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2023-02-25

朝鮮総督府鉄道会社の「一般職

思うことがあるので書く。なお、私は鉄道会社に中途入社した一般職である

ある程度の規模の鉄道会社になれは、必ず複線型人事制度採用している。

入社時に「総合職」と「一般職」とに振り分け、その後退職まで全く違う賃金テーブルに乗せるというものだ。

線型人事制度採用する企業は、減少傾向にあるとはいえ、まだまだ存在していると思うが、鉄道会社のそれが特殊なのは

・「総合職」→「一般職」への転換制度がない

・「一般職」→「総合職」への転換制度形骸化している(数年に1名あるかないか

という点につきよう。

総合職で入ってしまえば、どんなに無能でも一般職に下げられることはなく、ある程度まではほぼ自動的に昇進し、高給が保証される一方で、一般職で入れば、ごく一部の超優秀層を除き、総合職と比して遅い昇進・安い給料退職までついて回ることになる。

これは、はっきり言って、身分制度にほかならない。

新卒入社時にたまたま採用試験の出来が良かったというだけで、一等社員としての待遇を受けられる一方、一般職で入ってしまったもの中途採用者は全てここに含まれる)は、退職まで二等社員扱いなのである

制度のみならず、総合職一等社員の多くが選民意識を持っており、二等社員を内心馬鹿にしていることが、日々の業務を通じて伝わってくる。面と向かって差別されることはないにしても、やはり感じてしまものだ。

さて、ここでタイトルの話である

日本統治時代朝鮮支配した官僚機構として、朝鮮総督府という組織があった。

植民地支配のための機構なので、日本人が立ち上げた組織ではあるが、旧大韓帝国官僚機構を引き継いだという性質からボリュームゾーン朝鮮官僚だった。

けれども、日本人(当時は内地人と言った)と朝鮮人では、俸給表が違ったのである

机を並べて同じ仕事をしていても、「身分」が違うので、朝鮮人のほうが給与が安い。

また、出世にも上限が有り、本省の局長級にまで上り詰めた朝鮮人は誰ひとりおらず、良くて局長級道知事(当時の知事官選)であった。しかも、京畿道慶尚南道といった主要都市を有する道の知事最後まで内地人ばかりが任命された。僻地道知事朝鮮官僚の最高到達点であったのである

人数では朝鮮人のほうが多いにも関わらず、給与差別され、出世でも差別される。

話を鉄道会社に戻す。

私の鉄道会社で「一般職」の最高到達点は課長級であり、その多くが駅を統括する「管区長」と呼ばれる役職である

道知事しかなれなかった朝鮮官僚オーバーラップしてしまう。

支配対象であった朝鮮人が、日本人内地人)に対して良い感情を抱けるわけがなく、これが現在に到るまでの反日運動に繋がっているのであるが、これとほぼ同じような構図が、私が勤めている鉄道会社にもあるのだ。(反総合職運動が起きないのが不思議で仕方がない)

二等社員として差別されている以上、愛社精神など持てるわけもない。もっと言うと、こんなサラリーマン人生に何の意味があるのかとさえ思ってしまう。

今年こそは早く辞めると決意した。へこたれずに転職活動を続けるぞ、という抱負をかねて、ここに実態を記した次第である

鉄道会社現代朝鮮総督府だ。

 
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