要約 バーで色々なウイスキーを飲むと楽しい。バーでウイスキーを飲んでみよう。
「オーセンティックバーに行こう」 https://anond.hatelabo.jp/20240110155226 を書いた増田だが今度はウイスキーのことを書く。
オーセンティックバーでバックバーに並ぶ酒のボトルを種類毎に数えたとしたらほとんどの店でウイスキーがもっとも多いと思う。どんなウイスキーがあるかは店によって違いがありウイスキーの品揃えはバーの個性の一部となっている。
ところでバーではウイスキー1杯(シングルショットとかシングルと言う)は日本では一般的に(ストレートで)30mlである。その1杯のバーでの提供価格を700mlのボトルの市販価格と単純比較するとかなり高く感じるかもしれない。それにもかかわらずバーでウイスキーを飲むことの最大の利点と楽しさはバーの豊富なウイスキーの品揃えの中から色々なウイスキーを飲めることにあると増田は思う。前回のカクテルと同様にバーテンダーと相談してどのウイスキーを飲むか決めるのが一番であるがウイスキーにはどんなものがあるか、どんな違いがあるかを理解するために役に立ちそうだと増田が思うことを書きたいと思う。
と思って書き始めたら3つに分割する必要があるほど長くなってしまった。この「その1」のスコッチウイスキーの「「シングル」という言葉と「ブレンデッド」という言葉」の項目の後は「その3 」https://anond.hatelabo.jp/20240122184434 まで飛ばしても十分である。あとはバーテンダーに聞こう。(もっとも何も知らず何も聞かなくても飲んで美味ければそれで十分ではある)
サントリー等のサイトではスコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の5ヶ国で作られるウイスキー(スコッチウイスキー、アイリッシュウイスキー、アメリカンウイスキー、カナディアンウイスキー、ジャパニーズウイスキー)を世界の5大ウイスキーとして紹介している。 https://www.suntory.co.jp/whisky/flight/about.html
この5大ウイスキーという分類のしかたが的を射たものなのかはよくわからないがとりあえずこの分類を出発点とする。
そして今回はこの中からアメリカンウイスキー、スコッチウイスキー、ジャパニーズウイスキーを説明する。カナディアンウイスキーについては増田がバーで見かける銘柄はカナディアンクラブとクラウンローヤルくらいだし増田としてはアメリカンウイスキーと合わせて北米系ウイスキーでいいんじゃないかというイメージということもあって省略する。またアイリッシュウイスキーは主にブレンデッドウイスキーが増田がよく行くバーにも置いてあるのだが増田があまり飲んでいないので省略する(詳しい人向けに書いておくとアイリッシュでもボトラーズやティーリングが出している中・長熟のシングルモルトはいつも行くバーで抜栓されたら一度は飲むという程度)。
アメリカンウイスキーにはライウイスキーやコーンウイスキーもあるがアメリカンウイスキーといえばなんといってもバーボンウイスキー(単に「バーボン」とも言う)である。
アメリカの法律ではバーボンウイスキーは主に以下の条件を満たす必要がある。
このチャーされた樽によりウイスキーにはバニラのような風味がつき主原材料がコーンであることと相まってバーボン独特の甘さがもたらされている。
が挙げられる。ここに挙げたバーボンについては入手が容易であり200mlボトルもコンビニやスーパーで販売されているので自宅でも試しやすい。
なおジャックダニエルはテネシーウイスキーとされるがテネシーウイスキーはバーボンウイスキーの条件も満たすのでバーボンウイスキーに含めて間違いではない。
まずいくつかの言葉について説明する。用語は国によって定義が異なることがあるのでこの説明はすべて"スコッチウイスキーにおいては"という前提が付く。ただし日本のウイスキーはスコッチウイスキーからの影響が大きいため法律に基づくことを除くとスコッチウイスキーと同じ意味で用語を使っていると考えて良い。またここでの説明は対比する別の用語と区別する部分を主に書いていて定義としては網羅しておらずかなり省略している。なおスコッチウイスキーは単に「スコッチ」とも呼ばれる。(特にこのスコッチウイスキーの項がかなり長くなってしまった。面倒なら最初の2つ(「モルトウイスキー、~」と「「シングル」という~」)だけでも読むと「シングルモルト」という言葉の意味がわかって役に立つかもしれない。)
なおスコッチのブレンデッドウイスキーではいくつもの蒸溜所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドするがその中で中核的なモルトウイスキーをキーモルトという。例えば現在のバランタイン17年のキーモルト(の一部?)はスキャパ、ミルトンダフ、グレンバーギー、グレントファースということである https://www.ballantines.ne.jp/products/17years.html 。
(言葉の説明に飽きたり面倒になって実践的な話に行きたくなった人はここから「その3」へ https://anond.hatelabo.jp/20240122184434 )
アメリカンウイスキーの項で説明したがバーボンの条件のひとつが「新品のオーク樽で熟成すること」である。ということは一度バーボンを熟成したオーク樽はもうバーボンの熟成には使えないことになる。このバーボンの熟成に使われた樽はスコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーで熟成に使われる樽のひとつとして使われている。バーボン樽によって熟成された原酒にはバニラ香やハチミツのような甘さ、洋梨やリンゴのようなフルーツ感がもたらされていることが多いとされる。
またスコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーで一般的に使われる樽には他にシェリー樽がある。シェリーはスペインで生産される酒精強化ワインであるが歴史的にはこのシェリーがオーク樽に詰められてスペインからイギリスに輸出されその樽をスコッチウイスキーの熟成に利用したと言われる。ただ1980年代に樽の状態でシェリーを輸出することができなくなったため現在はウイスキー熟成用の樽を作るためのシェリーを詰めて(シーズニングという)ウイスキー熟成用のシェリー樽が作られ、その樽が輸出されている。シェリー樽によって熟成された原酒にはベリー系のフルーツ感がもたらされるとされるがタンニンの苦みや硫黄臭のようなくせが感じられることもある(そのくせも必ずしも悪いことではない。それが好みの人もいる)。ウイスキーの熟成に使われるシェリー樽のシェリーは種類が明示されている場合オロロソシェリーが多いが甘口のペドロ・ヒメネスシェリーも見かける。ペドロ・ヒメネス(Pedro Ximenez 略してPX)シェリー樽の場合はウイスキーも甘口であることが多い。
他にもポートワインやマデイラワインなどのシェリー以外の酒精強化ワインやラムなどに使われた樽や新樽がスコッチウイスキーの熟成に使われる。
また途中で熟成に使う樽が変えられる場合がある。例えば16年バーボン樽で熟成し最後の2年をシェリー樽で熟成するということがある。この場合の最後の2年の熟成を追熟という。最初と別の樽で熟成することで複雑な香味が与えられる。追熟した樽についてはラベルに○○ Cask Finishと書かれることが多い(例えばシェリー樽で追熟されていればSherry Cask Finish)。
樽がウイスキーに与える影響は樽が熟成に使われた回数と樽の大きさによっても異なる。当然ながら最初にスコッチの熟成に使われたとき(ファーストフィルという)が一番影響が大きく2回目、3回目…(セカンドフィル、サードフィル…(セカンドフィル以降をまとめてリフィルとも言う))と影響が小さくなっていく。また樽の大きさが小さい方が樽と原酒が触れる割合が大きく影響も大きくなる。いずれも影響が大きければ良いとか悪いとかではなくて原酒や熟成年数等を含めたバランスでウイスキーの味が決まる。なおスコッチウイスキーの熟成に最もよく使われる樽の大きさは220L~250Lのホグスヘッドと呼ばれる大きさである。
ウイスキーは樽の中で熟成され樽の影響をうけながらまろやかになっていく。スコッチウイスキーを名乗るためには最低3年の熟成が必要である。スコッチウイスキーの熟成年数は満年齢で数えるため例えば9年364日であれば熟成年数は9年となる。一般に熟成年数が長いほど高価になる。またウイスキーは一般に味を均一化するため多くの樽をブレンドして製造されるがスコッチウイスキーでラベルに書くことができる年数はそのボトルの製造に使われている原酒のうち最も若い原酒の熟成年数だけである。仮に熟成年数60年という超長期熟成の原酒が含まれていたとしてもそのボトルに使われている一番若い原酒が15年であったらスコッチウイスキーでは15年としか書いてはいけないことになっている。
スコッチウイスキーのスタンダードクラスは10~12年の熟成年数のものが多い。また10年未満の原酒が使われていると思われる場合は年数の表記がないものが多い。この年数表記の無いものをノンエイジステイトメント(NAS)もしくはノンエイジ(NA)という。ノンヴィンテージ(NV)という言葉を使う人もたまにいるがウイスキーでヴィンテージと言えば蒸留年(いつ蒸留したか)のことだろうと思うので増田は使わない。
ウイスキーは樽熟成している間に少しずつ蒸発して減ってしまう(気候に左右されスコッチで年1~4%と言われる)。この蒸発分をエンジェルズシェア(天使の分け前、天使の取り分)と呼び長熟のウイスキーが高価である理由のひとつである。
なお蒸留酒であるウイスキーは樽の作用により熟成されるものであって瓶詰め後は熟成されないと増田は考える。ただ瓶詰め後にアルコール分が蒸発する等で変化はありうる。この変化が好ましい変化だと感じる場合にその変化を瓶内熟成と言う人がいるのも言葉の使い方の違いとして理解はできる。ただ例えば熟成年数12年のボトルを買って6年保管しておいても熟成年数18年の味には絶対にならない。
スコッチウイスキーは瓶詰め時に40%以上のアルコール 度数であることが求められる。大量生産される製品は加水されてアルコール度数が均一化されているが少量で販売されるボトルは加水せず樽から出されたそのままの度数であることも多い。この樽から出されたそのままの度数のことをカスクストレングスという。カスクストレングスであっても長熟のボトルは度数が低めであることが多い。
途中で切れてて笑った ジムビームが好きなんだけど、メーカーズマーク飲んでみたい 試してみるべきかなあ
希望小売価格税別1,020円だからさくっと飲んでみると良いと思う
https://anond.hatelabo.jp/20240122183330 の続き ピートについて ウイスキーの製造に使う大麦麦芽は成長を止めるためと貯蔵のために乾燥させられている。この乾燥に用いられる燃料のうち伝統的...
https://anond.hatelabo.jp/20240122184305 の続き 増田のお勧め その個性を楽しめるという点からシングルモルトをバーで飲むウイスキーとして勧める。今までシングルモルトを飲んだことがな...
自分(もしくは同行者)のイメージでカクテルを作って 他のふたつに比べれば罪が無いとも言える。バーで酒を飲んでいるだけで大したイメージを持たれるわけが無くナルシストと思わ...
追記1 いくつかのブクマにコメントを書いた。 https://anond.hatelabo.jp/20240111113631 追記1終わり 追記2 予算については立地、店によって違いが大きいのでわざと書いていないのだけど https://...
「縛りプレイ」の店、の酒バージョン代表格だよね
バー、楽しいし酒が最高にうまいんだけど金が飛びすぎるのが唯一の難点 最近しばらくいけてないから増田の話もっと聞きたい
誰か「二郎に行こう」でパロディを書いてくれ 初心者への助言 店員との接し方 いかに二郎が素晴らしい文化なのか とか
お前が始めた物語だろ
この間始めて二郎行ったけど、混んでて引くほど並ぶ、しょっぱすぎる、臭い、店員が高圧的、でめちゃくちゃ微妙だった。 値段に対して提供されるカロリーと塩分量に関してはすごい...
二郎食べてからウーロン茶飲むとめちゃくちゃ美味い
渇きと強すぎる塩味感じてて草
こういうのを読んでバーの隅で静かにグラスを傾けて・・・みたいな漫画で見たようなシチュエーションに憧れて バーに一人で足を運んだ人間の99割はこう思う、「これ何が楽しいんだ...
バーって楽しめないわ、普通に友だちと話したほうが楽しいし安い。 話し相手なら妻でも良い、楽しいし安いし関係の維持にも大事。 バーを楽しめるのは才能だと思う。
ぼっちのワイにそれをいうのは嫌味なんか?
俺はお店の人と話したりとか、雑談したりってのがめっちゃ苦手。 お店の人と適度な距離でお話するスキルってすごいと思う、導入とかどうするん?
基本向こうから話しかけてくれるからええんやで
そうなん? 初回とかでも話しかけてもらえる店が多いん? おしゃれで大人な感じに憧れていろんなとこ行ったけど、美味しい酒飲んで一人で退屈だなーって思いながら1時間くらいでい...
むしろ初回は大体なんかしら話しかけてこえへんか
そうなんか、まあ行ってたのがかなり前で当時未成年に見えるくらいの見た目だったし、ターゲット層だと思われてなかったとかもあるかも。
他の店でそれをやるとめちゃくちゃ迷惑なヤバ客になってしまうのに、 バーではそれが大人の嗜みとして許容されるんだよな 寂しい大人には貴重なスペースなんだ
そらまあウイスキーをグラスに入れるだけで5倍~10倍の値段で売るわけやからな おしゃべり料も入ってないとおかしいやろ
下心のないキャバクラってことか
でも若めのバーテンダーやとガチ恋勢みたいな女はたまに見るな・・・ 女性バーテンダーの店はいったことないけど多分大変そうやな
普通のレストランとかでも見た目良かったりすると男女関係なくやば客ついたりしてるよね。
バーテンダーって注文するだけの店員でもないの? 軽い会話ぐらいはあるかもしれんが話込むぐらいの店がバーなんだろうか 知らんけど
わかる〜! でも話の合う合わないかなりあるから難しいよね 一店舗は話しかけてこない、一店舗はいまいち合わないって感じで新しいとこも挑戦せずそのままだわ
その要望ならバーじゃなくてカウンター+テーブル数席のおしゃれ立ち飲みとかどうなの? カウンターで飲んでたら店員さんも常連さんもほどよい距離感で接してくれる。 また店の雰...
オーセンティックとか言って気取ってるくせに、カクテルとかいう女子供の飲み物飲んで、恥ずかしくないんか?
これは恥ずかしい
オーセンティックバーとかいう名前がもう気取りすぎてて無理。ガチバーとか本格バーに名前を改めたら検討してやるよ。
https://anond.hatelabo.jp/20240110155226についたブクマに対してコメント 何が嬉しくてバーに行くのかが単純によくわからない。 人によって違うと思うけど増田はバーの雰囲気が好きなのが一...
店に入って、勝手に座らず案内を待つというのは、ファストフード店やチェーンの喫茶店以外では普通だと思うんだよな。 回転寿司もセルフで座る席を発券するじゃん。
元増田なんだけど、これもその通りなんだけどどんな店でもいきなり座る人ってたまにいるんだよ。ただちょっと書き加えとく。
純喫茶
こういうとこ入って座って待ってるとき、どういう顔をしてたらいいの?
別にすき家で注文して待ってる時と同じ顔でいいよ
どんな顔?
オーセンティック(本格的な)バーという意味であるがこれは和製英語である そもそも落ち着いた店内で静かにグラスを傾けるバーってのが海外じゃかなり珍しい、お酒は基本的にワイ...
元増田なんだけど漫画バーテンダーの原作者のエッセイの「バーテンダーの流儀」にも書いてあるようにオーセンティックバーは日本で独自進化したものというのは理解している。(あ...
面映 ゆい(おもは ゆい) 新人VTuberとしてデビューしたばかりの高校2年生。 映画が大好きな関西女子。 普段はおっとりとした性格だが、配信ではサメ映画を熱く語る一面も。
増田では18時間放置と完全にスルーされているようだけど、 昼間の増田との相性の悪いトピックなんでしょうねwww
オーセンティクバー大好き 使い方はカフェと同じやで 酒飲みながらぼんやりするところや