ツイッター、はてなブックマークなどを見ていると、どうしてもネタバレな内容を含む文章と触れてしまう。
もちろん「ネタバレをする人が悪い」というのも一つの価値観だろうけど、僕はこれに関しては自己防衛の方が楽だと判断している。
理由は、ネタバレ禁止が法律で制定されているわけでもないのだから、話すやつは話すし、その時に嫌な思いをするのは結局自分だから。
自分が嫌な思いをした後から、どうあがいてもその嫌な気持ちは消せない以上、自己防衛を徹底した方が楽。
なお、インターネット以外では喋る相手などいないので、問題ない。
自分の人生の中で全ての本を読むことができない以上、自分がファーストインプレッションでネタバレなしで読みたい! と思った作品以外は気にしないことにしている。
なんていうか「それはそれじゃん」と思ってしまうんですよね。
例えば、ここでいきなり近年の高く評価されてるミステリ小説「屍人荘の殺人」のネタを割りますけど、
「ゾンビが出てくる」「そのゾンビがいるという設定を利用したトリックがある」「序盤で名探偵が死んで、ワトスン役と別の女性の名探偵が新しくコンビを結成する」
このみっつを割られた状態で僕はこの小説を読んだけど、すごい面白かったし、割られずに読んだときとその面白さを比較することに意味が全くないと思ってるんですよ。
じゃあどこをネタバレされたら僕は嫌だっただろうか? を逆算すると
P302「——あげない」強い口調。「彼は、私のワトソンだ」
これを引用されてたら、さすがに「ネタバレ踏まずに早く読んでおけばよかったー!」と後悔していたかもしれない。
まあ…… よくわかんないや。結局、自分が直感で嫌だと思ったらネットを絶ってさっさと読むし、そうじゃなかったら気にしないです。
ネタバレかネタバレじゃないか、の範疇なんて人それぞれだから、全員に配慮してたら何も書けないと思っている。
かつ、ネタバレを気にする人は、作品の公開から時を経てば経つほど減って行くので、
「海は割れる!」「ユダは裏切る!」「かぐや姫は最後月に帰る!」レベルまでいかなくても、その文章を読む人のタイミング次第では問題にならないケースもあって。
なので、それらには基本的に気を使わず、書きたいように書くしかないんじゃないのかなあと。
もちろん、自分の中で「これはネタバレせずに読んで欲しいなあ」と感じた時は、その配慮をしていきたいとは思ってます。
以前、ある人にゲームの紹介を書いてくれと頼まれて紹介した際に「XXXとは最後お別れするんだよ」と書いたら、ネタバレやめろや、と怒られたことがある。
正直、僕にはこれがネタバレになるとはあまりピンときてなくて。
確かに言われてみると、スタッフロールの間際に起きる出来事を書くのは軽率だったかもだけど、それ以上にこのお別れがいかにこのゲームのシリーズ的に重たい意味があるのかを知って欲しいし、その感情の整理をしたかったんだよね。
ただ、これに限らずネタバレのラインでは割と折り合いが合わない。
これは「1.ネタバレを受けずに読みたい作品がある場合はインターネットを断つ」という自分ルールがあるせいで、
どうしても「もし自分なら、ネタバレが嫌な作品の紹介はそもそもして欲しくない」と思ってしまうからかなあ。
まあ気をつけてはいくけど、今後も失敗していくんだろうなあ。