で、学生時代を思い出した。
私が人生で一番楽しかった時期が大学1・2年であり、逆に3・4年がとてもつらかった。
1・2年までは部活動が楽しくて充実していたが、3年から研究室に入るようになったのだが先生が合わなかった。というか研究が合わなかった。
学ぶこと自体は好きな分野なのだが、じゃあ何がしたいのか?問い詰められて何もでなかった。
4年になりみんながテーマを決めて研究を進める中、一歩も進まない自分。
就職も決まらず、付き合っていた恋人とは別れ、大学にも通えず風呂にも入れず一日中布団の中で過ごす毎日。
当然留年した。卒業式には出なかったが、遠くへ行ってしまう友達には会いたかったので大学には来た。
それでも同級生の華やかな姿は見たくなかったのでトイレの個室で待っていた(電気消された)
とりあえず親からは「二留はやめろ」と言われたので途中から研究室には顔を出した。でも何も決められなかったので見かねた別の先生がテーマをくれたのでそれで卒論を出した。
自分はこの留年という烙印が屈辱的で情けなく、それ以来この出身校を避けていた。
学生時代前半はあんなに楽しく絶頂期だったはずなのに、楽しい学生生活で終わらせられなかったことが悔しかった。
特に部活動は熱心にやっていたのに、大学不登校になってから自分が情けなく関わりあいを避けた。自分から避けた癖に、仲間の輪に入れなかったことが寂しい。
それでも繋がりを持ってくれている数少ない友人は数名いる。だが同時に、「私の苦しみを友人でも共有できないのだ」と絶望していた。
出身校に対するネガティブな感情、しかも誰かから被害を受けた等ではなく自分の失敗によるものによる苦しみ。
友人たちはそういったものを持っていないようだった。
卒業をして、ニートを挟みながら職場を転々をして渡り歩いてきたが、「退学や留年した人ってどこにいるんだろう?」と思う。
まあ職場で学歴の話なんてしないので、本当はしている人はごまんといるのかもしれないけど。
一度「中途退学したよー」とあっけらかんと話す人がいた。だがよく話題に出すので、本当に気にしているのかいないのかは判断がつかなかった。
あと対面で「実はこういう苦しみを持っているんですよ」って言わないよね。他人からしたら「留年?退学?ばかだな~w」という反応かもしれないけど自分は口に出すのもつらい過去だし。
ネットでも自分は人見知りだから知り合いいない。だから観測できない。でもいるだろ、同じような気持ちの奴。
情けない話だけど10年離れてやっとちょっと薄らいできたんだよな。いつもそのまま捨てるニュースレターを包装を解いて目を通したのも進歩なんだよ。