最近よくYouTubeで筋トレやダイエットの動画をおすすめされるので、何本か見てみた。筋トレが趣味のYouTuberが自分流の方法を勧めるようなものだ。筋トレ方法については予備知識がなく正しいのか間違っているのかはよく分からないが、気になったのが食事療法だ。チャンネル登録者数6桁以上の複数の人気YouTuberがだいたい同じことを話していた。
これは本当だろうか。
今までの自分の知識では空腹感は血糖値の低下によるもので、つまり糖質(炭水化物)の不足が原因だった。そして消化されやすい炭水化物を食べると血糖値が急上昇し、血糖値が危険な領域に達するとインシュリンが分泌され、それによって糖質が脂肪に蓄えられて血糖値が下がる。しかしインシュリンが効きすぎると血糖値が必要以上に下がり、もっと食べたいと思ってしまう。だから消化されにくい炭水化物(玄米や全粒粉入りパン)を食べ、同時に食物繊維を取る事で炭水化物の消化をゆっくり進めさせれば、脂肪を蓄えにくく、少ない量で満腹感を感じられるようになる。
そもそも食べた直後のまだ胃に食べ物がある状態で、各種ビタミン・ミネラル、タンパク質、脂質等を必要量摂取したかなんて脳や体が把握できるのだろうか。栄養素の吸収は小腸で行われ、胃では消化によって食べ物を吸収しやすい状態にしているのであって、胃で吸収できるのは水分や糖質など一部の成分だけだ。タンパク質が糖質に変換される仕組みもあるが、それもタンパク質が小腸で吸収された後の話である。
自分の考えが正しければ、糖質を一切とらずに満腹になるのは必要な栄養素を摂取した時ではなく、胃に対する食べた物の体積が限界に達して物理的に食べられなくなった時である。これではカロリー過多になってしまわないだろうか。
そこで、ふと情報商材の話を思い出した。自分でやったほうが稼げる情報を売るわけが無いというものだ。不動産屋や銀行からの資産運用の営業も似たもので、実際には稼げなかったりハイリスクであったりするから、自分ではやらずに客にやらせるのだ。
筋トレやダイエットのYouTuberも同じじゃないだろうか。視聴者がダイエットに成功したりムキムキになったりしたら、視聴を止めてしまうかもしれないし、視聴者自身が筋トレYouTuberになってしまうかもしれない。この分野のYouTuberたちにとって、自分自身の収入源を確保するためには、視聴者にはいつまでもデブでだらしない体型のままで居てもらった方が都合が良いのだ。
外国のチャンネル見た方が良いよ。