2011-04-03

失われた未来

街は文字通りいつもより暗いとはいえ、徐々になんとなく落ち着きを取り戻してきている。

しかし、これから日本はどうなるのだろうと考えているのだけど、答えは出ない。

今回の原発事故で思い描いていた日本の将来のシナリオの大半が変更せざるをえなくなったなという実感はある。

震災前には、俺も俺なりに日本は将来こうなるんだろうなというイメージ

じゃあ、それならこうしないといけないんだろうなというイメージがあったのだが

それはもう使い物にならないものになってしまった。

細々とした計算をして答えを出したら、そもそもの前提条件がすっかり間違っていたときのようだ。

しかし、トフラーやジャック・アタリとかの未来学っぽい本やら、山形浩生が褒めてたシェル石油の将来シナリオを読み返して

その予測震災によってどの程度変更を迫られるか考える気力が今のところないので

はてなが誇るちきりん日本未来予測震災後にはどうなるか考えてみる。

2010-07-30 日本アジアイタリア

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100730

8ヶ月前のこのエントリーでは幾つかのモデルの中から

"「イタリアモデルが、日本が進む道」だと思うし、「それって結構よい道じゃん」"と

ちきりんは言っている。

そして、ありえそうな将来像とそのプラス面とマイナス面を列挙しているが

そのプラス面を見てみる。

首都世界の人が憧れる大都市ユニークに熟れた都市文化存在

田舎)訪ねるのは不便だが、すばらしく美しい地元ならではのおいしいモノもたくさんある

国家ブランド)強い。“イタリア製”“日本製”という言葉には独特の付加価値がある

(観光産業海外から、特に圏内(日本場合アジアから多数の人が押し寄せる

(食事)世界トップレベルの美味しさ。 世界中でブームが定着

ファッション)食事と同様、独自のスタイル世界の注目を集める

文化世界はない(アメリカエンターテイメント産業の真似ではない)ローカルカルチャーが花開いている。イタリア日本は、あのフランス文化面で憧れる世界で唯二の国。

このうち上の4つは今回の原発事故で、もはや毀損された。どうしようもない気がしてくる。

では、どうするべきか。逆に考えてみよう。

イタリア日本のような原発事故が起きたら、イタリアはどのように復活しようとするだろうかと。

思いつかない。

というわけで、移民英語教育も無理だとすると、ギリシャモデルしかないけど、どうなの、ちきりん

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【追記】

読んでもらったのかわからないが、そのあとちきりんの新しいエントリー

2011-04-05 2020年代を楽しみに生きていこう!

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20110405

2010年代 「震災復興増税10年」

戦後初めての政権交代が実現し、民主党政権スタートしましたが、すぐさま東北東日本大震災が起こります

日本は、原発処理放射能汚染への対処日本ブランド名誉回復、電力不足問題などに忙殺される一方、

巨額の財政負担を増税でまかなわざるを得なくなり、国民生活は疲弊します。「地震原発処理増税10年」・・・

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