2013-04-24

ソーシャルゲーム以上にきれいな金儲け手段は無い

自分ブログに書くのもなんだかなぁという話題なので増田に書き殴ってみる。

ちなみにタイトルは半分以上吊りですということで一つ。


色々叩かれているソーシャルゲーム業界に1年半近く身を置いてきて、

個人的にはこんなに面白い業界は他に無いんじゃないかなと思っているので、

こんなところが凄いところだよという個人的な意見を書き綴ってみる。

ちなみに大前提として、中の人ソーシャルゲーム業界Web業界の一つとして捉えており、ゲーム業界とは切り分けて考えている。


1: 儲かる

ソーシャルゲームはきちんと作ればちゃんと儲かる。個人的にはここが一番凄いところだし、良いところなのではないかと思っている。

今まで日本Webサービスで、これほどまでにマネタイズ成功してきた例は無いのでは。

嫌儲主義の人もいるかもしれないけれども、ゲーム以外の新しいことに挑戦するためには失敗するだけのお金必要だし、失敗できるだけの資金を調達する手段としては最適なのでは。

何より儲かることで、優秀なエンジニアに対して、その優秀さに見合っただけの賃金を出すのは普通だよねという風潮になっていったのが本当に素晴らしい。

優秀なエンジニアにはそれなりの対価を受け取るべきだと常々思ってはいたけれども、ソーシャルゲーム業界が出来る前は超大手SIerSEくらいしか、それを実現できる手段が無かったように感じる。


今まで人月単価で幾らと判断されていた時代では、どんなに良いものを作っても「残業しなければ意味がない」時代だったのが、ソーシャルゲーム業界の拡大により「生産性の高い仕事をした人が偉い」という風潮になっていったのを感じて、ああ良い時代になったなぁと。


2: ユーザーの方だけを見て作っていられる

今までのwebコンテンツで、ユーザーの方だけを見て作り、適切なマネタイズができるコンテンツって他に無かったのでは。

例えばそのコンテンツに対してお金を出すのが広告であるクライアントで、実際に使うのが別のユーザーだとしたら、ユーザーのことをどんなに口では一番に考えていると言っていても、どうしてもクライアントの都合でユーザーに対して不誠実なことをしてしまうこともある。あなたの使っているその無料サービスは、広告主の意向が反映されたものではないですか、とも。

ただ、ソーシャルゲームに関してはそれはなく、単にユーザーに対して価値提供すれば、ユーザーからその価値に見合っただけの対価を払ってもらえるため、運営はユーザーのことだけを考えてものづくりを行っていけば良いため、そこが非常に健全ビジネスだなと。

もちろん、金儲けに走りすぎてユーザーのことを疎かにするゲーム存在はしているけれども、そういうゲームはここ1年でことごとく淘汰されていったし、この先その傾向は強くなる一方だとも思う。情弱ビジネス揶揄されることも多いけれども、ユーザーだって馬鹿ではないのだから運営がユーザーをないがしろにしたらすぐにわかるし、わかった時点で離れていく。


ちなみに良く、「えー、ゲーム業界にいるの?あんなの情弱しかやらないでしょ?」と言われることは多いのだけれども、

からネット業界が爆発的に普及するのにはこういったエンターテイメントコンテンツ必須だと思っていて、

ダイヤルアップインターネットが普及したのも多分、多くの男性が「エロサイト見たい!」と思ったから普及していたものだと思っているし、

ISDNADSLも、「エロ動画観たい!」という思いが具現化して普及し、普及した結果一般消費者にも手の届きやすい値段に下がり、爆発的に広まったものだよなと思っている。

ソーシャルゲーム業界も多分、その流れを汲む中で、消費者が「コンテンツという無形のものお金を払う」ことへの抵抗を無くし、業界が発展していくための良い布陣を敷いてくれたのではないかなと。


その布陣を元に、どこが次なる一手を指してくれるのか、中の人として今から楽しみだなー

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