2019-11-12

デジカメのゆくえ

デジカメ販売、8年で7割縮小 岐路に立つカメラメーカー

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191110-00144957-bcn-sci

フィルムカメラ時代が終わり、デジカメ時代が来た。それと時を同じくしてケータイカメラが普及し、スマホの普及とともに常にカメラを持ち歩く時代となった。

現在デジカメ商売敵はスマホカメラであるように思われる。

単純にレンズ等の性能はそんなに変わらないようだが、スマホカメラあくまでも付属であるのでレンズの大きさに限界があるので、デジカメに優位性があるとしたらそのあたりか。スマホカメラに1眼レフはありえない。

しかiPhone11能力を見れば、デジカメというのはあくまでもフィルムカメラの延長線上にしかおらず、スマホカメラとは立っている道が異なると考えざるをえない。

iPhone 11 Pro Max」のカメラがどれほどの性能を持っているのかを専門家が徹底レビュー

https://gigazine.net/news/20191108-iphone-11-pro-max-camera/

普通にレビューしようと思えばこんな感じの記事だと思う。しかし私が簡単し、新時代を感じたのはこんな話ではない。

iPhone11トリプルカメラ写真なのに奥行を撮影する。

Facebook3D写真機能を公開。iPhoneポートレートモード写真を使い立体的に表示

https://japanese.engadget.com/2018/10/11/facebook-3d-iphone/

(以前、Twitterでより良いツイートを見た覚えがあるのですが、そのツイートを見つけられませんでした。見つかったら差し替える、かも)

これはFacebook機能として紹介されているが、iPhone撮影された写真しか対応しない。これはFacebookが作り出した機能ではなく、iPhoneが持っている機能Facebookを通じて他端末でも使えるようにしただけだからだ。

iPhoneダブルレンズトリプルレンズを通じて、写真を立体的に撮影している。iPhoneで撮った写真を加工しようとした際に、背景だけボカすといったような作業が容易にできるのだ。

カメラでなにかを撮影しようと思ったときに、背景と対象物、べつべつに撮影しようと思ったことがありますか? その時にはどうしますか? 従来ならばスタジオでバックは無地で撮影したものと、実際の写真を合成していただろう。iPhone、とりわけ11proは何気なくとった写真でも対象物と背景をその距離感から分離することが容易にできる。

トリプルレンズはそのために必要だが、それがあるからといってこういった作業可能になるわけではない。

可能にしたのはソフトウェアというわけだ。

もはやカメラの性能勝負において、レンズその他ハードウェアの優先度は落ちつつある。これは能力的に頭打ちが見えているというのもある。だがそれ以上に「新しい発想」と「それを実現するソフトウェア」の比重が大きく、その後にハードウェアが付いてくる。

スマホカメラデジカメが違う道の上にいるというのはそのあたりだ。

未だにハードウェアを追い求めるカメラメーカーは、このままでは新しく台頭してくるソフトウェアも手掛けるメーカーには勝てない。彼らは新しい、従来のカメラでは実現不能能力勝負を仕掛けてくる。

これはもちろん、「ありのままを残す」ことを目的とした旧来のカメラと「加工することを前提とした写真である現代事情の違いもあるだろう。しかしそれは言うまでもなく時代の流れというものである

商売をしている以上、時代の流れは無視できないものであり、それに乗るつもりがないのであれば衰退するのは必定であろう。逆らうためには尋常ならざる努力のもと、新たな潮流を作るつもりで立ち向かわなければならない。


~~~余談~~~

歴史をひもといてみると、平安のころの姿絵などありえないような恰好をしているものだが、Matt化などは極端な例であるが良い実例で、過去の人も同じことをしていたのではないかと考えられる。

そう考えると昭和平成写真事情は「写実主義」であったと言える。現代の加工された写真もまた、後世においては何か名前をつけられるのだろうか。

  • その調子で12年で50%未満に萎んだコンシューマゲーム市場についても語ってどうぞ (見方によれば7割位削れてる計算にもなるけど)

    • 90年代がバブルだっただけ。

      • 90年代も相当だけど、今の斜陽になってる起点は2007-9くらいのwiiブームからだからな。また別の語りが必要よ。

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