平成30年4月25日、日本施設基準管理士協会主催の「施設基準フォローアップ研修」を受講してきた。
施設基準、ざっくり言うと病院側が厚生局へ届出して「ウチはこれくらいの基準を充たしてるので、○○料を請求していいですよね」とお願いした後に、厚生局側で許可する仕組みなんだけど。ただ届出すればイイという訳ではなくて、厚生局側は病院が届出した内容どおりのレベルを維持できてるか「適時調査」を各病院に2年に1回ペースで実施。この時に思わぬ見落としが結構ポロポロと出て。基準を充たしていないことが発覚した場合、相当な金額を返還する必要が出てくる。本研修の講師曰く、「年末ジャンボ宝くじの1等が、年末ジャンボ宝くじの当選率よりずっと高い確率で当たる」らしい。
という訳で、病院の施設基準担当はなかなか重要な立場にある割には。これまで大した書籍資料などがなかった事も事実。そして、厚生局側としては「勉強してない」病院から出される届け出は、見るのもイヤだけど仕事だから我慢してた事情もあり病院側でレベルの底上げを計ってくれると業務が軽減するのになという要望があったとか。それとは別に従来、全国各地にある厚生局とその管轄内の病院との馴れ合いがズブズブで。その管轄内でしか通用しない地方ルールがあったらしいけど、昨今は全国各地の厚生局が統一基準に則ってきており。適時調査の基準なども厚生労働省のホームページから閲覧できるにもかかわらず、病院側が以前の地方ルールに囚われている点が懸念されていたんだとか(まぁ、ホームページには書いてあるんだろうけど。病院側としてはそれを読むヒマがなかったり、書いてることがハイパー過ぎてるんじゃないか?)。
はい、そういう事情の解決のため「日本施設基準管理士協会」が誕生。病院側の職員が資格制度・認定試験を受講することで「厚生局側の統一ルール」を学ぶことができるうえ、ゆくゆくは日本全国に施設基準管理士のお友達がたくさんできてお互い切磋琢磨できていがったぁ♪という主旨らしい。
その意図やよし。でも重箱の隅をつつくようなハナシで恐縮だけど、コレの受講料とか経費で落ちるのか?別にこの先も、「この資格を受けないと、施設基準の業務につけない」みたいな免許制になる訳もないだろうと思う。実際、本研修オレ自腹で参加したし。
とはいえ、虎の門のトーショー会館で行われた本研修、全国から500名(半分くらい自腹か?)が集まった。これまで書籍が産労研究所の出版物しかなかっただけに、潜在的なニーズは大きいと思う。
ちなみに、今年6月には資格制度の概要が協会ホームページに掲載されるらしい。費用次第では、本腰入れて勉強してみっかなと思う。まっ、オレ施設基準担当じゃないんですけどね!
あー、コレ経費で落ちねえかな?