好きなアニメがある。
そのアニメが放送されてから数年経っているが、現在進行系で楽しませてもらっている。
現場にも行っているし、関連円盤も関連書籍もすべて買っている。グッズはあんまり買ってないけど。
ところで、このアニメの企画元のプロデューサーがツイッターをやっている。
プロフィールには会社名こそ書かれていないが、関わった作品名が羅列されている。スクリーンネームも本名まま。フォロワーは四捨五入して6000人。
そのアカウントで、このアニメについての裏話のようなことや、アニメ公式ツイッターの補足のようなことをツイートしてくれる。
しかし、そのプロデューサーのツイートの口調はしばしば攻撃的だった。
怒っている対象をはっきりと書かないまま、罵倒するような言葉ばかり羅列したりする。
しかし、その怒っている対象はツイートの内容やタイミングからなんとなく察することができてしまう。
あるいは声優さんや俳優さんを、馬鹿にしたようなツイートをする。
先日はついに、ファンに対しての苛立ちをそのままツイートしていた。
プロデューサーのアカウントをブロックすることも考えたけれど、アニメのことをツイートしてくれることを考えると、それも躊躇われた。
「あのグッズの告知、本当は○日のはずだったよね? A君早くしてよ。やらないなら自分が告知しちゃうけど?」
○日、はこのツイートの数日前の日付だった。
いやそれ、本人に直接言えよ。
状況としてA君に落ち度があるのは明らかだけど、それはフォロワー6000人のアカウントで言うことなのか?
というか、公式で告知していないグッズを個人アカウントで告知するのはどうなんだ? もう本来の発表日は過ぎているからいいのか?
なんだか目に見えた状態でパワハラを見せつけられたような気がした。
翌日そのグッズの発売が公式から発表された。普段グッズはほとんど買わない私でも欲しくなるようなものだった。嬉しかった。
だけどあのパワハラツイートがなければ、この発表はあと何倍も嬉しかっただろうな、と思った。
アニメも放送開始から数年経ち、展開の仕方に不満が募っていたというのもあって、私はいつも以上にプロデューサーに対して腹を立ててしまった。
それで、プロデューサーの会社のホームページのお問い合わせフォームを開いた。
これまでそんなことをしたことがなかったので知らなかったけど、企業への問い合わせって随分と個人情報を訊かれるんですね。まあ当然だけど。
一瞬ためらったけど、それでも全部書いた。
プロデューサーの該当ツイートは、webアーカイブを取得してURLを貼り付けた。
一応丁寧な文章を心がけて、プロデューサーのおかげでアニメが成立していることはわかっているが、ツイートはどうかと思う、というようなことをつらつらと書いた。
自分は普通の人なら受け流せるようなどうでもいいことにクレームを出している、迷惑なヤツになってしまったのではないかと思った。
翌日には返信のメールが来た。
貴重なご意見ありがとうございます、該当部署で話し合いを設けます、という内容だった。
私が送ったメールで、見知らぬ誰かの仕事を圧迫してしまったかもしれない、という罪悪感が芽生えた。
あのプロデューサーのツイートが見たくなければ、私がさっさとブロックなりなんなりしてしまえばよかった。
A君は可哀想だけど、部外者の私が口を出すべきことでもなかった。
私がしたのは余計なことだったのではないか。
とかなんとか落ち込んだりもしたけれど、現在のところプロデューサーの該当ツイートはツイッターに残っており、あれは単なるテンプレ回答で、別に該当部署で話し合いを設けたりもしてねえんじゃねえか? とも思っている。
とりあえずプロデューサーのツイッターアカウントはブロックした。
もうクレーマーとでもなんとでも呼んでくれ。
あんた いい人なんだな
言葉にしなきゃわかんないこともあるから
おれはびびってお問い合わせ出来ない性質だから、お宅の勇気に敬意を表するぜ
クレーマーじゃなくて、貴重な意見だと思う。 そう感じる人が中にいたとして、言えなかったとしても「ユーザーからこういう声が来てます」って持っていけるだろうし。 貴重な意見だ...
いいことしたのでは?
一般人垢でも空リプで攻撃的なこと言われると感じ悪いけど、フォロワー6000のアニメ企画元プロデューサーにそれやられるのはキツいよな。同じように感じてて何もできないそのアニメ...