pixivやtwitterに登録して、そこで友人もたくさんできた
仲良くなった人とは個人的にスカイプしたりもしたけれど、オンでの活動が主だったから実際にフォロワーさんと会ったことは一度もなかった
初めての同人誌づくりが上手くいくかということよりも、ネットで出会った人と実際に顔を合わせることの方が緊張していた
自分は同人交流の目的でtwitterを始めたのはこのジャンルが初めてなんだけれど、色々と面白いなーと思うことがあった
その一つがオフ会後のフォロワー同士が過剰とも思えるほどの容姿褒めをすること
「○○さんにお会いしたんだけどほんとすっごい美人でびっくりしちゃって~」
「××さん超美女でこれで腐女子とか詐欺かよって思ったもう誰も信じられない~」
みたいなやつ
自分も長年腐女子をやっているので分かるが、腐女子にそうそうそんな美人はいない
よく「最近の腐女子は可愛い」的な言説を目にするけれど、あれもそう思いたい腐女子が多いだけなんだろうなって思う
本当に可愛かったとしてもそれは腐女子というコミュニティの中で見ればの話で、
その美人とやらを非オタの集団に放り込んでみれば差は歴然だと思う
メークのやり方とか服のセンスとか喋り方とか声のトーンとか、長年染み付いたオタクらしさはそこかしこに滲み出る
腐女子に限らず女の言う「カワイイ」はアテにならないものだが、
腐女子コミュニティにおいてもこういうコミュニケーションは存在するんだな、と驚いた
ところで、私の仲のいいフォロワーさんにAちゃんという子がいた
Aちゃんはとても綺麗でわくわくする作品を書く人で、私は彼女の大ファンだった
彼女の方も私の作品を読んでくれていて、次のイベントで初めて会えることをお互いすごく楽しみにしていた
顔は直接見たことはなかったけれど、スカイプ越しに聞くAちゃんの声も話し方もすごく可愛らしくて、
そしてイベント当日がやって来た
朝一通りの設営を終えて少しまったりしていたら、私のスペースに誰かがやって来た
Aちゃんだった
かわいい系とかそんなもんじゃない、信じられないくらいの美人がいた
「女の言うカワイイなんて信じられない」とか言った口で言うのもアレなんだけど、本当にびっくりするくらいの美女だった
髪型、メーク、服装、小物、靴、喋り方、立ち居振る舞い、全てが完璧で、
ここビッグサイトだよ?来る場所間違ってない?と思わずにはいられなかった
「私ちゃんー!会いたかったー!」とにこにこ笑顔のAちゃんを前に、自分なんて「アッ…モッ……アエテ……ウレシ……」としどろもどろに返すのが精いっぱい
腐女子に美人なんていない、という長年の常識を一瞬でぶち壊された
予想通り「○○さんほんと綺麗でびっくりー!会えてよかったー!」「××さん相変わらず可愛くて~!」的なやり取りがずらりと並ぶ
画面をスクロールしながら気づいた
その「カワイイ」の応酬の中に、Aちゃんの名前が一つもないのだ
Aちゃんに挨拶してる人自体はたくさんいたのだが、「お会いできてよかったです」「新刊ゲット出来て幸せです!」みたいな言葉だけ
女って自分が安心できるレベルの相手しか褒めないってマジなんだな
フォロワーからの「私さんほんと可愛くて会えてすごく嬉しかったです!」というリプに無表情で返事を打ちながらしみじみそう思った
で、増田は後からでもその時でも、Aちゃんの容姿を褒めたの?
増田で絶賛しました
http://anond.hatelabo.jp/20170609234050 「オタク好みの女子ではない」のではないか、「一般的に可愛い女子」ってのは。 オタクってのはキラキラ系の、一般人受けするような人を苦手に思って...