2021-06-06

世界で相次ぐ「反中抗議デモテロ 「中国よ消え失せろ」

できれば50万人ともいわれる学生就労ビザ在日中国人は全員母国に帰って頂きたい

 北京恫喝(どうかつ)を恐れない国が増えた。

 習近平国家主席の目玉である巨大経済圏構想「一帯一路(BRI)」の世界的規模の挫折は、プロジェクトに関連する国々に失望をもたらした。関与しているのは68カ国である

 そのうえ、「中国製ワクチンはちっとも効かない」(中南米諸国)、「勝手工事をして代金請求なんてトンデモナイ」(アフリカ諸国)、「えっ、あれ寄付じゃなかったの? 条件という台湾断交までしたのに」(南太平洋某国)。

 中国弱腰だったフィリピンのテオドロ・ロクシン外相も5月3日、「友人である中国よ。どうすれば丁寧に言えるだろうか。そうだなぁ、消え失せろ」と怒りのツィッターを発信した。フィリピン領有権を主張する南シナ海・スプラトリー中国名・南沙)諸島周辺に、多数の中国漁船が居座っていることに反発したようだ。

 これまで中国文句を言わなかった国々にも変化がある。

 東京五輪パラリンピックが近い日本中国批判を控えているが、武漢コロナの死者は日本でも1万3000人を超えた(6月1日時点)。それでも、日本メディア中国に遠慮して「武漢コロナ」とは言わず、「新型コロナウイルス」と抽象的な語彙を使用している。台湾メディアは断固として、「武漢肺炎」と表記している。

 東南アジアの「中国経済圏」4カ国は感染がすごいことになった。

 国境を越えて中国から入国がしやすラオスは、首都ビエンチャンを封鎖。カンボジアも、プノンペンシアヌークビルなどの都市を封鎖した。タイ首都バンコクでは外食禁止し、ベトナムは「入国後の隔離期間」を21日間に延長した。

 ベトナムは、アジアで最も被害の少ない「優等生」と言われたが、カンボジアから不法入国者が持ち込んだ。「在外ベトナム人帰省するな」と出稼ぎの人々に呼びかけた。

 ウイルスの奇種(変異種)で痛手を被ったインドでは、死者が100万人を超えるのではないか予測され、中国への怒りが渦巻いている。日本米国オーストラリアインドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」を大きく宣伝し、インドは正面から中国対峙(たいじ)して、「南アジア覇者は俺だ」と態度で示している。

 華僑人口が4割近いマレーシアも、中国の横暴にヘソを曲げた。

 ミャンマーでも、中国一帯一路プロジェクト抗議活動の標的となった。インドネシアは、中国船を砲撃して沈めたり、なかなか挑発であるインドネシアは、中国建設する新幹線工事が5年も遅れていることにいらだち、不信感をあらわにした。

 パキスタンでは、中国人を狙って誘拐殺人などテロが頻発している。

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