2019-08-07

ファイアーエムブレム風花雪月 感想

過去FEはぜんぜんプレイしていない。

ifを少しだけやってすぐ投げた程度の人間

風花雪月は開発にコーエーが絡んでいるらしいが、

歴史シミュレーションよりはネオロマンス匂いが強いだろう。

学園ものとバトルの組み合わせという点では、

ガンパレ戦ヴァルペルソナなどを連想する。

風花雪月をひとことで言うなら「最高のキャラゲー」だ。

ゲームは大きく散策パート戦闘パートに分かれる。

学園内を散策して生徒や教師たちと交流し、

授業という形でユニットを育てたあと、

月末になったら生徒を率いて戦闘へ出撃、

というのが大まかな流れ。

散策パートにかなりの容量を割いているのは、

シリーズとしては大胆な変更なのではないかと思う。

主人公を生徒ではなく教師に据えているのが素晴らしい。

「生徒の教育」と「ユニットの育成」が自然と重なるし、

「多数のキャラクター平等に接する」理由付けにもなる。

ifでは「数人の主要ユニットとその他大勢名前だけユニット」という印象だったが、

風花雪月では「戦場に出るのはすべて可愛い教え子」である

もう根本的に愛情の湧き方が違う。

FEキャラロストが有名だが、こんなキャラゲーキャラロストとか狂気の沙汰としか思えない。

個人的には(キャラが死なない)カジュアルモード一択である

豊富なサブイベントを通してキャラへの愛着を深めてこそ楽しめる作品であり、

逆に言うとストイック戦闘だけをこなしたいプレイヤーには向かないのではないか

難点はいくつかある。

まず戦闘中のイベント淡白である

これはFEがもともとそういう志向ゲームなのか、

それとも自分が選んだ難易度ノーマルカジュアル)のせいなのか分からないが、

「不敗の名将」とか「最強の騎士」的なボスユニットでもたいてい一撃で倒せてしまう。

(「魔物」にはHPバー複数あるのだが、それが人間ボスユニットには適用されていない)

スパロボのやたら硬いボス、やたら盛り上がるイベント戦闘に慣れていると、

「これで終わり?」という感じで拍子抜けしてしまう。

たとえば、第一章で交流した他クラスの生徒と、

第二章で戦うことになるのがこのゲーム醍醐味なのに、

彼らが他の汎用ユニットに毛が生えた程度の強さで、あっさり倒せてしまうのは味気ない。

また、陣営を変えての周回プレイが前提だからか、

一周目だけでは全ての謎が明かされず、消化不良感が漂うストーリーマイナス

第二章は特に説明不足がひどく、駆け足気味に終わるので、

第一章の内容から期待していたほどの盛り上がりを感じられなかったのが正直なところ。

ただ、そうした点を差し引いても、よく出来たゲームであることは間違いない。

さまざまな要素をまとめ上げ練り上げた完成度の高い作品である

物足りない部分は次回作への伸びしろとでも思っておく。

  • 風花雪月はやってないけど、覚醒当たりからかなりライト向けに調整はされてるよ。(基本プレイヤーユニットが強いようには作られている) カジュアルが出来たのも多分覚醒だったか...

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