2012-01-29

反橋下派が議論で勝てない理由

橋下はこの一回の議論で負けたらお金も地位も名声も失うというスタンスで臨んでいる。

相手の勉強をし、データを整理し、バックアップ体制を固め、どうやったら強みを全面に出せるか、弱みを隠せるかの作戦を立て、闘いに出ている。

弁護士スゲーと思わせるところがある。

他方、相手のやる気のなさ。

まず第一に、相手を甘く見てる。

学者官僚政治家民間人

というような序列が頭の中にあって、橋下は政治家ではなく民間人カテゴライズされてる。

民間人ときがッ!

という意識がある。

それに、議論に負けてもまったく痛くない。

反橋下派は、反橋下派のグループ内で生きているので、仲間内での評判さえ落とさなければ痛くないのだ。

たとえば君が代日の丸反対派の中での序列は、どれだけ君が代日の丸を激しく叩くかで序列が決まっているので、いか日の丸が、君が代が悪かを説くかに固執する。

悪という前提から始まるので議論にならないし、聴衆のジャッジでは負けるのだが、本人達はそれで満足してる。

二番目に、学者はとにかく保留しておくことが好きだ。

現時点で正しいとされていることを覆すことで真理に近づけると思ってるので、たとえ今は正しくても、といって実行に移したがらない。

そもそも、学問を世に還元するより、学問を追求したいか学者などをやっているわけで。

これは自分の個人的が想像だけど、学者10人に1人くらいは嫌儲思想だ。

50代、60代の古株のなかには、民間就職するなんて資本家の手先になることだ!という理由で学者になった人間もいる。

文系だととくに顕著だったはずだ。

もちろん、学生運動逮捕までされちゃったような過激な連中は途中で退学しちゃったわけだが、口先は一流、実行力はない、という人間学者になってる(場合もある)。

あんまり過激だと出世の道もなかったんだけど、社会党が強かった北海道なんかは、思いっき左派思想でも出世できたし。

理系だって嫌儲主義は一定数いる。

科学科学の発展のためだけに存在するべき、という消極的嫌儲主義。

原水爆と相性がいい。

共産主義が勢いがなくなり、平和主義看板を変えはじめたころから歩を同調させている。

まあとにかく、グダグダが好き。

権力不干渉アカデミアの楽園を目指してる。

俺が思うに橋下の

「そうはいっても予算と人を引っ張るのは金も労力もかかるし、その原資は税金だし、グダグダ言ってても前に進まないから」

という主張はもっともだ。

それに対して

「いや、教育学問世界はそういうものではない」

という反論もありだとはおもう。

ただ、正しいことだから堂々と主張する!悪いのは橋下!

という態度は、橋下に言われた通り、税金で食わされてるのにその態度はなに?

と聴衆に判断されてしまう。

それから君が代日の丸の強制は教員だけということなので、子供教育に~という話にできないのも大きい。

だって大阪私立高校無料だし。

嫌なら違う高校に行けばいいって話で、小学校中学校は私立は無料じゃないけどさ。

でも、騒いでるのってほとんど高校教諭だよね。

橋下にだって、突かれると痛い部分はあると思う。

俺は大筋で賛成だけど、大阪の抱える諸問題がクリアされるとは思えない。

大阪都構想経済地盤沈下をどうにかできるというわけでもない。

ただ、そこんところは代案がないのなら、聞かせて欲しい、という態度で聞くべきじゃん。

教育基本条例犯罪率が下がらなかったらどうするんですかッ!?

じゃダメだろJK

  • それに、議論に負けてもまったく痛くない。 反橋下派は、反橋下派のグループ内で生きているので、仲間内での評判さえ落とさなければ痛くないのだ。 これはてなのその手のクラス...

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