2024-10-21

最近になって、小説原作の「かがみの孤城」って作品映画の方を見てみたけれど。

最終回発情期って言葉は嫌いだけど、この映画はまさに最終回発情期と呼びたくなるような内容だった。

いや、単発の映画なので最終回も何もないんだけどさ。

タイトルキービジュアルを見た時には正体不明の孤城の謎を解くドキドキワクワクなアドベンチャー的な内容を期待していたのに、

実際には現実世界での陰湿いじめのシーンと妙に理解ある親御さん、にも関わらずいじめっ子はお咎めなしという描写が続いてコレジャナイ感が否めない。

肝心の城の中では淡々とそれぞれの身の上話をしているばかり。テロップを見てると1年間交流したみたいになっているけれど、あまり淡々としているので友情を深めた印象が全然ない。

で、最後最後嬉野って男の子梶裕貴の声のおかげかこの子が一番魅力あった)と、風花って女の子恋愛フラグが持ち上がるんだけど

これまでにそういう気配が感じられなかったものからえらく唐突に感じた。

この二人、それぞれ別の時代から来ていて、現実世界では8歳違いらしいんだけど、それだけ年が離れていてどうなるのか気になるところなのに最後までそのフォローは無し…何なのさ。

主人公と理音という男の子の間には確かにフラグが立っていたとは思うけれどそこまでか?だし。

あとこの作品恋愛のみならず、同性間の友情に関しても唐突なんだよね。

孤城に飛ばされた子供達のうち、晶子の正体は、映画の冒頭から主人公に優しくしてくれてた喜多嶋って先生過去の姿だった事が分かるんだけど

晶子と主人公がそこまで親しくなった印象もないものから未来で会えると熱弁する主人公唐突な印象が否めない。

主人公は劇中、ずっと同じクラスの東條って女の子を気に掛けていて、その子との友情が描かれる場面が多い。

なのに彼女から借りた絵を返す場面すらもない。酷くない?

最終的に彼氏候補男の子出会えたので、東條の事なんてどうでもいいでーすみたいな扱いになってる…。

孤城の主である、狼のかぶり物をした赤いワンピース女の子は理音の亡き姉だった事が分かるんだけど、なんでこの子厨二病みたいな変な喋り方をしていたのかが意味不明だし。

そもそもこの姉の存在自体唐突に出てきた印象で何の思い入れも持てないから突然感動仕草をされても困る。

エンディングでは理音とその家族の様子が映り、理音の姉の幽霊(?)も出てくるけれどどうでも良さ過ぎて。

どうせなら他のメンバー現実に戻ってどうしているのかを描けばいいのに…。嬉野と風花、昴と政宗はどうなったのさ?

そもそも孤城に行く子供の数が7人って多すぎたんじゃないか?狼と七匹の子ヤギにかけてるみたいだけど、動かし切れてないし減らした方がいいと思う。

話のキーになる主人公と理音と晶子の3人か、プラス1人くらいの計4人がちょうどよかったような。

…と、原作は読んでなくて映画のみの感想だけど、とにかく期待外れだったな。梶裕貴の声は良かったです。

  • いじめのお咎め無しにフラストレーションが溜まった理由が良くわからなかった そもそもスカッとするための作品ではないし、作品の中で描かれた歪んだ部分は必ず最後に補整しなさい...

  • よっしゃあああ ジョンウィック観るとき予告見せつけられて「見た目はキレイだけど話がつまんなそう」って思ってた俺のカンが当たったああああああ いえええええい

  • しらんけど原作のエピソード削られてるんじゃ? 上下巻の小説を映画一本にまとめる時点で尺足りてなそうだし

  • 原作の方が面白かったよ

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