2017-09-04

内部生の東大領域物質系院試体験談

今年の東大領域物質系院試で内部から合格しました。

感想とか書きます


そもそも領域物質系とは

東大にはよく知られた駒場キャンパス本郷キャンパスの他に柏キャンパスがあります

東京ではなく千葉県にありますが、東大です。

ネット上ではロンダ巣窟だのなんだのと好き放題言われてたり(※1)、本郷から遠いという事でB4研究室配属では不人気だったりしますが、とても良い環境です。

東京が嫌になった地方出身民にオススメです。

そんな柏キャンパスの中には新領域創成科学研究科という「学融合」を掲げた学科があり、その中に物質系専攻があります

物質系は、物理化学材料系の人たちが協力して物性を研究しよう!といった感じの専攻です。(※2)

領域全体に言えることですが、対応する学部がないので外部生が入りやすいです。


院試の科目

専門科目400点分、英語(TOEFL ITP)200点分です。

専門科目は物理化学材料科学問題が13題出題され、その中から4問選んで解く形式となっています

物理だけ、化学だけでも4問は選べるようになっています

筆記試験後に面接がありますが、これは入学意思確認のためのもので、出席すれば必ず合格できます(たぶん)。

一応、第一志望の研究室名・志望理由・志望理由中に出てきた専門用語説明ぐらいは言えるようにしておくと良いでしょう。

ちなみに、だいたいの人はスーツでした。


〇倍率

今年は107人(欠席含む)が受験し、70人が筆記試験突破し、最終的に61人が合格していました。

筆記試験突破してから落ちた9人は、おそらく面接に欠席した人たちだと思います

欠席を除くと、約7割程度が合格している計算になります。倍率は1.4倍程度でしょう。

しっかり対策すればまず不合格にはならないと思います


院試対策

私は過去問を数年間分とTOEFL ITP模試(本)をやった程度です。

過去問対策しなくても十分に解けたので、その後は研究してました。(※3)


〇内部生にとっての新領域院試

どの内部生も不合格はまずありえないと思っています

一方で、ちゃんと合格できるかどうか不安にはなっているようです。

睡眠が不規則になる、吐きまくる、暴食で体重が増える、etc といった症状が出ている人もいました。

私も不安でした。

結果的には弊学科から受験した内部生は全員合格しています


〇内部生から見た外部生

本郷場合はどうか分かりませんが、柏の場合は内部生が落ちることがまずありませんので、外部生受けるなよ~とか言ってる人はいません(いたとしてもたぶん冗談です)

どこでもそうでしょうけれども、「自分や周りの人が院死しない程度だったらいくらでも外部生ウェルカム」って感じです。まあ、そりゃそうですよね。

個人としては、様々な地方大学・専攻から人が集まってくる柏キャンパスの「ゆるさ」はとても良いと思います


最後

研究頑張りましょー


(※1)柏に来る内部生は落ちこぼれなどと言っている人をネット上で見かけましたが、ちょっと一言。誰が落ちこぼれやねん!

(※2)本当に学融合してるの……?

(※3)あまり参考にならないですね……。過去問はけっこう簡単なので、2,3年次の演習の問題を解き直したりした方が力がつくかもしれません。

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