2018-10-09

虐待親につけいる人々

ツイッターをやっていると、よくわからないファボやリツイートがつくことがある。

自分フォロワー数の多くない企業アカウント中の人で、今年の夏、熱中症注意喚起を呼びかけたツイートが、先月、だいぶ涼しくなってからリツイートされたことがあった。

私のツイートの内容は、今日も何回か救急車の音を聞いた、熱中症に気をつけるように、また熱中症だと思っていたら、脳梗塞場合もあるので注意、というような内容であった。

なぜ、こんな涼しい日に?

と気になって、リツイート先を見に行く。会社アカウントアクセスしなかった時間半日ほどである。にも関わらず、リツイートされているはずの自分ツイートは大量の他のリツイートや、本人のツイートに紛れて見えない。

プロフィールを見ると、「児童相談所子供拉致された」ということと、「集団ストーカー被害を受けている」ことが書いてあった。

統合失調症にかかった親が、その症状による子供に対する暴言暴力通報されて、子供保護されてしまったのだろうと分かる。

だが、本人には病識がなく、あくまでも自分攻撃する勢力によって、子供拉致されてしまったと思い込んでいる。児童相談所もその勢力の一つだと思っているようだった。

さらに、ツイッター上には似たような状態にある親が何人もおり、そういった親同士が繋がることによって、妄想を強化させ、病識から遠ざかってしまっている様子が伺え、朝から恐ろしいものを見る思いだった。

だいぶスクロールして、自分ツイートを見つけた。その上下には、「救急車」と「脳梗塞」というキーワードで拾ってきたであろう他のツイートが並んでいたが、正直なところ、どういう脈絡でそのキーワードを持ってきたのか分からなかった。

自分ツイートまで遡っただけだが、その人物配偶者や親など、他の家族の影は見えず、孤独な状況に置かれている様子も伺える。

孤独な状況でSNSに頼り、妄想を増幅させている。SNS問題点が浮かび上がっており、本人もそうだが、何よりも児童相談所保護されているという子供が哀れだった。

ずっと胸の奥につかえるような居心地の悪さを感じて一日を過ごしたが、思い立って今度はグーグルの方で、どのようになっているのか検索してみた。

すると、思いの外、事態は深刻であることが分かった。

児童虐待通報され、子供児童相談所保護されてしまった親に対して、「児童相談所の方が子供拉致している」と吹聴して回る、社会的地位のある人々が存在し、お墨付きを与えている。そして、そういった親に対して、本を出したり、セミナーを開いたりしている。

彼らの動画や本を紹介している人の中には、イルミナティであるとか、宇宙人と思しき片仮名であるとか陰謀論で目にする言葉脈絡もなく飛び出し、妄想性のある病に罹患していると思われる人も含まれていた。

無論、現在児相対応問題が無い訳ではないだろう。

だが、彼らの主張はあまりにも荒唐無稽である子供児童相談所保護された時に生まれる親側の「自分虐待などしていない」と言う否認感情を逆手に取り、悪いのは児童相談所の方であると吹聴している。その中には、上記のような明らかに妄想性の疾患のある患者も含まれている。

こういった主張をしている社会的地位のある人物は他にもいるようだったが、具体的に目についたのは二人、肩書はそれぞれ弁護士医者である

弁護士の方は、南出喜久治

極右的な主張の持ち主であり、体罰の会副会長をしている。日本国憲法無効であるから、それに基づく教育基本法無効であると主張する極端な人物である

チャンネル桜に出た時の動画が出回っている。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=bsVc_DCAxOw

医師の方は、内海聡

ざっと調べてみたところ、反ワクチンで有名な医者のようであるワクチンどころか、向精神薬全否定し、さらには精神の病そのものさえ、無いと主張しているようである

南出の方は極右的人物であるが、内海の方にそういった思想的な傾向はあまり見られない。南出の動画チャンネル桜だが、ふたりともIWJに取材されているページも見つかり、単に右翼左翼という問題ではないようだ。

二人とも、大した理由もないのに、児童相談所子供拉致する。目的は、児童保護した時の一人あたり、30~40万円ほどの補助金が狙いである。児童相談所拉致した後は、子供を薬漬けにすると主張している。

だが、常識的に考えて、補助金保護した子供の食費を始めとする経費として、決して高い金額ではないだろう。

こちらのインタビューを参照すると、

https://news.yahoo.co.jp/byline/yuasamakoto/20170816-00074094/

通報があったうち、実際に虐待であると認められたのは8割だが、保護する必要があると判断されたのは13%であったと記されている。保護はその緊急性を要する13%とみなされて行われているのであり、大した理由がないとは決して言えないであろう。

また、向精神薬の利用に関して、適切かどうかは、別の問題として適宜考えればいいことである

最も重要なのは、このような主張に取り込まれしまったのでは、虐待をしてしまたことの反省から遠ざけられてしまう。また妄想性の疾患を抱えた親に関しては治療が最優先であるはずである

何よりもその一時保護を受けている子供の人権に関わる問題である

私は教育専門家ではないし、それどころか子供もいない。

からと言って、見つけてしまたからには、そのまま通り過ぎる訳にもいかない。

しかったので、見つけてから二週間ほど時間が経ってしまったが、この間にもおかしな主張に取り込まれた親子がいたのかと思うと忸怩たる思いである。

個々のデータ事実関係検証については、他の人にお任せしたいと思う。

実際に虐待通報されたことのある経験を持つ人は少ないだろう。私もあのようなリツイートが飛んでこなければ検索することも無かった。

だが、例えば「児童相談所」で検索すると、「拉致」がサジェストされ、「児童相談所 拉致」と検索された結果は反証のない、バイアスに満ちたものになっている。

問題提起せざるを得ないと思い、増田に書き込んだ次第である

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