2020-04-30

生モノという嘘

から驕れる者久しからずとか、諸行無常などと言われてまして、世の中の物事というものは常に変化し続けており、一生、永遠に続くものなどありません。

ところがどっこい、世間には未だに「一生モノ」などという言葉がございまして、割高の商品販売する商売人のウリ文句でございます

わたくしなどに言わせれば一生モノ自分の体以外には無いのですが、まぁ彼らはものを売り込む商売でございますからあの手この手で、一生使える、安物を買うよりお得、ステータスになる、などと吹聴してきます


ところで生活必要ものというのは、貧乏人や大富豪でもだいたい同じもの、同じ量になるのでございます

なぜかと言うと、人間の体というリソースは一人に付き一つしか無いのですから、一人の人が5倍も10倍も歯を磨いたり、食事をしたり、ゲームしたり、旅行をする、睡眠を取る、なんてことは到底ありえないのです。

10倍の値段の歯ブラシを使えば10倍歯がきれいになるのでしょうか。10倍の値段の食事を食べると10倍腹持ちがよく、10栄養が吸収され、10倍美味しいのでしょうか。10倍の値段のバッグを買えば、10収納力があるのでしょうか。重さが1/10になったりするのでしょうか。

そんなこと無いですよね。

まぁファストファッションみたいにあまりにも安すぎて使い捨て前提の商品も駄目だけど、生活の質は総合的に決まるので高いもの買えば解決する。みたいな単純なものでない以上、あまり生モノという幻想固執しないほうが、無難であり人生の限られたリソースを浪費しなくてすむ、ということを申し上げたいのです。


そこそこの値段で大量生産されてて代えの効くもの生活基盤を揃えるほうがコスパ高いです。一点物は高いしメンテナンスも面倒で、いざぶっ壊れたら二度と手に入らなかったりして生活リズムを崩します。

逆に言うと手に入りやすメンテナンスも楽でいざぶっ壊れても金出せば簡単に手に入ったり、いざとなれば売れる資金流動性の高いものや、資産価値の減少が低いものなら購入検討はありです。(高級時計ブランド物、フィギュア、高級車)

高級布団や豪華海外旅行結婚式などの消費財や消え物に大金を出すのは、まぁ気分の問題差し引けば、賢い選択とは言えません。

まあ思い出は奪われない…という考え方もありますので、全否定しませんけど。

わたくしの考える一生モノと言えるものはなんと言っても健全生活運用するための習慣でしょう。

筋トレ運動したり、歯磨き、適度な食事量、早寝早起き。といった丁寧な暮らしの習慣は生涯に渡って生活基盤を底堅くサポートし、幸せにしてくれる一生モノの大切な資産となるでしょう。




ちなみにわたくしはおっさんですが、小1のお道具箱に入っていたハサミを未だに使っています

丈夫だということは、なかなか厄介なものなのです。

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