2024-06-19

男の性欲を薬で強制的に抑えることを思考停止せずに考えて欲しい

こういう人は出てくると思いました。しかし考えてみてください。元増田さんの主張には誤りがあります

Ⅰ:そもそも物欲と性欲は違う

"物欲も性欲も抱くこと自体コントロールできないが、そこから犯罪という手段解決しようとすることをコントロールしている"という元増田さんの主張には同意します。

しかしながら、そもそも物欲と性欲は違います

現在社会通念上、物欲のもの気持ち悪いとは見做されてはいません。

一方で、"気のない相手から恋愛感情を抱かれたり欲情されたりすること自体気持ち悪い"と考えている人は多数います

まり物欲を持つ内心の自由他者人権侵害していませんが、性欲を持つ内心の自由のもの相手幸福追求権を侵害することはあります

こういうことを言うと"いや、内心の自由絶対保護される"と言うかもしれません。しかし、憲法にそのように明記されているわけではありません。あくまでそのように解釈されているだけです。

まり、"内心の自由絶対保護される"というのは"自衛隊憲法9条に違反していない"や"死刑憲法36条の定める残虐な刑罰に該当しない"と同様に解釈にすぎないのです。

将来、"性欲を持つ内心の自由のもの相手幸福追求権を侵害しているから性欲を持つ内心の自由公共の福祉に基づき規制される"という解釈になる可能性も十分にあります

Ⅱ.そもそも全ての人の内心の自由保護することが人類幸福や発展に繋がるかを思考停止せずに考えるべき

また、元増田さんは以下のように書いています

性欲そのものが理性でコントロールできないならば強制的に薬で抑えろという主張は、「『性的なことを考える』という内心の自由のものを奪え」と主張しているのと同じであり断じて認められない。

しかし、私がⅠで書いたことが成立しないとしても、元増田さんは"内心の自由から守らなければならない"というところで思考停止しています

そもそも内心の自由を含めた基本的人権は決して自明のことではありません。トマス・ジェファーソン自明のことであると主張するかもしれませんが、そのように主張したジェファーソン自身奴隷を所有していたこからも決して自明ではないことが明らかです。

当初は"白人男性自由財産生命などの権利を持つべである。そのように設定することが人類幸福につながる"と考えられ、それが”女性を含む白人は”となり、やがて”全ての人は”へと発展していったのが20世紀までの人権歴史です。

しかし、全ての人に基本的人権を設定することで人類は本当に幸福になり発展してきたのでしょうか。私にはそれは自明のことであるとは考えません。

むろん、"フルスペック人権を持つ人と持たない人がいる"という考えが差別奴隷制や植民地支配を生んできたことは確かです。しかしながら、それは人類が"フルスペック人権を持つ人と持たない人の区別"を自分に都合よく設定してきたかである可能性もあります

たとえばAI評価させることなどにより、"フルスペック人権を持つ人と持たない人"を中立的かつ人類幸福と発展のために区別できるようになるかもしれません。そのようなことも元増田さんには考えてみて欲しいです。

https://anond.hatelabo.jp/20240619221049

記事への反応 -

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん