの人生を経た結果ヒラサワとして存在しているのであり、俺は俺だ。だから思想の相違が起こり得るのは自然だ。が、それはそれとして、俺はヒラサワの考え方にはかなり影響を受けていると思う。何処がとかそういう話はしない。ヒラサワの考え方を語るのはヒラサ自身だけで良い。知識も無く解釈を垂れるのは無粋と言う他ない。他人がヒラサワを解釈する行為自体否定はしないが、少なくとも俺がそれをするのは無粋だと思っている。それだけだ。

ラサワはアイドルでも教祖でもなんでもない。ヒラサワはヒラサワ以外の何者でもなく、単なるファンフォロワーである有象無象コミュニケーションを取ろうとはしていない。ヒラサワはあなた人生に対する答えを持っていない。俺が思うに、ヒラサワはただ問いかけているのだ。有象無象が手指に傷を付けて断崖絶壁を登る中、ヒラサワは崖に垂直に立って歩くことが出来る……そんな感じの謎かけを通して、ヒラサワは問いかけている。興味を持つも持たないも、参考にするもしないも、すべてはあなたが為すべき思考だ。

ここまで読んで俺のことをヒラサワの信者と断定するならそれで良い。俺もそれ以上の理解求めない。それだけだ。

それはそれとして、だ。そろそろヒラサワのツイートに対し、毎日毎日無理やり肯定を示した空虚リプライを飛ばすのはやめにしないか

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