2024-10-27

目が覚めたら挿入されている時の気持ちについて

大阪地検トップの性加害 被害女性検事告発詳報」という記事を読んだ。

性交されている途中で目が覚めて、それを瞬時に性被害認識できるのがすごいと思った。

きっとそれまで清く正しく生きてきたんだろう。

間違いのない人生を生きてきたんだろう。

羨ましい。

私は若いころ精神的に病んでいて、泥酔するほど酒を飲み、気が付いたらセックスをしている…ということが何度もあった。

1次会の途中で記憶が途切れ、次の瞬間、全裸で仰向けになり、挿入されているか、体をいじられているのだ。

意識が戻るとまず考えるのは、「ここはどこ?」。

次に「なぜこんなことに?」。

そして、目の前に意外な人物がいることに驚く。

相手は、男友人として普通に仲の良い人だったり、職場上司だったりした。

上司とそうなっていた時は、本当に驚いた。

だって私の記憶では、ほんの一瞬前まで、職場のみんなで酒を飲んでいたのだ。

それなのに次の瞬間、円を描くようにクリトリスを触られている。

私は、「奥さんのことをいつもこんな風に抱いているんだな」と思った。

「俺たちはこんな関係なっちゃいけないんだぞ」と言われながら、挿入された。

それまでその上司セックスをする関係になるなんて、夢にも思わなかった。

最中で目が覚めるのはまだ良いほうで、酷い時は、記憶がないまま帰宅していて断片的な記憶しか残っていなかった。

セックスしたような…していないような…。

記憶喪失もの映画ドラマで、ほんの数秒だけ記憶が蘇るようなシーンがよくある。ああいう感じだ。

友達とこの状態になった時には、翌日、相手から大丈夫?」といったメッセージが届いた。

試しに「体がしんどいので病院に行った」と返信した。

私は直後に腟カンジダ発症しており、婦人科に行き膣洗浄を受けていたのだ。

すると、「俺が君の体を傷つけてしまったんだね。本当にごめん」と返事が返ってきた。

それで、記憶現実だったと分かった。

性器を舐められたり、陰毛が薄いことを指摘されたり、そんな断片的な記憶が。

飲み会で初めて会った人と、路上でしたような記憶もある。

それは夢だったような気もする。

記憶をなくした時はいつも、どのような経緯でそうなったのか相手に尋ねることができなかった。

記憶をなくしたことを伝えることもできなかった。

1次会が複数人だった場合、私がどんな様子だったのか、飲み代をちゃんと払ったのか、気になったけれど他の参加者に聞くこともできなかった。

「またやってしまった」と思うだけ。たぶん私が誘ってしまったんだな、と思う。特に根拠はないのだけれど。

そしてなんとなく気まずくなり、会うこともなくなる。会社も辞める羽目になる。

人生ますます転落していく。

20代から30代にかけて、このように何人もの男性性交した。

当時は生きることがつらかったので、酩酊するほど酒を飲むことでなんとかやっていた。

その後、なんとか精神健康を取り戻すことができ、こういうこともなくなり、別な男性と知り合い、結婚した。

もちろんこのことは伝えていない。

私は事件被害者が、はっと目が覚めた時に「自分が完全な被害である」と認識できたことがすごいと思う。

皮肉でも揶揄でもなく、心からそう思う。

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