2020-05-10

映画this is england感想

もう公開されて10年以上経つの

史上最高のイギリス映画と煽られていて、公開当初から気になっていたが、

見る機会がなかった。なぜか日本版映像メディアは入手困難だったりするし。

やっと観たが、感想は史上最高は煽り過ぎだろうと思った。

80年代当時のイギリス社会背景について肌感覚理解できている人、

サッチャーによる緊縮経済と、移民に向かう憎悪暴力的労働者階級右翼スキンズが持つ不満

自分知識がない訳ではないが、当時のイギリス暮らしてた訳でもないし、そこまで入れ込めなかった

逆に当時イギリス暮らしてた人とかは、凄いリアリティを感じて面白がれるのかもな

とはいえコロナ直前ぐらいの日本は、政府による緊縮政策高まる経済的苦境、貧困階級蔓延する国粋主義右翼思想への共感

移民への排斥感情と、かなーり近しいものがあるのではとも思わされた。

ストーリーリアリティがある一方で、リアリティを追求するあまり映画的には伏線の回収が甘く不満だった。

例えば、スキンズグループ良心存在のウディの扱い

彼は主人公ショーングループ引き込み母親とも面倒を見るという対話を行いながら、

コンボの行いに対して能動的なリアクションを何も行わないままフェードアウトする。結構無責任男じゃないかと思った。

またコンボ失恋のくだりも、結構あっさり引きさがってて、この設定いる?と消化不良感があった

主人公ショーンも、典型的な巻き込まれ主人公で、監督実体ベース+子供であることを考慮すると、

リアルなのかもしれんが、ウディに誘われてスキンズ入り、コンボに誘われて暴力的犯罪行為を行う、

最後コンボ暴走に傷ついて終わる。というお前勝手に周囲に振り回されとるだけやんけという不満を感じざるを得なかった。

当時のスキンズの生態をしっかり捉えたという点は褒められるのかな?自分には判断を下す自身はない。

映画的にはあんまり盛り上がらんし、ストーリーの構築感も低い。5点満点で3点てとこだな。

これで英国史上最高の青春映画は言い過ぎだと思うぞ。トレインスポッティングの方がまだ面白い。終わり。

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