ただところどころ「ここで泣かせたろ」「こうすりゃオタク喜ぶやろ」は透けて見えたので萎えるポイントはあった
でも一貫したテーマが『別れ』だったと思うので、そこだけを主軸として見るならまだ作品として見ていられるんだろう
ただ、前半のオーロラの描写(確かデジモンってオーロラが何かしらしてデジタルワールド行けるようになったとかだっけ?)とか壊された街どうなってんの?みたいな気持ちにはなったので作品としての理解力はまだ足りなかったかな?と思った(多分主人公組以外にも現実に来たデジモンと戦ってる子達は居たし、そういや途中で傷付いたデジモンを庇う海外の子の描写もあったなと今になって思い出した)
あと、シナリオが普遍的すぎた。「あれ?この展開夏のドラえもんとかで見たことあるな?」という気持ちになったけど、もしかしてそこからノスタルジーを産もうとしてるのかな?と思った。結局「別れ」てしまえば主人公達はその普遍的なことにすらも望めなくなるし。
だから泣けるシーンですよと言わんばかりにストリングスが入ってくるのもちょっと白けた。
あとところどころゲストキャラが変な英語使うのも冷静さを取り戻す要因となった。
そこは見事というか、「別れ」だけじゃなく希望すらも見えてくる最後ではあった。
Twitterで批判意見を見たら「ゼロツーの最後に繋がるから〜」とは言ってたけど
その批判意見でも言ってた通り、説明不足感が拭えないのは多分説明できたという描写だけでもホントチラチラと描写されるぐらいでそれを思い起こしても「あれれ?」とちゃんと説明された訳じゃないからすんなりと理解したくないところにあると思う。
というか、時間を1時間半にぎゅっと詰め込んでるから理解よりも物語の根幹を持ってきた感じなんだよな
そう、書いてる途中でわかった、『アオハル』感だ。
ワンピとかのあの感じだ。
アレをずっと感じながらデジモンを見てたんだ。
なんか混じり合わないと思いながら、でもまぁとりあえずストーリーを呑んでみるかと思いながら見てる感じだ。
そこにウォーゲーム感が重なって、「なんか前見たものの焼き増し感あるけど、まぁきっと熱いんだろうしいいか。しかし普通に別れは辛いもんな」って奴だ。
だからこれもちょっとしたネタバレになるけど、主人公組が居酒屋でビール飲んでるのにちょっと抵抗を覚えたんだ。
いずれはそうなるだろう、じゃなくて、もうそうなってしまったんだ。という感じ。
なるほどなぁ〜、デジモンの進化の奴って最終進化はよく人間みたいな身体に辿り着くからな…。
作品全体としてそういう感じなのか、「お前らがどう抵抗したって社会はお前らを俺達が定めた人間にしてやるぜ」感すらも感じてしまったんだよな。
でもだからこそ主人公や敵キャラが抱いたもの、デジモン達が感じてるものが「そういうことじゃないんだぜ」という答えを出せたのはあの作品としての面白さだと思った。
だからまぁ、ところどころ矛盾を感じて自己補完をして、それでも主人公達を信じられる人は楽しいと思う、し
泣ける映画を見に来た人は泣けると思う
あと矛盾を一つでも感じたら即退館の人は向かないと思う
おじさんがエモい気持ちにすぐなれるから見ていられたところはある。
そんな人なら見ても苦はないと思います。
本編と関係ないけど、別の映画見に行ったときに予告編が流れて、未就学児っぽい男の子が「タイチ大きくなったね!」ってアグモンと一緒に呼びかけてるのがめちゃくちゃ可愛かった
そうそう、デジモン達はちゃんとかわいいんだよ。 子供が可愛いのはもちろんなんだけど。