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はてなキーワード: ボールペンとは

2010-07-01

教育の場からエンピツを追放しよう

小中高大と教育現場を見ていると、本当に毎度驚かされる。

何がって、このデジタル時代にありながらエンピツなどという時代遅れも甚だしいアイテムを使っている子供が多く見られる。

いや、多く見られるなんてものではない。ほぼ100%がそうだ。

ここで言っているエンピツというのは、シャープペンシルボールペンを含んでいる。

私は言いたい。

「なんなんだこの状況は。教育の場からエンピツを追放せよ」と。

.

エンピツ編集ツールとして最低のシロモノである。

まず書くのに大変時間がかかる。

一行40文字の定められた文章を書き写すという作業を考えてみよう。

パソコンに打ち込めば一行15秒ほどで書けるのに、エンピツだと頑張っても一行30秒以上かかってしまう。

これは実際に計測した結果である。

書くのに大変時間がかかるだけならまだしも、挿入、移動、コピーが面倒である。

パソコンなら簡単に挿入、移動、コピーできるが、エンピツだと困難ないしは面倒である。

.

そういう面倒さは、普段あまりエンピツを使わない人だと実感が湧きにくいかもしれない。

だが、いざエンピツでたくさんの筆記を行わないといけない状況に追い込まれると、その面倒さが身にしみてよく分かるであろう。

子供のいる人は、子供がヒーコラ言いながらエンピツノートを書いているのを眺めているだけでもよい。

ハタで見ていてイライラしてくるくらい、チンタラしたことを子供がやっているのに気付かないだろうか?

.

これからの時代は教育現場デジタル化しないといけない。

エンピツでは駄目である。というか、論外もいいとこ。

これまでがあまりに馬鹿馬鹿しかったので、そこから抜け出さないと教育もへったくれもありゃしない、と言っているのである。

出来れば、ipadがあるとよい。ipadはよいものだ。10年後には教科書は全てipadになっているかもしれない。

2010-06-22

履歴書の書式を重視する企業とそうでない企業を比べると

http://anond.hatelabo.jp/20100621063446

なんか(タイトルの)前者に対する反発がやけに多い印象があるけど、これって逆に言えば、目先の損得で手前(てめえ)のルールを平気で反故にする企業かどうかをはかるバロメータにもなるよね。

履歴書写真は縦4cm、横3cm厳守!」「ちゃんと楷書で、ボールペンは黒か青で!」と言っておきながら、学歴や職歴がちょっと見栄えがよさげに見える人だけ都合良く無視するような企業ってのは、内部でもルールをきちんと守る人間が報われない状態になってる場合が多い。「いいじゃん、そっちが儲かるんだから」「ばれなきゃいいんだよ」てな具合で法に触れるような事すら黙認されてたりとかね。

え、気にならない?

本命会社に送った履歴書洒落にならない不備があった事に後から気づいて「やっちまった…orz」と思ってたら一次面接の案内が届いて「採用担当の奴ら本当に仕事してんのか?」「他の部署もこんな感じでいい加減なんだろうか?」と心配になったりした経験とか、無い?

追記

ちなみにその会社は二次面接で落ちたけど、2年後くらいに大規模な贈収賄だか所得隠しだかが発覚してた。

2010-04-24

http://anond.hatelabo.jp/20100424113842

ボールペンシャープペンが一体になったもの。

 赤と黒のボールペンがついてるタイプなら、これと消しゴムだけあれば大抵の用はこなせる。

蛍光ピンクオレンジのペン。

 赤シートをかぶせると字が消える。

ポストイットスタイルキット。

 手帳に入れておけば、ちょっとメモしおりが必要になったとき、すぐに使えて便利。

2010-04-01

プレゼントってそもそも愛情感謝を形にするものじゃないの?

もう大分前の事になっちゃうけど、バレンタインホワイトデーの事。

私は手作りチョコプレゼントあげた。

で、ホワイトデーにくれたのが、チョコDVD一本。値札付き。ラッピングなし。

DVD彼氏が欲しがっていたもの。一緒に観ようね♪だって。

チョコの値段もご丁寧に教えてくれた。

ちなみに私の手作りチョコは、手作りだがすごく良いチョコレートを取り寄せたので、

練習分含め材料費4000円。難しい凝ったのにしたので試作重ねて2日かかった。

プレゼントは安物だが、いくつものお店回って選んだ、

革のペンケースとちょっといい感じのボールペン。新社会人になるから。

それでも合わせて6,000円。

ついでにそのちょっと後に一周年記念もあって、せっかくだからVDWDとは別にしよう、

って言っていたので別にプレゼントを用意した。

ネクタイじゃひねりがなさ過ぎるので、ベルト。15,000円。

あっちは小さいブーケ。多分1,500円くらい。

もうお祝い事に頑張って良いプレゼント用意するのはやめようと思った。

相手には悪気は無いのかもしれない。

でもやっぱり用意する時に『こんなもんでいいや』って思ってると思えてしまう。

好きだったら、もっと考えて、がんばってお金も出してくれるんじゃないかと思う。

なぜなら自分はそうだから。上記のでも毎回足りないくらいだな、と思いながら

私の収入からギリギリ予算組んで用意してるから。

私が居なくなったら死んじゃうくせに。

なんで頑張りどころで頑張らないんだろう。やっぱり舐められてるって思う。

日頃の感謝(家デートでの家事炊事は全部私)とかも言葉以外で示してもらった事無い。

見返り求めるなって言う人も居るけど、じゃぁ尽くすの辞めていいよね?

メイドいんジャパン」からぶっこ抜いた構造http://anond.hatelabo.jp/20100328131122#tb)に、この前映画館で見た、『誰かが私にキスをした』から連想したものをぶち込んだらこうなった。男一人で恋愛映画を見に行くのは正直キツかった。不自然なところをこれから直していっている途中なんだけど、無理がでてきた。出てきた無理を直していく作業に苦労している。「どんな言葉をぶちこむのが適当か」を判断するもの(思考ツール?)を用意しないまま思いつくままに言葉をぶち込んだのが敗因か。ぶち込まれる空欄(=以前に増田に貼り付けたもの(http://anond.hatelabo.jp/20100328131122#tb)のアルファベット)間の関連性をもっと意識すべきだった。というか、それさえ意識すれば何とかなるんじゃないだろうか。というか、それを意識して、いま思いついているものをぶち込みなおしたら、すんなり物語の形になるのではないだろうか? アルファベット間の関連性について今週の土曜日までに考えてみる。ぶちこみ直しの作業は土曜日に始めて土曜日に終わらせる。


 神酒薫(ミキ カオリ)が視点浮動者として存在する。高校二年生の女子。視点浮動者は、自分がどの視点から物事を見るか、どの記憶から物事をデコードするかを決められないでいる。

 視点を決定すると、通常ならば、その視点向けのコマーシャル(=企業が配給する良質のドラマ)を見ることができるのだが、県から支給されたモバイルを使っている神酒薫は、コマーシャルを見ることができない。だから、視点を決定するインセンティブがない。

 モバイルによる拡張現実は、学校での授業に必要になる。モバイルから発せられる電界が、それを身につけている者のコンタクトレンズ眼鏡に像を映す。神酒薫の父親は特別に教育に厳しい人なので、薫に個人向けのモバイルを買ってくれない。

 津島の神酒との思い出が存在する。

 時間の一回性が存在する。

 他人のTL上の自分を気にすることが存在する。

 神酒薫は他人からの視点を気にせずに生きることを求める。タイムラインに、他人が発言した自分の振るまいが蓄積されるので、自分の振るまいが正しいかどうかがひどく気になる。視点を決定している人たちは、自分の視界内の発言しか見る余裕がないので、他人の視点というものを気にしない。というか、視点を決定すると、カーソルの初期位置から一番近いのが返信欄になり、それから遠く離れたところに検索欄が移動するので、他人を検索すると言うことが少なくなる

 神酒には、勉強ばかりしているというイメージが、他者のタイムラインの中では固定化されている。高校一年学校祭の準備のとき、神酒はキキに励まされながら土砂降りの雨の中を自転車木材を運んだ。それをきっかけに、ポジティブアクティブ自分に変われそうな気がした。しかし、学校に戻ると、

「このときの神酒さんとイメージが変わった」

 と、クラスメート過去タイムラインを見せられる。クラスメートは肯定的な意味合いでそれを言ったのだが、神酒はとても恥ずかしくなる。もう、自分イメージからはずれた行動はしないようにしようと決めた。

 視点を決定しなければならないという切迫感が存在する。

 神酒薫は視点を決定しなければならないという切迫感を取り除くことを求める。

 電子アシスタント存在する。電子アシスタントはキキを含む。キキは、白いウォンバット。常に神酒の近くを付いてまわり、神酒を常に必要としてくれる。

 電子アシスタントは、その所有者が設定したように、その所有者を誉めたり注意したりしてくれる。モバイル勝手ソフトインストールすることを父は怒るのではないかと神酒は思ったが、キキの機能を見て、彼はキキを気に入る。

 キキを持っていることで、神酒薫は視点浮動者であることを隠す。電子デバイスに興味があるんだというフリができる。

 津島修一は、神酒と同じ中学校・同じクラスだった男子。神酒薫にキキをくれたのは、津島修一だった。

 津島は、男子からはハナコと呼ばれていた。というか、誰かに対して陰口で使っているハナコという呼び名を、津島に当てはめると、無矛盾なのだった。だから、津島=ハナコは憶測。

 ハナコの良いところは顔だけ。ハナコは男なのに生理がある(精神が安定していない)。ハナコは……。

 ハナコがハナコと呼ばれるようになったのは、ハナコが男子トイレの個室で泣きながら、ボールペンの先端を彼の腕にぶつぶつと刺していたから。

 卒業式に、津島修一に呼び出される。呼び出されたその瞬間まで、会話をしたことは一度としてなかった。卒業式の日に、神酒薫を好きだと言って、その贈り物だとしてキキをくれた。津島修一が勝手に、神酒薫のモバイルインストールしてしまったので、神酒薫はキキをアンインストールする方法を知らない。それに、日本語を喋る存在アンインストールすることは、殺しと同じことに思えてしまい、できない。

「ヒメ! ヒメ!」と、キキは神酒の足にすり寄る。

「うざかったら、ワンス・ア・ウィークって言えば、彼はしばらく動きを止める。週に一回くらい、電子アシスタントですらうざくなるときがあるでしょう?」と、津島は言う。「今日の夜八時に、キキが指定する場所に来て」とも。

 そのとき神酒は、「うん、行く」と答えてしまう。

 神酒は、クラスの中核をなす声の大きい集団からはジミーズと呼ばれていた。仕返しに、神酒は心の中で、声の大きい集団を、彼らの化粧のけばけばしさを由来にケバブと呼んでいた。ジミーズはジミーズなりに地味な人同士で集まっていたので、ケバブが思っているように友達がいないわけではない。卒業式の帰り、仲の良かった友達とカラオケに行く。神酒の視界の中には、まだその存在になれられないキキがいた。キキは、友達に見えないようにしてあった。

 カラオケからの帰り道、道の関係で一人になった。信号待ちをしていると、ラブホテル横断歩道を隔てた向かいに建っている。

 ラブホテルの裏道から、高校生カップルが、自転車の二人乗りをしてでてくる。

 ラブホテルの電光掲示が目に入る。

『まだまだ寒い夜 あつあつのラーメンを! プレミア価格5○○円(会員様)』

ラーメンって、おいしい?」キキが訊いてくる。

ワンス・ア・ウィーク」キキを黙らせる。

 給食で食べたソフト麺のベチャベチャした味が、舌の上で思い出された。その味をかき消すために、津島からもらった連絡先のメモを、小さく、小さく畳んで、制服スカートのポケットに入れた。ポケットに紙を入れたまま、洗濯機スカートを入れ、スイッチを押した。

 キキがしゃべり始めるたびに、「ワンス・ア・ウィーク」をした。そして約束の八時が過ぎ去るのを待った。

 津島タイムライン卒業式前後のものを見ないようにしようと決めた。見ないために、神酒は視点浮動者になることを選んだのだ。

 自分に自信を持てていない神酒薫は、彼からの告白を何かの悪いいたずらだと思い、津島修一とは連絡を取っていない。しかし、津島修一と神酒薫は同じ高校に通っているのだ。ときどき廊下ですれ違うと、気まずい。

 ほかの人は、タイムライン上に友人との約束記憶させる。神酒はキキに約束を覚えさせる。どちらも、モバイルを使って約束管理しているので、他者は神酒がすでに視点を決定しているのだと勘違いしている。

 神酒薫は、他人のタイムライン自分がどう記録されているかを気にすることを取り除きたい。

 電子アシスタントは他人のTL上の自分を気にすることを取り除く手段になるように見受けられる。神酒はキキに、神酒が他人のTLを気にしたらキキが神酒を注意するようにコマンドする。

 神酒薫が他人のTL上の自分を気にすることを取り除くことは失敗する。キキの注意が煩わしくて、神酒はイヤフォンと眼鏡を外してしまう。ワンス・ワ・ウィークしなかったのは、キキに自分を注意するようにコマンドしたのに、注意を理由にキキを黙らせるのはかわいそうだと思ったから。

 友人との会話:「モバイルを忘れたら、記憶が不確かになって約束の1日前に待ち合わせの場所にいることになって、困った」

 イヤフォンも眼鏡もつけずに図書室に行く。

 そこには、一人の女性がいる。上靴のいろは赤なので、一つ学年が上の三年生の先輩。神酒が一年生のころ、彼女は貸し出しカウンターの内側にいたことを神酒は覚えている。彼女ノートには、たくさんの三角形が書かれている。また、たくさんの三角形が書かれているページの反対のページには、三角関数表がセロハンテープで貼り付けられている。

 図書室の端に行くと、先輩が突然、「私のアシスタントを動かさないで」と言う。神酒はあわてて、拡張現実を身につける。

 キキがしきりに神酒の足下で、「ヒメあぶない! ヒメあぶない!」と言っていた。先輩のアシスタントは、天使の羽。神酒がぶつかった勢いで、空中を漂っていた。

アシスタント自分のことをヒメって呼ばせているの?」

 五時間目の授業から、モバイルオープンにしたままだったことを思い出す。(授業中はオーソリティが先生に移るため、電子アシスタントオフになる。)

「痛い男が、彼女を呼ぶみたい」と先輩は言う。「彼氏からプレゼントされたの?」

 神酒は、終わった、と思った。誰か男にキキをプレゼントされたとタイムライン上に記憶されたら、全てが終わってしまう、と神酒は思う。

 神酒は先輩のタイムラインを展開しようとする。彼女が、伊庭瑠璃という名前の三年生であることが表示される。偶数組だから、文系クラスだとわかる。ローディングを示す輪がくるくるまわり続けるだけで、タイムラインが表示されない。

「私の知ってる男も、彼女をヒメって呼んでいて、痛々しい」と伊庭は言う。

彼氏からもらったわけじゃなく!」と神酒。

「ヒメ! ヒメ!」とキキ。

「キキ! ワンス・ア・ウィーク(黙れ)!」

 キキはぴたっと止まる。

「そのアシスタント津島修一からもらったわけだ」と伊庭。

「え」

「だって、ワンス・ア・ウィークって、シュウイチってことでしょ?」

「そうだったのか!」

 キキをもらってから二年間、ずっと気づかなかった!

 納得したことで、もう隠しようがないことに気づき、神酒は硬直する。

「いや、でも、気のせいかもしれない。津島修一なんて人が私の知り合いにいたかは、タイムラインを確認してみないとわからないな……」と、苦しいとりつくろいをする。

 伊庭は、ふっと笑いを漏らす。

「そういえば、私の知り合いに津島なんていないかもしれない。私はタイムラインを持ってないから、確かめようがないや。名前なんて忘れちゃった」

「伊庭先輩は、視点浮動者なんですか?」

 伊庭はうなずく。「私とあなたの間には、一年の学年の違いが横たわっている。だから、私は視点浮動者というよりも、視点を持たないものと言った方が正しいかもしれない。県が私に貸し出したモバイルは、タイムラインを見る機能を持たない」

「伊庭先輩の親も、個人用のモバイルを持つことに反対なんですか?」

「ううん。中学受験のために塾に通わされたときに、安全のためのモバイルは持たされた。私は親に反発して、モバイルを川に投げ捨て、塾にも行かなかった。それ以来、親は私にモバイルを与えようとしない。そして中学受験をしなかったから、私はいま、公立高校であるこの学校にいる」

 図書館で話していても大丈夫か、すごく気になる。遠くで、溶けた雪がどさっと落ちる音が聞こえたから。それに、伊庭のアシスタントがあまりに寡黙だから。しかし、三月の土曜登校日の放課後なので、二人のほかに誰もいない。

「私は前の図書局局長だから、私がルールみたいなものだ。大丈夫」と伊庭は言う。「私と貴方の関係は、少し長いものになると思う。私が名前を忘れた誰かのせいで。貴方の呼び方を決めていい?」

 先輩は手を振る。視界上に、私の情報を展開したのだと思う。

「神酒さんって呼ぶのは、距離が遠くて好かないな」

「呼び捨てで、いいですよ」

「呼び捨てと、さん付けの間をとって、ミキクンっていうのはどうかな」言った伊庭先輩が、ひとりで笑う。「変だな」

「慣れれば、慣れますよ」

 伊庭先輩は、ミキクン、と十回繰り返した。「やっぱり、変だよ」自分が言い出したのに、くすくすと笑っていた。

「土曜登校日の放課後図書館でなにをしてたんですか?」と神酒。

「私の彼氏ーー名前は忘れちゃったーーは、一つ下の学年にいるんだけどーーつまりミキクンとおなじ学年なんだけどーーその、名前を忘れちゃった彼氏は、精神的に不安定なところがある。だから図書館にいる」

彼氏さんとの関係に、疲れてしまったの?」と神酒。

「ううん。疲れていないから、ここにいる。臨戦待機中」

「それと、その三角形とどういう関係が?」

「ただ待っているだけだと、頭が暇になる。かといって、彼から連絡があったときに何かに没頭していると、すぐには動けない。だから、私と私のアシスタントと彼のアシスタント三角形の頂点に見立てて、彼のアシスタントと私との間の距離を求めていた。彼のアシスタントは、彼の近くにいるから。彼を意識しながら、頭に作業をさせることができるから。そして彼が「死にたい」って言ったら、すぐにでも私は駆け出す。死にたい気分を、逸らしに行く」

死にたい気分って、そんなに簡単にそらせられるものなんですか」

「なんたって私は、彼より一年年上のお姉さんだから」

「どうやって?」

「その」伊庭は、一瞬迷う。「一緒にラーメン食べに行こう、とか」

「へ!?」

「え……」

「……」

「……」

 給食ソフト麺のべちゃべちゃした味を神酒は舌の上で思い出す。二人の間にすごく微妙空気が流れる。訊いたことを、神酒はすごく後悔する。

 伊庭先輩は、タイムラインを持たないので、神酒は、自分タイムライン上でどういうキャラクターであるかを気にせずに、勇気を持った行動をできる。津島と伊庭先輩を引き離そうと決める。伊庭先輩のために。

「伊庭先輩が津島くんを支えようとすることは、よいことだとは思わない。きっと、彼の負の力に引きずられてしまう。彼の行動をタイムライン記憶してる友達を、何人か紹介するよ。それを見たら、伊庭先輩はきっと津島くんから離れようと決心してくれる」

「私はタイムラインを持たないから、複数の他者の発言を根拠に、いますでに読みとっている彼からの愛の意味を変更することはできない。それに、彼の愛から読みとった意味は、私の内部にある。タイムライン上の外部化された記憶のように、消しされるものではない。そして私は、私がもう津島を助けられないという言葉を私のタイムライン上に蓄積することができないので、津島を助け続けなければならない」

 デスクトップから書き込んだタイムラインはないかと、伊庭瑠璃名前検索する。伊庭瑠璃から見える津島を知りたかった。しかし、伊庭瑠璃デスクトップ上のタイムラインも所有していない。

 検索ワード「図書局局長」でサーチをかける。彼女についての噂を書いているタイムラインが、いくつかある。図書室だより、生徒会だより、男性からの、そして女性からの、あこがれのまなざし。「どうしてハナコが、図書局局長と付き合っているんだ」という、いらだちの声。図書局局長は、自分の身を削って他者に尽くす、素晴らしい人間だということになっている。「八方美人だ」と言って、彼女を攻撃する人間にすらも。

 視点浮動者である神酒薫は、津島修一のタイムラインを見ることができる。見ないと決めたものを見ていることに、罪悪感がある。しかし、彼女が見ないと決めたものは卒業式前後記憶だったので、決めたことをやぶっていることにはならないのだ(と、神酒は自分をだます)。 

 津島修一は精神不安定なので、膨大な数の書き込みがタイムライン上に堆積している。津島修一は過度に記憶を外部化している。それを読む限りでは、津島修一は伊庭瑠璃からの自立を求めているらしい。伊庭に依存してばかりいる自分の弱々しさを嫌っているらしい。

 津島タイムライン上で、他人の反応を待ち続ける。しかし、他人がこない。反応がくるまで、じっとうずくまる。しかし、どれだけ待ってもこない。死にたい気分になる。その気持ちを消したいがために、他人の反応を待ち続ける……。他人の気持ちを引くために、自虐を繰り返す。そして、自傷をする。アップロードされた自傷画像には、ハナコがそうしていたのと同じ、ボールペンを腕に突き刺したものもあった。傷が治癒していく経時変化もアップロードされている。「そういうことをやめろ」という声が、彼には心地よい。しかし、心地よいのだが、しかられたダメージはしっかりと受けている。スパイラルは、次第に破滅的な方向へと落ちていく……。

 津島の頭の中では、津島タイムライン上に書き込まれた、伊庭瑠璃からの「愛してる」がリフレインしている。だから、伊庭瑠璃から離れることができずにいる。「愛してるから、なんでもできる」と伊庭瑠璃過去において言ったことを口実に、津島は伊庭に依存している。いや、その言葉自分に言い聞かせることで、伊庭が自分をいやしてくれるという現実から、抜け出さなくてもいいのだと自分をだましている……。

 伊庭の都合の良さは、まるで電子アシスタントみたいだ。そして電子アシスタント的な伊庭に依存している津島生き方は、独りよがりで弱々しくて、気持ち悪い、と神酒は思う。

「伊庭が記憶を外部化していないことを理由に、津島記憶の外部化をやめさせられるのでは。ペアルック的な感覚で」と神酒は思う。

 津島の神酒との思い出が存在する。神酒は津島タイムライン遡行していると、自分のことについては外部化されていないことに気づく。

 廊下の端。普段なら、カップルがそこにいるような場所。そこで神酒と伊庭は待ち合わせる。

 伊庭は、天使の羽を背中につけて待っている。それは、伊庭の茶目っ気でもある。伊庭のねらい通り、それをしている伊庭を神酒はかわいいと思う。伊庭のアシスタント天使ではなく天使の羽なのは、伊庭は天使ではなく天使になることを求めているから。

 人が少ない場所。伊庭はタイムラインを、モバイルではなくデスクトップ上でしか見られない。伊庭と神酒の二人で津島について話をするため、電界通信をオープンにして、伊庭と神酒は手をつなぐ。二人の拡張現実が共有される。

「伊庭の都合の良さは、まるで電子アシスタントみたいだ。そして電子アシスタント的な伊庭に依存している津島生き方は、独りよがりで弱々しくて、気持ち悪い」と神酒は言う。伊庭は表情変えずに、「そうね」と言った。

「伊庭が記憶を外部化していないことは津島修一が津島記憶の外部化を取り除く手段に、きっとなるよ」と、神酒は伊庭に言う。「だって、たとえば、私に告白したことを津島くんはタイムラインに載せていない。全ての記憶タイムラインにゆだねているわけではない」

 津島が、二人のいる廊下の端に現れる。三角測量で、伊庭の位置を知っていたのだ。文系の伊庭が三角測量で津島の居場所を求めていたのは津島の影響をうけていたからだったのだ。

 津島が現れたとき、伊庭はびくりとして、手を引く。

大丈夫だよ」

 神酒は伊庭の手を押さえる。

 知らない、大人の女性の声が聞こえる。

「他者のために尽くす貴方は素晴らしいわ……」

 声のするほうを見ると、伊庭のアシスタントがいた。

 伊庭は、彼女電子アシスタントの声を聞かせたくなかった。だから、彼女電界クローズドにしたかった。しかし、神酒が手を押さえたために、それができなかったのだ。

 津島三角測量は、伊庭のとは比べものにならないほど優れている。伊庭が緊張のためにかすかに肩を膨らませると、津島三角測量の、小数点以下の数字の変動としてインディケートされる。

「君たちは、僕について語っているのだろう?」と津島。「君たちは、悪である僕について語る。そうして、善であることを偽装したいんだ。そうだろう? 二人で語るだけで、実際には善の振る舞いをしないにも関わらず。僕は来てやったよ。善をなし得ない、君たちふたりの為に。どうだ、潔いだろう」

(ここから)

 津島が、タイムラインに載せていない記憶を持っていることは、津島タイムライン依存していることを取り除き得ない。高校時代における津島精神脆弱さのきっかけは、ほかならぬ、神酒による津島の拒絶だったのだ。津島タイムライン依存しているのは、タイムラインに載せることのできない記憶存在しているからこそなのだった。神酒が津島を振ったトラウマは伊庭瑠璃津島修一からの自由を得ることを阻む。

 神酒薫は神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことを求める。

 時間の一回性(=神酒が津島との約束をやぶったこと)は、神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことを阻む。

 神酒は、津島を振ったことを謝ろうとする。

 津島は、神酒がどれだけひどいことをしたかを伊庭に語る。タイムラインを持たない伊庭は、津島視点の神酒の行為を、疑わずに信じてしまう。

「貴方は、津島にそんなひどいことをしたの? 見損なう」と、伊庭は神酒に言う。

「まって。津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」と神酒は言う。

 「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言は神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことを助ける。

 神酒薫は時間の一回性を取り除くことを求める。

 「愛してる」ではどうにもならないことが存在する。

 「愛してる」ではどうにもならないことは神酒薫が時間の一回性を取り除くことの手段となる。

 「おまえの視点は確定的じゃなかったのか」と、津島は神酒に対して言う。

 天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除くことを求める。

 「おまえの視点は確定的じゃなかったのか」は天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除く手段となる

 天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除くことは成功する。

「私のアシスタントの声を聞かれて恥ずかしい」と伊庭は言う。

アシスタントに誉めてもらうなんて、みんなやってること。恥ずかしくないよ」と神酒。

「恥ずかしいよ! 恥ずかしくて、弱々しくて、気持ち悪い! アシスタントに頼っていないと自分を保てないなんて、一人の独立した人間として恥ずかしい! しかも、そんな恥ずかしい生き方は、私のアシスタントが求める生き方じゃない!」

 電子アシスタントは、神酒薫が時間の一回性を取り除く手段になる。

 天使の翼は電子アシスタントを取り除くことを求める。

 電子アシスタントに含まれるキキは、天使の翼が電子アシスタントを取り除く手段になる。

 伊庭瑠璃は、「神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得たこと」を求める。(どこかで神酒が、他人からの視点をとても気にして生きている描写が必要になる。そしてそれを伊庭が見たという描写も。)

 「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言は、伊庭瑠璃が「神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得たこと」を得ることを阻む。

 伊庭瑠璃は「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除くことを求める。

 神酒薫が視点浮動者として存在することは、伊庭瑠璃が「津島くんは、私を好

2010-03-31

メイドいんジャパン」からぶっこ抜いた構造に、この前映画館で見た、「誰かが私にキスをした」から連想したものをぶち込んだらこうなった。不自然なところをこれから直していっている途中なんだけど、無理がでてきた。

 神酒薫(ミキ カオリ)が視点浮動者として存在する。高校二年生の女子。視点浮動者は、自分がどの視点から物事を見るか、どの記憶から物事をデコードするかを決められないでいる。

 視点を決定すると、通常ならば、その視点向けのコマーシャル(=企業が配給する良質のドラマ)を見ることができるのだが、県から支給されたモバイルを使っている神酒薫は、コマーシャルを見ることができない。だから、視点を決定するインセンティブがない。

 モバイルによる拡張現実は、学校での授業に必要になる。モバイルから発せられる電界が、それを身につけている者のコンタクトレンズ眼鏡に像を映す。神酒薫の父親は特別に教育に厳しい人なので、薫に個人向けのモバイルを買ってくれない。

 津島の神酒との思い出が存在する。

 時間の一回性が存在する。

 他人のTL上の自分を気にすることが存在する。

 神酒薫は他人からの視点を気にせずに生きることを求める。タイムラインに、他人が発言した自分の振るまいが蓄積されるので、自分の振るまいが正しいかどうかがひどく気になる。視点を決定している人たちは、自分の視界内の発言しか見る余裕がないので、他人の視点というものを気にしない。というか、視点を決定すると、カーソルの初期位置から一番近いのが返信欄になり、それから遠く離れたところに検索欄が移動するので、他人を検索すると言うことが少なくなる

 神酒には、勉強ばかりしているというイメージが、他者のタイムラインの中では固定化されている。高校一年学校祭の準備のとき、神酒はキキに励まされながら土砂降りの雨の中を自転車木材を運んだ。それをきっかけに、ポジティブアクティブ自分に変われそうな気がした。しかし、学校に戻ると、

「このときの神酒さんとイメージが変わった」

 と、クラスメート過去タイムラインを見せられる。クラスメートは肯定的な意味合いでそれを言ったのだが、神酒はとても恥ずかしくなる。もう、自分イメージからはずれた行動はしないようにしようと決めた。

 視点を決定しなければならないという切迫感が存在する。

 神酒薫は視点を決定しなければならないという切迫感を取り除くことを求める。

 電子アシスタント存在する。電子アシスタントはキキを含む。キキは、白いウォンバット。常に神酒の近くを付いてまわり、神酒を常に必要としてくれる。

 電子アシスタントは、その所有者が設定したように、その所有者を誉めたり注意したりしてくれる。モバイル勝手ソフトインストールすることを父は怒るのではないかと神酒は思ったが、キキの機能を見て、彼はキキを気に入る。

 キキを持っていることで、神酒薫は視点浮動者であることを隠す。電子デバイスに興味があるんだというフリができる。

 津島修一は、神酒と同じ中学校・同じクラスだった男子。神酒薫にキキをくれたのは、津島修一だった。

 津島は、男子からはハナコと呼ばれていた。というか、誰かに対して陰口で使っているハナコという呼び名を、津島に当てはめると、無矛盾なのだった。だから、津島=ハナコは憶測。

 ハナコの良いところは顔だけ。ハナコは男なのに生理がある(精神が安定していない)。ハナコは……。

 ハナコがハナコと呼ばれるようになったのは、ハナコが男子トイレの個室で泣きながら、ボールペンの先端を彼の腕にぶつぶつと刺していたから。

 卒業式に、津島修一に呼び出される。呼び出されたその瞬間まで、会話をしたことは一度としてなかった。卒業式の日に、神酒薫を好きだと言って、その贈り物だとしてキキをくれた。津島修一が勝手に、神酒薫のモバイルインストールしてしまったので、神酒薫はキキをアンインストールする方法を知らない。それに、日本語を喋る存在アンインストールすることは、殺しと同じことに思えてしまい、できない。

「ヒメ! ヒメ!」と、キキは神酒の足にすり寄る。

「うざかったら、ワンス・ア・ウィークって言えば、彼はしばらく動きを止める。週に一回くらい、電子アシスタントですらうざくなるときがあるでしょう?」と、津島は言う。

 神酒は、クラスの中核をなす声の大きい集団からはジミーズと呼ばれていた。仕返しに、神酒は心の中で、声の大きい集団を、彼らの化粧のけばけばしさを由来にケバブと呼んでいた。ジミーズはジミーズなりに地味な人同士で集まっていたので、ケバブが思っているように友達がいないわけではない。卒業式の帰り、仲の良かった友達とカラオケに行く。神酒の視界の中には、まだその存在になれられないキキがいた。キキは、友達に見えないようにしてあった。

 カラオケからの帰り道、道の関係で一人になった。信号待ちをしていると、ラブホテル横断歩道を隔てた向かいに建っている。

 ラブホテルの裏道から、高校生カップルが、自転車の二人乗りをしてでてくる。

 ラブホテルの電光掲示が目に入る。

『まだまだ寒い夜 あつあつのラーメンを! プレミア価格5○○円(会員様)』

ラーメンって、おいしい?」キキが訊いてくる。

ワンス・ア・ウィーク」キキを黙らせる。

 給食で食べたソフト麺のベチャベチャした味が、舌の上で思い出された。その味をかき消すために、津島からもらった連絡先のメモを、小さく、小さく畳んで、制服スカートのポケットに入れた。ポケットに紙を入れたまま、洗濯機スカートを入れ、スイッチを押した。

 津島タイムライン卒業式前後のものを見ないようにしようと決めた。見ないために、神酒は視点浮動者になることを選んだのだ。

 自分に自信を持てていない神酒薫は、彼からの告白を何かの悪いいたずらだと思い、津島修一とは連絡を取っていない。しかし、津島修一と神酒薫は同じ高校に通っているのだ。ときどき廊下ですれ違うと、気まずい。

 ほかの人は、タイムライン上に友人との約束記憶させる。神酒はキキに約束を覚えさせる。どちらも、モバイルを使って約束管理しているので、他者は神酒がすでに視点を決定しているのだと勘違いしている。

 神酒薫は、他人のタイムライン自分がどう記録されているかを気にすることを取り除きたい。

 電子アシスタントは他人のTL上の自分を気にすることを取り除く手段になるように見受けられる。神酒はキキに、神酒が他人のTLを気にしたらキキが神酒を注意するようにコマンドする。

 神酒薫が他人のTL上の自分を気にすることを取り除くことは失敗する。キキの注意が煩わしくて、神酒はイヤフォンと眼鏡を外してしまう。ワンス・ワ・ウィークしなかったのは、キキに自分を注意するようにコマンドしたのに、注意を理由にキキを黙らせるのはかわいそうだと思ったから。

 友人との会話:「モバイルを忘れたら、記憶が不確かになって約束の1日前に待ち合わせの場所にいることになって、困った」

 イヤフォンも眼鏡もつけずに図書室に行く。

 そこには、一人の女性がいる。上靴のいろは赤なので、一つ学年が上の三年生の先輩。神酒が一年生のころ、彼女は貸し出しカウンターの内側にいたことを神酒は覚えている。彼女ノートには、たくさんの三角形が書かれている。また、たくさんの三角形が書かれているページの反対のページには、三角関数表がセロハンテープで貼り付けられている。

 図書室の端に行くと、先輩が突然、「私のアシスタントを動かさないで」と言う。神酒はあわてて、拡張現実を身につける。

 キキがしきりに神酒の足下で、「ヒメあぶない! ヒメあぶない!」と言っていた。先輩のアシスタントは、天使の羽。神酒がぶつかった勢いで、空中を漂っていた。

アシスタント自分のことをヒメって呼ばせているの?」

 五時間目の授業から、モバイルオープンにしたままだったことを思い出す。(授業中はオーソリティが先生に移るため、電子アシスタントオフになる。)

「痛い男が、彼女を呼ぶみたい」と先輩は言う。「彼氏からプレゼントされたの?」

 神酒は、終わった、と思った。誰か男にキキをプレゼントされたとタイムライン上に記憶されたら、全てが終わってしまう、と神酒は思う。

 神酒は先輩のタイムラインを展開しようとする。彼女が、伊庭瑠璃という名前の三年生であることが表示される。偶数組だから、文系クラスだとわかる。ローディングを示す輪がくるくるまわり続けるだけで、タイムラインが表示されない。

「私の知ってる男も、彼女をヒメって呼んでいて、痛々しい」と伊庭は言う。

彼氏からもらったわけじゃなく!」と神酒。

「ヒメ! ヒメ!」とキキ。

「キキ! ワンス・ア・ウィーク(黙れ)!」

 キキはぴたっと止まる。

「そのアシスタント津島修一からもらったわけだ」と伊庭。

「え」

「だって、ワンス・ア・ウィークって、シュウイチってことでしょ?」

「そうだったのか!」

 キキをもらってから二年間、ずっと気づかなかった!

 納得したことで、もう隠しようがないことに気づき、神酒は硬直する。

「いや、でも、気のせいかもしれない。津島修一なんて人が私の知り合いにいたかは、タイムラインを確認してみないとわからないな……」と、苦しいとりつくろいをする。

 伊庭は、ふっと笑いを漏らす。

「そういえば、私の知り合いに津島なんていないかもしれない。私はタイムラインを持ってないから、確かめようがないや。名前なんて忘れちゃった」

「伊庭先輩は、視点浮動者なんですか?」

 伊庭はうなずく。「私とあなたの間には、一年の学年の違いが横たわっている。だから、私は視点浮動者というよりも、視点を持たないものと言った方が正しいかもしれない。県が私に貸し出したモバイルは、タイムラインを見る機能を持たない」

「伊庭先輩の親も、個人用のモバイルを持つことに反対なんですか?」

「ううん。中学受験のために塾に通わされたときに、安全のためのモバイルは持たされた。私は親に反発して、モバイルを川に投げ捨て、塾にも行かなかった。それ以来、親は私にモバイルを与えようとしない。そして中学受験をしなかったから、私はいま、公立高校であるこの学校にいる」

 図書館で話していても大丈夫か、すごく気になる。しかし、三月の土曜登校日の放課後なので、二人のほかに誰もいない。

「私は前の図書局局長だから、私がルールみたいなものだ。大丈夫」と伊庭は言う。「私と貴方の関係は、少し長いものになると思う。私が名前を忘れた誰かのせいで。貴方の呼び方を決めていい?」

 先輩は手を振る。視界上に、私の情報を展開したのだと思う。

「神酒さんって呼ぶのは、距離が遠くて好かないな」

「呼び捨てで、いいですよ」

「呼び捨てと、さん付けの間をとって、ミキクンっていうのはどうかな」言った伊庭先輩が、ひとりで笑う。「変だな」

「慣れれば、慣れますよ」

 伊庭先輩は、ミキクン、と十回繰り返した。「やっぱり、変だよ」自分が言い出したのに、くすくすと笑っていた。

「土曜登校日の放課後図書館でなにをしてたんですか?」と神酒。

「私の彼氏ーー名前は忘れちゃったーーは、一つ下の学年にいるんだけどーーつまりミキクンとおなじ学年なんだけどーーその、名前を忘れちゃった彼氏は、精神的に不安定なところがある。だから図書館にいる」

彼氏さんとの関係に、疲れてしまったの?」と神酒。

「ううん。疲れていないから、ここにいる。臨戦待機中」

「それと、その三角形とどういう関係が?」

「ただ待っているだけだと、頭が暇になる。かといって、彼から連絡があったときに何かに没頭していると、すぐには動けない。だから、私と私のアシスタントと彼のアシスタント三角形の頂点に見立てて、彼のアシスタントと私との間の距離を求めていた。彼のアシスタントは、彼の近くにいるから。彼を意識しながら、頭に作業をさせることができるから。そして彼が「死にたい」って言ったら、すぐにでも私は駆け出す。死にたい気分を、逸らしに行く」

死にたい気分って、そんなに簡単にそらせられるものなんですか」

「なんたって私は、彼より一年年上のお姉さんだから」

「どうやって?」

「その」伊庭は、一瞬迷う。「一緒にラーメン食べに行こう、とか」

「へ!?」

「え……」

「……」

「……」

 給食ソフト麺のべちゃべちゃした味を神酒は舌の上で思い出す。二人の間にすごく微妙空気が流れる。訊いたことを、神酒はすごく後悔する。

 伊庭先輩は、タイムラインを持たないので、神酒は、自分タイムライン上でどういうキャラクターであるかを気にせずに、勇気を持った行動をできる。津島と伊庭先輩を引き離そうと決める。伊庭先輩のために。

「伊庭先輩が津島くんを支えようとすることは、よいことだとは思わない。きっと、彼の負の力に引きずられてしまう。彼の行動をタイムライン記憶してる友達を、何人か紹介するよ。それを見たら、伊庭先輩はきっと津島くんから離れようと決心してくれる」

「私はタイムラインを持たないから、複数の他者の発言を根拠に、いますでに読みとっている彼からの愛の意味を変更することはできない。それに、彼の愛から読みとった意味は、私の内部にある。タイムライン上の外部化された記憶のように、消しされるものではない。そして私は、私がもう津島を助けられないという言葉を私のタイムライン上に蓄積することができないので、津島を助け続けなければならない」

 視点浮動者である神酒薫は、津島修一のタイムラインを見ることができる。見ないと決めたものを見ていることに、罪悪感がある。しかし、彼女が見ないと決めたものは卒業式前後記憶だったので、決めたことをやぶっていることにはならないのだ(と、神酒は自分をだます)。

 

 津島修一は精神不安定なので、膨大な数の書き込みがタイムライン上に堆積している。津島修一は過度に記憶を外部化している。それを読む限りでは、津島修一は伊庭瑠璃からの自立を求めているらしい。伊庭に依存してばかりいる自分の弱々しさを嫌っているらしい。

 津島の頭の中では、津島タイムライン上に書き込まれた、伊庭瑠璃からの「愛してる」がリフレインしている。だから、伊庭瑠璃から離れることができずにいる。「愛してるから、なんでもできる」と伊庭瑠璃過去において言ったことを口実に、津島は伊庭に依存している。

「伊庭が記憶を外部化していないことを理由に、津島記憶の外部化をやめさせられるのでは。ペアルック的な感覚で」と神酒は思う。

 津島の神酒との思い出が存在する。神酒は津島タイムライン遡行していると、自分のことについては外部化されていないことに気づく。

 廊下の端。普段なら、カップルがそこにいるような場所。人が少ない場所。伊庭はタイムラインを、モバイルではなくデスクトップ上でしか見られない。伊庭と神酒の二人で津島について話をするため、電界通信をオープンにして、伊庭と神酒は手をつなぐ。二人の拡張現実が共有される。

「伊庭が記憶を外部化していないことは津島修一が津島記憶の外部化を取り除く手段に、きっとなるよ」と、神酒は伊庭に言う。「だって、たとえば、私に告白したことを津島くんはタイムラインに載せていない。全ての記憶タイムラインにゆだねているわけではない」

 津島の神酒との思い出が存在することがきっかけとなり、津島が忘れられない「弱点」が存在する。

 津島が忘れられない「弱点」が存在することがきっかけとなり、読解の文脈を変えられないことが存在する。

 津島が、二人のいる廊下の端に現れる。三角測量で、伊庭の位置を知っていたのだ。文系の伊庭が三角測量で津島の居場所を求めていたのは津島の影響をうけていたからだったのだ。

 読解の文脈を変えられないことは伊庭瑠璃津島修一からの自由を得ることを阻む。高校時代における津島精神脆弱さのきっかけは、ほかならぬ、神酒による津島の拒絶だったのだ。神酒が津島を振ったトラウマは伊庭瑠璃津島修一からの自由を得ることを阻む。

 神酒薫は神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことを求める。

 時間の一回性は、神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことを阻む。

 神酒は、津島を振ったことを謝ろうとする。

 津島は、神酒がどれだけひどいことをしたかを伊庭に語る。タイムラインを持たない伊庭は、津島視点の神酒の行為を、疑わずに信じてしまう。

「貴方は、津島にそんなひどいことをしたの? 見損なう」と、伊庭は神酒に言う。

「まって。津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」と神酒は言う。

 「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言は神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことを助ける。

 神酒薫は時間の一回性を取り除くことを求める。

 「愛してる」ではどうにもならないことが存在する。

 「愛してる」ではどうにもならないことは神酒薫が時間の一回性を取り除くことの手段となる。

 「おまえの視点は確定的じゃなかったのか」と、津島は神酒に対して言う。

 天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除くことを求める。

 「おまえの視点は確定的じゃなかったのか」は天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除く手段となる

 天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除くことは成功する。

 電子アシスタントは、神酒薫が時間の一回性を取り除く手段になる。

 天使の翼は電子アシスタントを取り除くことを求める。

 電子アシスタントに含まれるキキは、天使の翼が電子アシスタントを取り除く手段になる。

 伊庭瑠璃は、「神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得たこと」を求める。

 「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言は、伊庭瑠璃が「神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得たこと」を得ることを阻む。

 伊庭瑠璃は「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除くことを求める。

 神酒薫が視点浮動者として存在することは、伊庭瑠璃が「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除くことを阻む。

 天使の翼は「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除くことを求める。

津島修一が伊庭瑠璃からの自立を求めることは、天使の翼が「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除く手段になる」らしい。

 津島修一が伊庭瑠璃からの自立を求めることは、天使の翼が「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除く手段になるように見受けられる。

 「俺を忘れろ」という津島の発言が存在する。

 「俺を忘れろ」という津島の発言は、神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除く手段になるように見受けられる。

 「俺を忘れろ」という津島の発言と伊庭が記憶を外部化していないことがともに存在していることが原因となり、神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除くことは失敗する。「俺を忘れろ」という津島の発言は神酒薫が神酒が津島を振ったトラウマを取り除く手段とはならなかった。

 伊庭瑠璃津島修一からの自由を得ることは失敗する。

 「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言が存在することがきっかけとなり、モバイルがなくても覚えていることと神酒がすでに過去を振り切っていることが存在する。

 モバイルがなくても覚えていることは、神酒薫が視点を決定しなければならないという切迫感を取り除く手段となる。

 神酒がすでに過去を振り切っていることは、神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得る手段となる。

2010-02-10

メモ

616 : ボールペン(アラバマ州):2010/02/10(水) 18:02:25.06 ID:q+AWW9QB

>>605

ニュー速基本パスまとめ

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nsoku nusoku newsokun

newsox nusox

newsokuho newssokuho nsokuhou

neet neets 2ch unko

sage age zip

hiroyuki hiro-yuki maroyuki

fox sumou

2010-01-05

まぁ色弱なんだが。

いろいろ勘違いされていることが多いが、ド近眼のほうがよっぽど重症だと思うぞ。

俺は赤緑色弱だが

  • クラスに数人はいるありふれた病気。言わなきゃ気づかれることはない
  • 赤が青に見えるようなことはない。赤は赤、緑は緑。
  • 聞きたい気持ちはわかるが、普通に生活している人間に「これって何色に見える?」と聞かれても無駄
  • 信号も見える。車も運転できる。近眼のように「眼鏡等」と書かれることもない

というわけで、まぁ普通に暮らしている。

とはいっても困ることは確かにあって、

  • 赤色LEDと橙色LEDの区別がつきにくい(じっと見ればわかる)
  • ボールペンは目立たない。赤マーカーはOK

これっくらいなもんだ。

2009-12-24

彼氏クリスマスプレゼントあげたら返品してこい言われた

不覚にも泣いてしまった。

いつもハウスキーピングしてくれる無職彼氏感謝の気持ちを表したくて、昼休み電車有楽町ビックカメラに赴いた。買ったのは某ゲーム機

会社に戻ってからは業務がたてこんでしまい、カードメッセージをかく暇がなかったので、ポストイットボールペンで「いつもありがとう」という言葉と絵を描いて添えた。

帰宅した途端、

「何それ?うわあ……いらねえって。この機種ボタン押しにくいんだよ。返品してこいよ」。

かろうじてポストイットは見られてなかったので、彼氏風呂に入ってるすきに捨てた。返品はしない。街に繰り出して何処ぞの誰か他人に上げてしまおうと思う。

プレゼントって難しいね。

2009-12-20

何をすればいいのか分からないとき

▲ 何をすればいいのか分からないときは以下のようにせよ

1/印刷用紙の裏紙(A4サイズ)とボールペン1本を持ち書き物机へ移動します(物が置いてなく十分なスペースがある机がオススメ

2/提出物が最低限の品質を満たしているといえる条件を列挙します

3/最低限の品質を満たすためにやらなければならないことを思いつくままに列挙します

4/列挙した作業を残り時間と今いる場所、今使える道具・資源を勘案して、最短時間で効率良く成し遂げられる順番に並べ替えます(できるかぎり頭を使わない作業から始めるのがコツ)

5/並べ替えた作業を清書します(これが、作業リストになる)

6/顔を洗いにいきます。必要に応じて髪を整えます

7/「がんばれ、がんばれ、私!!」と自分を応援して

8/おもむろに作業リストの一番上から思考を停止して、片付けていきます

9/作業が終わったら、作業リスト上の完了作業を色ペンでぬりつぶしてやります

10/作業リストが終わるまで、これを続けます。

参考:

 他人の考えを勝手に想定して諦めちゃダメ

2009-12-01

盗聴・盗撮されやすい・されているケースに共通して見られる状況、盗聴器・盗撮器の主な設置箇所についてまとめました。まずはチェックしてみてください。

まず下記の項目に心当たりが無いか確認

* 自分以外の人間が部屋に入りやすい

* いたずら電話が多くなっている

* 電話で通話中に変なノイズが入る

* コードレス電話を良く使っている

* 電話をそんなに使っていないのに話し中が多いといわれる

* ストーカーなどに付きまとわれている

* だれかに尾行されているような気がする

* 月の電話使用料が最近高くなっている

* 部屋をのぞかれているような気がする

* 部屋の近くにスモーク張りの車、ワゴン車、バイク便バイクなどが長時間駐車している

* 自分情報携帯PHSポケベル番号など)が何者かに漏れている

* 泥棒に入られた事がある、もしくはよく入られる

盗聴器の仕掛けられ易い場所の確認

* 机の周り

* ステレオビデオデッキなどの裏

* タンスの裏、引き出しの中

* 押し入れの上

* 花瓶などの中

* 室内灯の上

* 玄関に付いているポストの中

* エアコンの上、配管用の壁の穴

* ベットの周り

* 置き時計などの裏をみてネジを外した跡がないか(不自然な小さな箱が付いていたらそれが盗聴器の可能性大)

その他の場所、物を確認

その他、電卓時計ボールペン・三叉コンセント・掛け時計・三叉モジュラージャックラジオベットライトぬいぐるみ携帯電話充電器・電話機・電話のヒューズなど、全ての電気製品には盗聴器が取り付け可能です。

また、コンセントの内部や電話モジュラージャックの内部・室内灯・天井裏なども可能性がありますが、感電などの危険を招くことがありますので、ご自身での確認はおやめください。

http://www.web-chosa.com/tocho/about_wiretapping/self_search/investigation_of_situation.html

冬がはじまるよ

 きみの足音がすると、すぐに気付いてしまう。

 コートをはためかせて突風のように、背後からすれ違いざまに、恋する瞳で見る。あっという間にぼくの周りのものを吹き飛ばし、あぜんとするまにどこかへ行ってしまう。

 宙に舞った資料やら、メモやら、ボールペンやらをあわててかき集めて、やらなきゃと思い出す。

 なんでこんなに鬱屈していたのだろうだなんて。

 そんなことは忘れてしまう。

 声をかけられると、そういったものがどうでもよくなってしまう。

 きみは、そんなひと。

 その突風は、心が複雑骨折をしていて、ぼくが名医だとしても、この距離ではそれを治癒できない。

 じっとみて、ゆっくりと癒さなければならないはずなのに、一箇所に留まるのを嫌がる。

 だからぼくは途方にくれてしまい、しばらくいてくれれば治るのに、と悔しがる。

 それで、何ヶ月もかかって、処方箋を書いた。

 ちゃんと、全部読んでくれるだろうか。

 この魔法がすこしでも効くといいのだけど。

 これでも頑張って、長い手紙を書いたのだけど、まさかきみあてじゃないとは思っていないよね?

 寒い季節になると、誰かを包み込みたくなる。

 これは本能的な欲求で、自分は毛布かコートの生まれ変わりなんじゃないかなんて思う。

 冬生まれの人は、だれかをぎゅっと包み込んで、抱きしめてあげたい本能を持っているんじゃないか、なんて思うときがある。自分寒い季節の人だから、その寒さで震える人を見過ごすことができないのだと思う。

 心が冷える怖さを、何度も味わっているから。

 だから、そんなきみがそこにいると、抱きしめたくなる。

 師走になってしまった。

 もう、冬が始まった。

 いつのまにか季節が巡ってしまった。

 でも、冬はぼくらの季節だから、はやくはじめてしまおう。

 大好きなきみは、この冬をどう過ごしたいのかな?

 木枯らしのように吹くのが好きなのは分かる。

 でも、ぼくはきみを温めたい。

2009-11-27

鳩山首相脱税やり放題

ttp://koramu2.blog59.fc2.com/blog-entry-558.html

日本国現役首相 鳩山由紀夫不正リスト

故人献金4年間で総額                     2177万円

匿名偽装献金                        3億4000万円

格安ビル?と 相場との差額による個人献金毎年   約600万円

パーティ券の水増し計上 5年間の総額        2億4868万円

株式売却益申告漏れっていうか脱税じゃないの?     7200万円

株式資産記載漏;れって言うか脱税じやないの?    5億4500万円

友愛政経懇話会 入手元不明の謎の原資       5億円

友愛政経懇話会 人件費偽装支出           5億3195万円

お母様からのお小遣い 5年分              9億150万円

お姉様からのお小遣い                     150万円 

────────────────────────────

  合計                            31億6840万円


テレビ局過去に行った自民党ネガティブキャンペーンの題材

漢字の読み間違い

カップラーメンの値段

ホッケの煮付け

ボールペンキャップ

・バー通い

・酒

絆創膏

・給付金を貰うか貰わないかの迷走

・口が曲がっている

世襲議員

2009-11-22

http://anond.hatelabo.jp/20091118095916

いや・・・本当に必要かどうか怪しいんだけどね、そんだけの演算能力

アメリカ一生懸命 無重力で書けるボールペンを開発しました。

そのころ、ロシアでは、鉛筆を使いましたとさ。

じゃないけど、費用対効果に見合うかどうか微妙だし。

そもそも、新型ならこんな成果が!というのが、あれば、言ってるだろうし。無かったんだろ。ホンネの所は。

2009-08-11

理系大学生レポートは手書きとパソコンとどっちがいいか

学部ではずっとレポートは手書きで、大変だった。何が大変って、ボールペンで手書きなものだから間違えたら修正テープ。修正テープをいままでどれだけ使ったことか。それから、再提出になったら間違ってる箇所は修正しちゃいけなくて、新しく書かなきゃならない。ほんとに大変だった。無駄意味で。こんなことやってる間に他の大学生はもっとちゃんとした勉強してるんだろうなあとか思っていた。ということでそういう点から、それぞれのメリットデメリットを書いてみる。

  • 手書きのよいところ(パソコンの悪いところ)
    • 手書きで書くことによってからだが動いているので、やった気になる
    • 図とか表とかを書くと、実際の数字の感覚が身につく(気もする)
    • パソコンがなくてもどこでも書ける(バイト中でも、銭湯でも、橋の下でもどこでも書ける)
    • 教授側から見れば、コピペして提出だけってことがない(少しは何かやる)
    • プリンタがないと紙では提出できない(プリンタが壊れていると泣く。でもPDFで提出とかにすれば問題ないはず)
    • 書いてる途中でデータのおかしいところに気づいたりする(書くのに時間がかかるので)
  • 手書きの悪いところ(パソコンのいいところ)
    • 直すのが面倒すぎる。すべて書き直しとか単なる労力の無駄
    • これから必要なスキルが身につかない。グラフパソコンできれいに書いたりするにはそれなりにやってないと駄目だと思うので、そういう面では教育的効果が低い。
    • 上と近いが、手書きでは論文など実際面で役に立たない
    • 友達に見せるのが面倒(スキャナがないとできない)
    • パソコンだけで完結しない(ほとんどのレポートでは解析にExcelなりプログラムなりを使う作業があるが、二度手間)
    • 道具がないとできない(グラフを書くにはテンプレートとか定規・自在定規などが必要)
    • グラフの数が多くなると物理的に無理(卒論では数千~数万単位グラフを書いた。これは手書きでは無理)

とかだろうか。他にもいっぱいあった気がするけれど、最近あんまり手書きで書かないので手書きに対する抵抗が薄れている気がする。とある流体の実験中にあった、みんなが関数電卓計算してホワイトボードに書きまくるっていう「人間エクセル」がいままでで最大の無駄だと実験で感じたことを思い出した。あれはほんとお笑いだったなあ。

2009-08-08

グラフィック作業を後20枚

細かいことはいいんだよ(AA略

って思わず言いたくなる。

BGMHO-KAGO-TEA-TIME

ふでぺん~ボールペン~唯バージョンの「ふでぺーんふぅふぅ」がかわいすぎる。

澪が歌うと格好いいのに。

2009-07-22

ボールペンの替芯って不良品多くない?

ずっっっっと気になっていたんだけど。

文房具屋などの店頭で、ボールペンそのものは試し書きできたりするので、

本体ごと買ったときにインクの出が悪いと思ったことはほとんどない気がする。

コンビニなどの袋売りで、試し書きできないときも同様。

ただ、替芯の不良品率は絶対に高い。

替芯のみの単品で買うとただことではない。

使えても、明らかにインクの出が悪かったりする。

4色ペンなんかで1本だけ先に芯を替えると、それだけ使いづらくてすごく気になる。

箱買いしたものの中身がほとんどダメだったり。

メーカーが違っても、同じ現象が起きる。

これなら本体ごと買い替えた方が、結果的には安い。

こう感じている人、きっと結構いるはず。

購入時の使い心地が気に入ったから、同じ物を同じ状態で使い続けたいのに。

本体ごとの購入時には不良品率が低くて、

替え芯のみで買うとなぜ不良品率が上がるの?

芯に刻まれている型番は正確に同じものなのに、なぜ?

同じ工場で同じ状態で作っているんじゃないの?

パイロットとかトンボ中の人に伺いたい。

2009-07-20

会社が潰れかかってる様に感じるが

バイト先の話なんだけど。観光ホテル

インフルエンザ禍などもあって、書入れ時の大事な時に毎日数千万円相当のキャンセルが相次いだ。それまでもあまり経営状態が良いとは思えなかったけど、堅苦しくない空気バイトには楽なので知らん顔でいた。このホテルがつぶれても別のバイト先を探すから私には関係ないことと割り切ってるが、1年半お世話になってるので社員さんの将来が心配。その割りに当の社員さんときたら、月例会議で決まった売り上げアップの秘策が「もみじの季節にがんばろう」。バイトから見てもそれはない。

管理部門には、大人の事情はわからんが天下りの人が座ってる。あいつら無能だが物品購入や修繕業者の手配などはそいつらがやってるようだが、どうしてそうなるのか不思議な大修繕が行われてる。また、接客部門のバイトは朝3人夜3人と決めてるらしく満員御礼の日も閑古鳥の日も朝3夜3。大学講義で習った人件費率を雰囲気で暗算してみたけどうちらバイト学生は余計だと思う。朝2夜2で各2時間ずつ就業時間を減らしても業務に差し支えは無い。ひまな時間が多すぎる。忙しすぎるのもイヤだけど、暇つぶしに必死になるのもしんどいからイヤだ。

私は他にもバイトを掛け持ちしてるが、他のバイト先に比べていろいろと人も物も無駄が多いと思う。よそはゴミ袋1枚、ボールペン1本までうるさく制限される。それが普通だと思ってたがここは何でもかんでもジャブジャブいっとる。何でもかんでもプリントアウトする。ゴミ袋の中は紙だらけ。こういうのは単純に性分に合わんからやめさせたいのだが「増田さんはけちだねぇ。いい奥さんになるね」とか言われる。支配人と経理課長の顔色の変化に気付いてないのか。最近妙にそわそわしてるよ。お前ら来年あたり職を失うぞ。知らんぞ。

2009-06-17

ジェットストリームは裏切ってくれました

三菱から出ている「ジェットストリーム」というボールペンがある。ぼくは半年程前に文房具屋でこいつに出会ってから、メモを取るのも図を書くのも腰を据えて日記を書くのも、全てこれ一本でまかなってきた。それ程に気に入ったのだ。

とにかく、書き心地が良い。それまでボールペンというと、どこか薄い発色に、ゴロゴロとした独特の抵抗感があるというイメージを抱いていた。しかし、このジェットストリームは微塵もそんなことを感じさせない。炭のような黒色に、氷上を滑るようなペンの走り。筐体の安っぽさとたまに生じるインクだまを除けば、文句の付け所が無かった。

で、なんで急にこのジェットストリームの話か、ということなのだが、別にこのボールペン宣伝しにきたわけではない。

先程のことだ。以前買い貯めておいたリフィルが切れたので、近所の文房具屋へ向かった。

ジェットストリームはどこかな、とボールペンコーナーの棚に向かい一段一段物色していくものの、中々見つかる気配がない。人気と聞いているのに、まさか置いてないなんてことはないだろう。そう思って顔を上げまわりを見渡すと、少し離れた場所にひときわ力の入った感じのする、特設コーナーがあるのを見つけた。そこにはでかでかと「ジェットストリーム」の文字。

へえ、やっぱ売れてるんだ。そう思ってコーナーへと近づく。どうやら色々と種類が出ているらしいのだが、ひとまず必要なのはリフィルだけだったので、黒の 0.7 mm を三本確保する。

これだけで帰るのもなんだし、まあせっかくだから、ということでやや太めのタイプを手に取って走り書きをしてみた。

あれ? 慣れ親しんだあの書き心地を予期していたぼくは、非常な違和感を覚えた。かなりの抵抗を感じたのだ。

テスト。てすと」

何度か書き直してみる。やはりおかしい。線を引いたときの感触がねっとりとしており、発色も悪い。これではそこらのボールペン以下である。

ひょっとすると、誰かいたずらで中身を入れ替えたのか? そう思って違うものを一本手に取り、もう一度試し書きをしてみる。

結果は同じだった。その瞬間、ぼくはスカスカブラックサンダーを思いだし、全てを理解した。ははあん、三菱のやつ、売れたからってやりやがったな。

どうしてこういうことしちゃうんだろうなあ。ぼくは何だかとても切ない気分になって、手に持っていた三本のリフィルを棚に戻し、すごすごと家路についた。

ということでジェットストリームに変わるボールペンを探している最中なのです。おすすめがあれば教えて下さい。

2009-04-28

http://anond.hatelabo.jp/20090428123349

元増田とそっくり双子な俺がおこがましいアドバイスをする。

・字と思うな

 小学校の頃、四角に縦横の補助線を引いたマスで漢字の練習をしたと思うが、アレが意外と有効だ。

 要は上下左右の何分割かされたどのスペースにどのパーツが収まるかを認識する。

 当然四分割だとアバウトなので、もっと細分化する必要はある。

 四角くまとまってしまう難点はあるが、バランスが整うと最低でも「読みやすい」字になる。

・なんとなく上手く見えるようにする

 罫線必須だが、紙を右上がりの斜めにセッティングし、縦長を意識して右上がりの字を書く。

 まっすぐ書くより上手く見えるマジック

・筆記具を変える

 「毛筆だとうまい人間は結構いる。

 ペン先はもとより、グリップもかなり影響を与える。

 万年筆(またはモドキ)にしてみるのも手。

 ボールペンなら、水性に変えてみるのも結構違う。

手書きの習慣は、スケジュール手帳に凝るといい。

如何に効率的、かつ視覚的に美しくできるか、という事にこだわると、自然に…

と思うんだが、なかなかそうはいかないよな。

2009-04-13

http://anond.hatelabo.jp/20090413022513

けど、今、電波出してるかどうかは自分にしか分からないんでしょ? それじゃ意味ない。

大げさな話をすると、電波が出ていない携帯電話いじってたら止めてといわれるが、

電波が出ている特殊なボールペン使ってても誰にも文句言われない

2009-04-03

[]バレなければ浮気していいのか

絶対にバレないという前提ならば、浮気はしてもいいものだろうか

という問題から

誠実な夫から突然離婚を申し渡された

ボールペン浮気してしまったかららしい

という小話を思いついた

これはシュールさが強すぎるけど

道徳に従うと、皆が不幸になるっていう状況は

割と小説テーマになりやすいんじゃないかなーとおもう。

2009-03-25

http://anond.hatelabo.jp/20090325222045

横だけど、博士課程にいる人・いた人って、基本的にマトモな就職活動をしたり、就職活動指導を受けたことがない上に、

個性的な人が多いから、「社会人マナーの基本」がなってない人は多いと思う。

感覚的に。そしてまた、自分自身も地方宮廷DC在籍者で、就職活動指導を受けてるから思うこと。

常識的な履歴書、たとえば、

とか、そういうチェックポイント

2009-03-22

自民党支持者よ、これだけは覚えておけ。

民主の評価が下がっただけで、自民の評価が上がったわけじゃない。

漢字の読み間違い

カップラーメン

ホッケの煮付け

ボールペンキャップ

・バー通い

・酒

絆創膏

・給付金を貰うか貰わないかの迷走

・「心づかい」を「ずかい」と書く無知 ←New!

違法だから逮捕 ←New!

・『株屋』というのは信用されていない ←New!

秘書官や警護官に頼まれ酒屋へ 日本酒6本を購入  ←New!

どれひとつとして、我ら国民は決して忘れていない

国民は、絶対に麻生を許さない

2009-03-11

自民信者よ覚悟しておけ

小沢の評価が下がっただけで民主の評価が下がったわけでも自民の評価が上がったわけでもない。

みぞうゆう、カップラーメン500円、ホッケの煮付け、ボールペンキャップ、バー通い、アルツハイマーでもわかる、キチガイ水、民主党ナチスぎっちょ医者常識がない、泥酔会見、絆創膏ナントカ還元水、給付金はさもしい

どれひとつとしてわれわれ国民は忘れていない。

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