この文書は、統合失調症である私が、精神の異常に対処するために作成したマニュアルです。統合失調症の症状は人それぞれであるため、ここで書かれていることは完全に自分専用のものとなります。
私の症状が酷くなる兆候は、主に以下に分類される。
睡眠不足は、特に突発的な覚醒状態に陥ることが多い。何日も眠れなくなり、徐々に異常な幻覚などを体験するようになる。
てんかん発作を引き起こし、異様な頭痛を引き起こす。原因は不明であるが、長期の休暇などに入り、リズムが乱れると起こることが多い。
刺激的な情報に触れて妄想を持つとは、例えばスピリチュアルとか、量子力学とか、陰謀論といったものである。
自分の信じる現実と全く異なる世界観を突き付けられると混乱に陥ることが多い。
特に、ある種の認識論、つまり「思えばそうなる」という価値観を説明されると混乱がピークに達する。
また、無限といったものを想像しなければならないケースで、てんかんっぽい頭痛を体験したことがある。
数学的宇宙仮説というものを学んだ時、「無限の多世界」というものを想像する段になって、頭痛が起きた。
何が頭痛のトリガーなのか正確にはわからないが、想像力を要する概念について考えすぎると起こることがある。
まず睡眠不足についての対処は至ってシンプルだ。つまり、睡眠薬のストックを欠かさず持つことである。もし異常な覚醒状態に陥ったら、睡眠薬を飲むようにする。
ただし注意点は、睡眠薬はベンゾジアゼピン離脱症候群に陥ることがあるため、必要な時以外は飲まないことだ。そして飲んでしまった場合は、量を一気に減らすのではなく、徐々に減らしたほうが良い。
また気休めであるが、睡眠不足を解消するためのツボというものがあり、それを押せば寝られることもある。
一方、さまざまな情報に晒されて持ってしまった妄想やてんかん頭痛については、対処の方法はかなり難しい。
ただ、一日の中で情報を見る時間に制限をかけるのが良い。あまり熱心に学ぶと、現実認識が危うくなってしまうので、物事を学びたいときは余裕のあるときに学ぶようにする。
精神病院に入院すべきときは、妄想があまりにもひどくなり、仕事も生活も困難になったときである。
両親は「入院せずに通院で対処しろ」というが、通院で対処しようとすると、インターネットを利用可能な環境にいるため、情報によって妄想が深刻化する場合もある。
入院をどうしてもしたくないときは、会社を一旦休むなどの対処をするべきである。妄想で混乱状態にある場合は、会社に迷惑をかけてしまいかねない。