はてなキーワード: リディアとは
JUDY AND MARY、90年代を騒がせた"売れ筋"バンドのひとつですね。まー売れ筋だからか、「自称音楽ファン」からの評価は異常に低いですね。曰く「あんなの中高生のワナビーが聴く音楽だろ」「ジュディwwwwwアンドwwwwwwwマリーwwwwwwww」みたいな。でも先入観なくJUDY AND MARY を聴いてみましょう。実際よくできてるんですよこれが。
例えば、Miracle Night Diving という曲を例にとってみましょう。コード進行がついたやつが http://gakufu.gakki.me/m/data/DT02121.html:ここ] にありますね。動画は https://www.youtube.com/watch?v=xpLEm-cafyw:このあたり] で見れる。はいまずコード進行が「一般的なJ-POP」からかけ離れてることがわかるでしょう。まずサビ以外のコード進行がすべてテンションコードであることが見て取れますね。この時点で「あっちょっとヒねてるなこいつら」という感じです。さらに、コード進行的にはD7一発であるのイントロのギターのフレーズを取ってみましょう。「ラードーソファ#ーラドレソファ#ーレードラードソファ#ーラドドッドー」。これはひどい、一度も根音であるレが出てこないどころか、スケールとしてはむしろミクソリディアンスケール(ラ シ ド# レ ミ フ# ァ ソ ラ)として解釈したほうがよほど自然なフレーズになっている……(ドがナチュラルなのはブルーノート)。でも、曲全体としては結構ちゃんと「ポップス」してるんですよね。
ここからわかることはなにか。JUDY AND MARY は、「音楽オタクにとっても"おもしろい"ことをやろうとしながら、その上で"ポップス"であろうとした」ってことです。これはめちゃめちゃ難しいことですよ。言うなれば、「ジャンプに連載しながらアックス読者の鑑賞に耐えうるものにしよう」という強い意思を感じるわけです。一応言っておくけど、俺はべつに「アックス」が「ジャンプ」の上だと言っているわけではないですよ。そこにあるのは「指向性の違い」だけなんですからね実際。そのくせ、なんか、アックス読者の意味わからない選民思想で「ジャンプか〜〜〜まあね〜〜〜〜実際面白いと思うけどね〜〜〜〜〜」みたいなクッソ感じ悪いやつあるじゃないですか。その癖「いやまあ富樫は認めるけど〜〜〜」みたいなこと言うやつ。お前何様だよ、みたいな。
でも、たしかに富樫ってすごいんですよね。なにがすごいかっていうと、「ジャンプ」層からも「アックス」層からも支持されてるってこと。つまり、「パッ」と読んで面白い上に、「じっくり」読んでもいくらでも語るべきことがある。これって本当にすごいことで、つまり、作品が多層的にできてるんですよ。「トイレで読んでも面白い」という層で読んでもちゃんと面白い。「書斎でじっくり読み込む」という層で読んでも発見がある。このふたつを満たすことができる作家が希有な才能を持った作家であるということに異存がある人は少ないんじゃないかな。
でも!!!!!でもだよ!!!!!!!!!!なぜか「聞き流しても聴きやすい」という層でも聴けて、「アナリーゼしても面白い」っていう層でも聴ける JUDY AND MARY は、なーんか「俺は音楽好きだぜ」みたいな人たちから馬鹿にされがちみたいなところある気がするんだよね。それってさ、つまり「音楽好き」の文化レベルが低すぎるんじゃないの?????お前ら「マウントポジション」取ることにしか興味なくて、本当は音楽に興味ないだろ。みたいに思うんだよね、俺は。
ここでいうネット界隈の流行とは、たとえばニコニコで流行している動画などを指す。以下、ニコニコの話で考える。
で、僕はこのネット界隈の流行にうまく乗っかることが出来ない。
その理由は明快にしてただ一つ。
なにかが爆発的に流行していると見るや、すぐに元ネタ探しをし始め、なぜそれが受けているのか、なぜ流行するのが今なのかなどといったことを考えるのに奔走してしまうからだ。
うまく踊っている人はそんなことなぞ考えず、楽しいから楽しむ、といったスタンスで踊っているように思える。
リズムが中毒的だから、なんかシュールだから、それだけで十分なのだ。
そして、ただ楽しいから踊っているだけなので、今までの経緯をまとめるなんていう非常にめんどくさいことは誰もやろうとしない。
そんなもんだから、僕がネタ元や流行した経緯なんかを調べていても、誰もまとめていないので困難を極める。
さらにいえば、僕はニコニコで流行している動画を見ても「なんでこんなのが流行するの?」的な感想であることが多く、それほど能動的に調べようとも思わないのがそれに拍車を掛ける。
そんな中、「インスパイアされて踊ってみた」的な、オリジナルに比肩するクオリティの動画が増え、そちらにも注目が集まり、情報を集めようとしても、その二次作品の情報ばかりが引っかかり、動画へリンクを張るサイトも増え検索精度はますます落ちることになる。
それでもようやく僕がなぜ流行したのかなんかを突き止めた頃には、その流行はもはや廃れてしまっている。というわけ。
抽象的な話は面白くないので、最近僕が味わったものを例として引こう。
「ウッーウッーウマウマ」なる動画が流行していると2月1日くらいに聞いた。
見てみたが、なにやら二次元キャラが電波ソング?に合わせて踊っている。
ここで考えるのは、この曲は何か、この絵のキャラは誰か、そもそも何の目的で作られたか。
wikipediaにも2月8日にウッーウッーウマウマという記述が登場している。
実はこれらは、2月2日付けで元ネタを解き明かした日記に依拠しているようだ。
ここで、能動的で調べない僕にツケが回ったことになる。
ともあれ、これを機に、情報が出回ったようだ。2月10日にはアキバblogでも言及されている。
そして、僕が全てを理解したのは巡回中に見つけたこの日記だった。2月11日のことである。
初めから踊っていたのと比べ、10日間の違いが出ていた。
幸いにもこの流行はまだ継続中(しかも何度目かのブレイクらしい?)だった。
だけどもネタ元を知ってしまうと、だから何?としらけてしまうのも事実で、
僕は「リディアの巨乳揺れすぎ」という感想しか抱かないのであった。