2024-11-06

少子化対策なんて効果があるのか

今年の出生数がこのままだと70万を割る見込みらしい。

 

そのニュースに触れて、多くの人が政治批判をしている。こども家庭庁が必要なのかという話や、政府ほとんど何も対策をしていないという主張が目立つ。

ただ、正直ずっと疑問に感じているのだが、少子化問題政治の力で改善させることは現実的可能なのだろうか。

 

よく少子化の最大の原因として「若者お金がないから」を挙げる人をよく見る。もちろん要因としてありそうだと僕も思う。子どもを育てるためのお金がないという人もいるだろうし、結婚願望を持っててもお金がなくて婚活できないという人もいるだろうし、そもそも出会いすらためらう人もいるだろう。

 

若者貧困改善すれば、多少は効果があるかもしれない。でも、それが劇的に問題を解消するような「銀の弾丸」になるともあまり思えない。

 

というのも、少子化グラフ給与水準グラフ乖離がある気がするからだ。

しかにどちらも下がり調子から相関関係があるようにも見えなくないが、給与1996年から下がり初めているのに対し、少子化は70年頃からずっと下がり続けている。

もしも貧困が一番の要因なら、給与水準少子化もっとダイレクトに反映されるのではないのだろうか。

もっとも、僕は統計分析に関してはド素人だし、税金物価なども考慮にいれないと実際の貧困状態をあらわすことはできない。ただ、バブルがおきた頃には既に出生率は下がり続けていたのだから、最大の要因は経済とは別の場所にあるのではないかという気がしてならない。

 

じゃあ何が一番の要因なのかというと、結局のところ「生き方多様化」ではないのか。

 

出生率の高い国をみると、生き方選択肢が限られている国が目立つ。

女性は「結婚する」以外に生きる方法がなく、結婚すれば子どもを産む以外に選択肢がない。そして家族子どもという働き手を得るために夫婦子どもを産むよう強制する。

そういう生き方しかできない国が今でも出生率が高い。そして逆に、いろんな生き方が選べる国は、軒並み出生率が低くなっている。

 

日本も昔は結婚する以外になかった。親族から結婚圧力は高く、結婚すれば次は子を産ませるという圧力がかかった。

30代にもなって結婚してなければ社会適用者の烙印を押され、男女問わず同性愛者は同性愛であることを隠して結婚するしかなかった。

結局そういう圧力や、選択肢のなさが出生率につながっていただけではないのか。

 

断っておくと、当然ながら「そんな昔がよかった」なんていうつもりはさらさらない。

いろんな生き方ができる今のほうがずっといい。

 

問題は、「生き方多様化」が最大の要因だとするなら、少子化対策政治でどうにかなる問題じゃないんじゃないかという点だ。

 

できるとすれば「生き方多様化」を縮小させるような政策しかないのではないか

しかも生半可な政策じゃ効果は薄いだろう。相当過激な、副作用も多いような政策じゃないと効果がでないのではないのか。

  

なんか、今のペースでゆるやかに減っていくのを許容しつつ、最終的にクローン技術とかでなんとかする以外に方法はないんじゃないのかな。

  • 「少子化は政策の失敗」っていう欺瞞を引っ込めてくれないと何も始まらねえんだけどな 単に女子供に甘い顔するための言い訳と化していて、具体的にガキが増えるかどうかはもはやど...

  • 銀の弾丸は移民

  • 中国かアメリカに併合されれば一気に世界一に返り咲けるよ それがお望みの人は多そうだ

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