2016-10-17

なろう小説サイゼリア

いわゆるWEB小説ってやつの存在を良くわかってない奴が俺も含めて多過ぎる。

あれはファミレス、あるいはファーストフードと考えると納得がいくと思う。

まず、手軽、安い(無料)。毎日更新(薄利多売)

小説が読みたいんじゃなくって、時間をつぶせるコンテンツを欲している。

たまたま小説の形を成しているだけで。

お腹すいた。別に食べたいものない。お金もそんなにない。お手軽な牛丼チェーンやバーガーショップサイゼリアに流れる。

暇。かといってがっつり楽しみたいわけではない。無料WEB小説(なろうなりエブリスタなり漫画だとcomicoなり)に流れる。

そもそも本屋に売ってるような、読むのに気合入れないといけない面倒な小説を読みたいわけではない。

時間が潰せたらいいわけで。

ただハンバーガー牛丼と違って、同じ小説を何回も読むわけにはいかないし、レパートリーを求めるとちょっと味つけの違う別メニューをちょこちょことつまみ食いしてサイクルを回していく。

そういう目的から安心安定の、世界観共通した、テンプレの異世界ものが消費されていく。

新連載は新メニューで、ちょっと意欲のある奴はタイトルやあらすじや冒頭なんかで面白いかどうか判断しておもしろかったら拡散感想書いたり、ポイント入れたりしてランキングに載せる)

ほとんどの読者はランキング上位作から適当に拾って読んでる。

そもそも街の良くわからない小料理屋とか定食屋を発掘したり、チャレンジするような読み方ではないのがWEB小説

チャレンジ精神のあるやつはよりよい作品を求めて、一般小説本屋)に行って書店の推しとかPOPとかそんなの見て買って読むんだから

安価で週に何回も行けるようなチェーンの飯屋でもそれぞれ好き嫌いがあって、なろうでファンタジー読む人もいれば、悪役令嬢転生読む人も居るし、

ブリスタで恋愛やらBLやら読む人も居るし、王将行くか、ドムドム行くかラーメン二郎行くかみたいな。

書き手マニュアル化されてるから書きやすい。いきなり金にもならない創作フレンチに取り組む奴は少ない(居ないとはいってない)。

普段、そういう料理しか食ってないバカ舌だからオリジナリティ出そうと思っても、すきやの牛丼レパートリーみたいにネギ入れたりマヨネーズかけたりする程度のアレンジしかできない。

  • 書いてあることはおおむね同意だけど、でもそれだけでは、なろう小説が書籍化されて、ラノベレーベルの新人賞よりも多く売れている理由が説明つかないんだよね。

    • 比べるべきは「なろうに新しく投稿された作品」と「新人賞作品」なんだよ。 それで言うと、新人賞作品のほうが圧倒的に強くて、読者も多い。 「なろうの書籍化作品」は「前作がそこ...

  • http://anond.hatelabo.jp/20161017134547 もうサイゼリアで例えることはできないんだけれど。 キーワードは信者、お布施。 WEB小説(発の商業小説)って、人によっては微課金なんだと思う。...

    • 好きな作家がプロになって更新速度やら質やら上がったら 上がらねえんだよなあ…むしろ下がる。 Web小説の書籍化は単行本で刊行されることが多いので600円じゃなくて1200円な。 あ...

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