作家とか作曲家みたいないわゆるクリエイティブ業で考えると理解しやすいかもしれない。
(クリエイティブと呼ばれててもウェブデザイナーとかは多分違う。一部は通じるだろうけど)
あの手の業種は時間を区切って働くことが非常にやりにくい。できる人はできるけど、できない人はまずできない。
他人から見て実際に働いてる時間が8時間でも、脳内で常に仕事のことを考えて、いいアイディアなんかが出れば夜中の三時でも仕事を始める。
本人は寝てる時以外は仕事してるのと同じ精神状態だったりする。
問題は元エントリの人が脳内でそういうクリエイティブな業務を想定してるのにそれにちょっと無自覚で、会社勤めのサラリーマンを想定したような書き方しかしてないところ。
たぶん彼の頭の中でそのへんがごっちゃになってるんじゃないか。
あるいは彼は上記のようなクリエイティブ業の働き方を一般的だと思っていて、どんな仕事にもその態度で臨んでいるか。
bottomzlife氏の論調は自分はあまり好きじゃない。障害者なんだから定型と同じアウトプットを望むなってのは、身の程を知れと言ってるのかな。
補助とか支援とか社会的扶助とか、そういうのから発達障害者は外されがちだし、特にある面で能力が高い発達障害者だと隙間から落ちるようになんの援助も得られなかったり。
(↑の主な理由は、能力をうまくいかすと社会での生きにくさが減るので鬱などの二次障害を罹患しにくいため。能力の高低そのものより自分に合う環境が得られたかどうか。)
(元エントリが強者弱者という軸を持ち出した理由も多分↑これだろうと思うけど、理解されてない。二次障害で就労すらままならない発達障害者等に比べたら強者でも、健康な定型発達者から見たら弱者であるという「狭間」にいる自意識がこの言葉を使わせたのでは。元エントリはさらに大企業と定型発達者、中小零細企業と発達障害者をそれぞれ対比して語ってるため分かりにくさに拍車がかかってる。)
http://bottomzlife.hatenablog.jp/entry/2017/02/28/230920
最新エントリで長時間労働が精神面に与える害を書いてるけど、元エントリは「どんどん積極的に毎日でも今すぐに長時間労働したい」とは書いてないよ。
どっちかっつーと、本当はダメなの分かるし自分もやめたいけど残業する他に解決策が見つからないって話をしてる。
この状況の人に、残業がいかにだめかなぜだめかを諭し続けるのは違うんじゃないの。
まず借金玉氏が9時5時会社員の働き方に馴染めない状況説明と、残業する以外に何か方策はあるかを問いかけるような書き方にすればよかったかもしれない。
発達障害者にとって社会的援助は非常に得にくい状況にあり、それでも社会の中で能力を発揮したいと思っている発達障害者の陥っている現状の解決って、どうすりゃいいんだろうね。