しばらく結婚しないだろうと思っていた中学時代からの親友の結婚式に出席したことを機に、結婚に向けてのそりと重い腰をあげた。
何から始めていいか困っていたときに、同じく地方に配属された友人が出会い系で出会った女性と結婚したという話を聞いた。
はじめは出会い系なんて半信半疑だったが、出会い系(今はマッチングアプリと呼ばれているらしい)のよさを熱く語る友人の熱に圧されて登録してみた。
なるほど、これは確かにいいかもしれない。僕が登録したのは月額固定料金のものだったのでサクラのメリットがないし、マルチっぽい人はちらほらいるがこれは不思議と写真で見分けがつく。
それに趣味のコミュニティもたくさんあり、映画やら音楽やらの話をとっかかりにして話題を広げやすい。
マッチングアプリを通じて実際に何人かの女性に会ったが、驚いたのは2回目にデートをするときにちょっとしたお菓子をくれる人が多いということだ。
この前ちょっと旅行行ったのでお土産です、なんて言われて500円ぐらいのお菓子をもらったが、これは2回目のデートで渡すお菓子としてこれ以上ない正解だと思った。
まず、旅行先で買ったお土産というのが非常にいい。これはつまり、旅行先でお土産買うときの5分ぐらいはあなたのことを考えてました、と暗に言っているようなものだ。2回目に会う人間にもたれる好意としてはこれぐらいがちょうどいい。
それに500円ぐらいという値段もいいではないか。もらってもそこまで気を遣わずに済む。デート中にランチかスイーツでも奢ればなんとなく気持ちがチャラになるような金額ではないだろうか。
僕はお菓子を作ったことがないから分からないが、材料買ったりから始めるとするとおそらく1日がかりだろう。会って2回目の人間にもたれる好意としてはこれはあまりにも重すぎる。自分のためにそんなことをしてくれる時間があるんだったら、募金活動とかゴミ拾いとかもっと世の中の役に立つことに使ってくれという気分になる。
近場で買った美味しいお菓子なんてのも結構微妙だ。旅行先で買ったお菓子には「お土産」という大義名分があるが、それ以外のお菓子は「プレゼント」になってしまう。
社会人だから会って間もない人間にお土産をもらうのは慣れているが、意味もなくプレゼントをもらうのには慣れていない。会って2回目の人間に意味もなくプレゼントをもらうのはなかなか心理的負担になる。
結局のところ、2回目のデートでは、もし直近旅行に行ってれば500円ぐらいのお菓子をお土産として渡すのがベストで、そうでなければ何も渡さない方がマシなのである。
生命保険業のセールスレディでもないのね
ああ、マッチングアプリ使うような人は本当に「普通の女性」との出会いがないんだなあとしみじみした
メンヘラとスイーツと腐女子以外の普通の女と簡単に出会えるってすげー恵まれてる一部の人間だけだろう
そもそもデートに至らない件について
考えてる事も衛生感も分からないのに、手作りの菓子を持ってくる女はそれだけでアウトだなあ…