はてながいわゆる粘着増田の投稿削除等を発表してからそろそろ1週間。
この間の動静を見る限り、増田の批判精神が顕著に損なわれることはなかったようで、まずは安心している。
一方で、はてブユーザーの間では、気に食わない記事に対し、通報をちらつかせて削除を迫るような流れも出来つつあるように思う。
例えば、以下に引用するブコメからは、通報を背景とした削除要求の萌芽を見てとることができよう。
feita
ここに引用されているツイート後も私とよしきさんのやり取りは続いており、記事投稿者が私を貶めるために一部のみを抜粋した恣意的な引用であると判断します。投稿者には記事の削除を要求します。
そして残念なことに、一部増田ははてなに通知されれば記事が削除される恐れが全くないとは言えない。
そのため、仮に脅迫まがいの削除要求がなされたとしてもこれを完全に無視しさることは心情的に難しいのではないかと思われる。
よって、通報を背景とした削除要求の流れが加速すれば、記事削除等のリスクを抱える増田は批判を手控えるという事態に陥る可能性も十分に存する。
現状において増田の批判精神が顕著に損なわれてはいないとしても、状況は未だ予断を許さないものと言うべきである。
健全な批判は正当な言論であるから、継続的に行おうが非難される筋合いのものではないし、相手が嫌がろうがやめる必要もない。無論法律やはてな利用規約にも抵触しない。
健全な批判とは、基本的には以下の条件をみたす批判である(あくまでも「基本的には」である。以下に述べるところをふまえたうえで、具体的状況に応じた判断をしていただきたい)。
第1の点については、むしろ批判内容の妥当性との関係で問題になるものではないか、と思われるかもしれない(言うまでもなく批判の健全性と批判内容の妥当性とは別の問題である)。
しかし、例えば事実無根の横領容疑を捏造して政治家を批判する行為を想像してもらえば分かるとおり、虚偽の事実に基づく批判は、場合によっては批判の健全性の観点からも問題となり得るものである。
常に真実の事実に基づいて批判することは難しいとしても、健全な批判を行おうとする者は可能な限り真実を追求する姿勢を持たねばならない。
第2の点については、多言を要しないだろう。
現代社会においては、ある個人に関する情報をどのように扱うか、ということについて、当該個人の判断がかなり尊重される。
したがって、必要もなく氏名や住所等の個人情報に触れることは、その扱いに関する当該個人の判断を害することとなりかねず、批判の健全性が損なわれうるのである。
第3の点については、単なるキレイゴトだ、と思われるかもしれない。
しかし、「罵倒・人格攻撃をしない」というのは批判の健全性を向上させるうえで簡易でしかも効果的な方法である。
最も重要なポイントは、主語を「人」でなく「論」にすること。この区別に頓着しない方が、増田には比較的多いように思われる。
可能であれば、一般に悪口と分類されるような表現を別の穏当な表現に置き換えるとなお良い。
こうした形式面にわずかに注意を払うだけで、批判の健全性は格段に向上する。
具体例を挙げておく。
「君はクズだ」→「君の考え方は不誠実だ」
http://anond.hatelabo.jp/20140731221059 全面的に同意。 ↓があまり読まれてないようだけど、これミーアキャットの削除依頼のことだよ。 [名誉毀損][匿名ダイアリー]個人に対する批判を含む匿...