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はてなキーワード: 大原まり子とは

2021-07-17

anond:20210717000606

リーが見難くなるからリンクしないけど、別の増田に書いた大原まり子『薄幸の町で』は今の状況に近い。

少しだけ不自由になった日常生活の中で数日前まで健康だった身近な人がある日突然いなくなる。そういう一般人が目にする静かなパンデミック描写

パニック映画でよくあるような大混乱や暴動が起こるわけでもなく、ヒーローも現れない。状況に明確な終わりがあるわけでもない疫病と共に生きる世界

それでもまあ現実よりもちょっと死にすぎるけど。

2021-07-16

1980年代に書かれたコロナ禍を予測したようなSF作品

1980年代コロナ禍を予測したような日本SF小説作品があった。

大原まり子『薄幸の町で』。

去年くらいにもこの作品世界予言的だとSFファンツイッターで少し話題になった。

80年代前半といえば、ウィリアム・ギブスンが『ニューロマンサー』を出した少し後くらいで、日本でも神林長平柾悟郎といったハードSF的なリアリティベースになる知識豊富なうえでそれまでにない繊細な感性言語化するあらたな才能が頭角を現してきた頃だ。

大原まり子もそのムーブメントの中心にいて、詩的かつひりつくようなリアリティが持ち味だった。

連作である有楽町カフェーで』の中で作家志望の男の子目線で語られるとてもしあわせそうな女友達との関係が、『薄幸の町で』の中では致死性の感染症で一度も触れ合うことのないまま終わってしまう。

 アメリカはもう死んでしまった。

 ヨーロッパ各国も。

 オーストラリア中国も。ソヴィエトも半身不随らしい。

 世界は凍りつくように沈黙していた。

 日本最後までよく防御した。

 ワクチンの開発に全力をそそいだ。

 たぶん、エクソン‐サクマ26型と名づけられたこ風邪は、どこかの国の細菌兵器の一つだったのだろう。

『薄幸の町で』より

パニック暴動が起こるわけでもなく、少しだけ不自由になった日常生活の中で数日前まで健康だった身近な人がある日突然いなくなる。そういう一般人が目にする静かなパンデミック描写は切なくてやるせなかった。

その大原まり子最近ブログを見てみると、今は反ワクチン的な考えを持っているらしい。

公になっている医療情報鵜呑みにしない。

鋭い患者医師のほうが、早く真相に気づくことがある。当事者だし必死だし。

自分感覚大事にしつつ、本気で情報取りに行かないと、流されたままでは、とんでもない目に合うかもしれない。

医療ってそんなに万全のものではないし、医療機関による格差医師の優劣も大きい。当たり前といえば当たり前のことだけれど。

大原まり子アクアプラネット」より


別に誰がどういう思想を持っていてもいいし、好きな作品を書いた作家のすべてを好きになる必要もないのだけれど、リアルな筆致でワクチンが間に合わない不幸を描いた作家が反ワクチンというのはなにかちょっとつらいものがあったので吐き出したくなった。

2020-10-20

anond:20201020104853

ワイが読んだのは大原まり子の『ハイブリッドチャイルド』やな、文庫本やったから、90年代の前半ごろのことやった。。。

anond:20201020095221

むかーしの、大原まり子SFに、そんなのあったなー(ジジイの顔と意識認識誕生して、成長するにつれて青年少年→幼年、と純心な精神構造になり、生誕当時の下品で粗野な言動を悔いて消滅してゆく人生

2020-06-30

anond:20200630215037

ヴォネガットなら『タイタンの妖女』でしょ

猫?SFなら“原発賛美まちがってたごめんをHPで表明した数少ないSF作家”大原まり子の『一人で歩いていった猫』かな

2020-03-31

anond:20200124123112

ツイッター検索したら今回の件で大原まり子有楽町カフェーで』『薄幸の町で』を思い浮かべた人がやっぱり何人かいた。

今まさに起きていることと重なる話なので現実の続きが気になる人はKindleでどうぞ。

 
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