2023-06-29

氷河期世代だけど苦労してない

氷河期世代のおじさんです。

世代の人たちは、やたらと苦労話をしてくるので、なんとなく合わせていますが、内心、そんな苦労してないんだけどなあ、と思っています

そもそも、僕は34で死ぬ勝手に思っていました。

高校生あたりまでの記憶曖昧で、あまり覚えてないのですが、小学生くらいに同級生自称霊感強い子か、近所の白龍から天啓を受けたと称する老人か、どこの田舎にも一人は存在するご当地仙人か、多分そのあたりの人に「おまえは34で死ぬ」と言われた気がします。

素朴な脳みそを持った少年期の僕は、すんなりその与太話を受け入れてしまい、そのまま成長し、ある程度人並みにものを考えられるようになった高校生以降も、ロケンローな人のように34歳死亡説を当然のように受け入れていました。

中学後半でマイコンを知った僕は、寝食を忘れるくらいに夢中になってプログラムを書いていました。ちなみに、コンピュータは持ってなかったので、紙に。

プログラムを考えることで、僕の無邪気な脳細胞達はようやく手をつないで思考することを覚えてくれたので、この頃からなんとなく記憶もしっかりしています

この頃は、よく、あと20年弱で死んじゃうのか、やべーなと思ってました。

教師や親兄弟親戚一同から増田ちゃんコンピューターが上手なんだから大学専門学校にいけばと言われたましたが、あと20年弱の余生を金銭的に不自由学生生活で潰したくありませんでしたので、とりあえず東京に出て働くことにしました。

僕が、高校卒業時点は、バブル崩壊直前でしたので、高卒でも就職はできました。

プログラムとは無縁の仕事でしたが、寮完備だったので、数年働いてお金を貯めようと思いましたが、就職してすぐにバブル崩壊が始まりました。

働いていた会社鉄鋼業だったこともあり、この先相当ヤバイという雰囲気が社内にプンプン漂っていました。

まだ、一年しか働いておらず、お金もそれほど貯まってなかったのですが、焦った僕は就職雑誌を買い漁り、とにかくプログラムが組める仕事を探しました。

運良く、未経験でも募集しているゲーム会社があったので、「なんでもやります、お願いします」みたいな感じで入社しました。

気がついたら、そこで6年働いてました。

既に24歳。あと10年の命です。

死ぬまでプログラムを組んでいたいと考えていましたが、当時はwindowsdos/vパソコンの勢いが凄く、メーカー規格パソコン終焉を迎える気配がプンプンしてましたが、仕事ではPC-98とかx68kアセンブラ、自宅ではMSXPC-98しか触ってないので、そのへんの知識は全くありません。

とりあえず秋葉原で働けばなんとかなるやろと会社を辞めて、秋葉原のパーツショップ就職しました。

当時の秋葉原は某宗教団体国籍不明なおじさんが出所不明なパーツを路地で売っていたりと、とても魅力あふれる街でした。

薄給ではありましたが、自作PC知識がもりもりつきました。

あと、彼女もできました。

めちゃめちゃ楽しい職場だったので、このままでも良いかなとか思ってましたが、2年くらいで倒産してしまいました。

他のショップに移るつもりでしたが、彼女に「結婚するつもりなら、もう少し安定した仕事に就いて」と怒られたので、都内システム会社面接しました。

高卒アセンブラ経験者でアキバショップ店員がお店が潰れた話をしたら、「お金大丈夫?少ないけど支度金あげるから、ウチ来なよ」とえらく心配されて入社が決まりました。

あと、結婚しました。

その会社で6年ほど働いてたら、既に32歳になってました。

子供も生まれたし、もういつ死んでもいいかなと思ってました。

ちなみに奥さんには34歳死亡説は話してましたが、ほーん、じゃ保険かけとくか、くらいの反応でした。

日本システム会社といえど長く働いているとプログラムより管理者仕事が増えるので、どうせ死ぬなら、と管理的な仕事が増えたら辞めるを繰り返してました。

転職回数は増えましたが、経験した業種や言語も増えるので、就職先には困りませんでした。

で、気がついたら34歳とっくに超えてました。

あれ、死んでねえし。

なんか損した気分だったので、もうロックに生きようと思い、当時設立したての会社面接しました。

経歴書だけは立派で、その時は上場企業に勤めていたので、そこの社長に、え、マジでウチくるの?給料さがるよ?すぐ潰れるかもよ?と言われましたが、会社が大きくなる過程も見れるかもしれないじゃないっすか、とか適当うそぶいて入社し、今に至ります

会社は順調に経営しており、今も適当に働かせてもらってます

すいません。オチはないです。

氷河期世代だけど、バブル崩壊後も人手不足コンピューターを扱う業種にたまたま就いており、運よく会社転々とでき、運良く成長前の会社に潜り込めただけかもしれないし、人によってはこれがよい人生と言えるかわからんですが、僕にとっては苦労のない人生でした。

ただ、僕より上の世代が僕より恵まれてるとも思わないし、僕より下の世代が苦労知らずだとも思いません、という話でした。

  • これまえみた

  • 手に職ついてりゃどんな時代でも安心という教訓

  • こういう自称氷河期がいるから氷河期世代全体が苦労してないかのように言われるんだよ。 苦労してないならいちいち出てくるな。

    • 苦労してないならいちいち出てくるな。 2023年上半期パワーワード賞

    • 氷河期の3人に一人はもう死んでるから 生き残ってるものの多くは勝ち組になって当たり前田の

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん