もう8年ぐらい前になるのか、付き合っていた彼女と別れた。
彼女の方から連絡を取ってくれなくなり、返したいものがあるから、と無理やり会う場を作ったものの目も合わせてくれずその後再び会う事はなかった。
彼女はある時から仕事を欠勤するようになり、遂にはやめて、転職先を探していた。
当初遠距離恋愛で、地方の実家から出たがっていた彼女に僕は都内の住居を探し、1年生活できるぐらいのお金を貸して、仕事先も一緒に探してあげた。
まあ、仕事をやめたい理由なんて当事者にしかわからないし色々あるのだろう。何も相談されなかった事が悲しかったが僕は再び再就職先を一緒に探してあげた。
しかし毎日、ここはどう?スキルを上げてみたら?等と提案するものの彼女は生返事だった。全く働く気が無いように見えた。
僕だって働いていて、まあまあお金は持っているものの、彼女に与えた生活費は少ない額じゃなかった。
遠距離恋愛中の彼女はものすごく勤勉で、責任感があって、環境があればいい仕事が出来るだろうと思ったのでお金を貸したのだった。
ただその時彼女は寝てばかりで、僕に会えば黙って視線を逸らすのに、ツイッターでは「新しいテレビ買った」とか言っていた。
おいおい、その新しいテレビを買うお金はどっから出て来たんだよ。金を即座に返せとは言わないがもうちょっと取り繕う所あるだろ。
これはきっと僕がお金を与えたから堕落してしまったのではないかと思って、態度も相まって腹が立って色々言ったと思う。
色々言った結果、向こうもこっちだって色々頑張ってる、みたいなことを言い返してきて、まあ喧嘩になって、その後連絡を取ってくれなくなり、序文の構図になった。
話は変わるが、自分は絵にかいたようなモラハラの家庭で育ってきた。
母親に罵詈雑言を吐く父親を見て育ち、こんな風にはなるまい、それとも血は争えなくてなってしまうのかなあ、なんて恐怖を抱いていた。
幸い今は、温厚に過ごしているとおもう。
思っていて、酔っ払った時に元カノと別れた時の話をして、あの時僕はどうすればよかったのかなあ、なんてのたまっては増田くん悪くないじゃん!なんて言われていた。
そう、僕は彼女にお金や思いやりを持ち逃げされた優しくかわいそうな男なのである。
そんなある日ふと、古いツイッターのアカウントを見つけた。彼女と2人で使っていた鍵付きのアカウントだった。
「好きだよ(はぁと)」みたいな寒い会話してたなあ、と思い出しながらログインすると・・・なんと驚いた事にそこには目も疑うほどの罵詈雑言が並んでいた。
「死ね」「ゴミ」「生きてる価値ない」「笑ってられるような立場の人間だと思ってるの?」みたいな文章が延々と並んでいてエ?!と声を上げてしまった。
全然記憶にない。・・・が、ゆっくり思い出せばそういえば、確かに自分の言葉かもしれない。
なんと僕は彼女にありったけのモラハラを働いたことを記憶から消失していた。
だから「どうすればよかったのかなあ」なんて言えたのだ。
今となっては定かじゃないが、彼女が連絡を取ってくれなくなったのも、もしかすると仕事を突然やめたことすら、これが原因だったんじゃないか。
厳密に言うと記憶から抜けていたというより、僕には当時これが「普通」だったから特に何も思っていなかった気がする。
今はそういうものに違和感を感じられるようになって、「普通」じゃなくなったから問題として感知できたのかもしれない。
変な長文になったので纏めると
最初にタイトルを読んだ時意味がわからなかったけど、最後まで読んで意味がわかってこんなことあるんだ、とびっくりした。 ぶっちゃけ創作であって欲しいけど、本当のことだと仮定...
ありがと・・。 絶対に親みたいになりたくない!と思って生きてきたのにやっぱりダメだったんだぁ、と思ってすごい怖かったんだよね。 丁度彼女と別れた後ぐらいから実家を出て、性...