色んなオタクをやってきたが、例外はあれど大体認知貰ったら冷めるという最悪な人間をしている。
学生の頃、ある俳優さんが大好きだった。所謂リアコ。舞台やイベントも絶対行った。学生でお金なかったから沢山は通えなかったけど、でも絶対に行った。
ここで私は、こんなに貴方のことが大好きな人がここにいるんだよ!!というのを本人に知って欲しい!と思うようになった。認知厨の目覚めである。
でも接触で「名前○○です!覚えて!」とはなるべく言わない。それ言って結局覚えてもらってなかったら悲しいし恥ずかしいから。でもどうにかしてインパクト残らないかな、みたいなことは考えてた。
ある時、その俳優さんの結構ゆっくり話せる接触イベントがあった。もちろん行った。
そして私はとうとう言ってしまったのだった。どうしても耐えられなかった。確認がしたくなってしまったのだ。こんなに貴方のことを想っている私を知ってくれているのかと。
「私のこと覚えてますか?」
そう言うと、彼は、
「もちろん!この間も来てくれましたよね!いつもありがとうございます!」
と笑顔で言ってくれた。
全部報われたと思った。お金無い中頑張って行った舞台やイベント、必死に想いを綴った手紙、流れ作業の接触の時どうやったら一言で想いを伝えられるか考えていた時間も、全部報われたと思った。私はそこでかなり満足してしまった。
その後私は彼のイベントに行くことはなかった。
舞台には数回行ったけど。タイミングが悪かったとかもあって接触のあるイベントはあれから行かなかったと思う。そうなったのは認知されたから、という理由だけでは無かったけど、結局それが引き金にもなったと感じる。
今思えば結構最悪だと思う。いつも来てくれてる子にいつもありがとうって言った途端来なくなった、ということだから。本当に酷い。
次のジャンルは現場行ったら全員知り合いみたいな狭い狭い界隈で、接触イベントも沢山あったし、推しからの認知はまあ当たり前みたいな感じだった。だからそこでは認知されてすぐ冷めたりはしなかった。けど、結果的には冷めた。
そこでこそ冷めた理由は沢山あったけど、まあ言うとすれば、推しが私のプレゼントをずっと身につけてくれてたのに急に付けなくなってて、あれなんで付けなくなったの?!ってケンカしてからだと思う。文字で見ると本当に最悪なオタクで笑う。
これはプレを付けなくなったから冷めたんじゃなくて、「推しとケンカ」というマウント行為を取れたので満足したということ。ケンカって結構上級ランクのマウントだと思うんですよ。だってケンカって仲良く無いと出来ないから。
その次はまた推しとの距離が近いジャンルで、出待ちとかもしまくったし、なんならDMとかもしてた。(プライベートで会うとかはしてない)(謎のポリシー)
この時も認知されてすぐは飽きなかった。けど、1番デカかった出来事と言えば、出待ちする前に「渡したい物あるんだけど今日終わったら急いで出ます?」って聞いたら「今日はゆっくり出るよ」って言ってたので、私もゆっくりしてたら、「ごめん予定変わってすぐ出る」って連絡来て、え?!って急いで準備して裏口向かって、「もう出ちゃいました?」って連絡したら、
彼はその私の返事を待ってから出て来てくれたこと、それは本当に衝撃だった。
その時の優越感はかなりエグかった。うわ、今この人私の為だけに出て来てくれたんだ、って。
本当に最低だけど、確かそれ以降に彼の出待ちすることは無くなった。
それからちょっと反省して、認知されて終わりじゃないぞ!と思いながらオタクするようにした。
だから現在のジャンルでは、接触で「いつもありがとう」って言ってくれたり、舞台上から私を見つけて笑顔見せてくれたり、SNSで特大私信何回もしてくれたり、プレ使ってるアピールしてくれたりしても、全然冷めなかった。全然飽きなかった、んだけどそろそろヤバい。ごめん。
とかなんとか言ってたら独身アラサーになってたからみんな気をつけなよ!!!!
別にすごい後悔してるわけじゃないしオタクしてんのめちゃくちゃ楽しいし幸せだって思うけど、この熱量もっと別で使えたんじゃないのかなとは思う。
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このボリュームなら8usersくらいまでは伸びないと報われない記事