2024-10-22

anond:20241022130719

この意見は全体的にいくつかのポイントを正しく捉えていますが、いくつかの問題点矛盾点も含まれています。以下で詳しく指摘します。

 

妥当な点

1. 肖像権ディープフェイク: ディープフェイクは、特に人物肖像権に関わる問題として大きく注目されており、これは適切な指摘です。多くの国では、ディープフェイクに対する規制法整備が進んでおり、肖像権侵害として取り扱われるケースが増えています。例えば、アメリカではディープフェイクが大きな問題として議論されており、性的コンテンツ選挙関連のフェイ動画に対する規制も進んでいます

2. 著作権フェアユース: AI学習に関して、米国ではフェアユース概念に基づいて、著作権侵害の主張が棄却されるケースが多いのも事実です。これは特にAIが大量のデータを利用して新しいコンテンツを生成する際、原作のものコピーするのではなく、新たな創造的な内容を生み出すという考え方に基づいています

 

問題点矛盾

1. 「海外著作権系は原告の訴えが全部失敗している」という点: これはやや誇張されています米国ではフェアユースに基づいてAI学習許可されている事例は多いものの、すべての訴えが失敗しているわけではありません。特に商業的利用や大量の既存作品をそのまま使用した場合など、著作権侵害として扱われる可能性は依然として存在します 。例えば、クリエイターAIによって作られた作品に対する権利を主張するケースも今後増える可能性があります

2. 著作権肖像権混同: この意見の中で「絵師海外情勢を持ち出しても意味がない」と結論づけていますが、著作権肖像権混同しているのはむしろこの意見の方です。著作権に関するAI問題は、肖像権に関するディープフェイクとは全く異なる分野で議論されています絵師クリエイターAI技術に対する懸念を持つのは、AI既存著作物学習して新たな作品を生成する際に、彼らの著作権侵害される可能性があるからです。

3. ディープフェイクと著作権の分野は異なるが両方問題がある: ディープフェイクの問題は主に肖像権に関するものですが、著作権に関する問題無視できません。特に日本では、AI学習著作物がどのように使われるかに関する法的枠組みがまだ完全に整備されていないため、クリエイター権利をどう守るかという問題が今後大きくなるでしょう。

 

結論

この意見は、肖像権著作権混同については的を射ている部分がありますが、一部の誇張や解釈の誤りも含まれています特に、「海外では著作権訴訟がすべて失敗している」という表現や、絵師著作権の話をすることが無意味だと断定する部分は、過度に単純化された見解です。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん