ニュース記事の中で二世が"平手やベルトで叩かれた"と話していることに関してブコメで、「暴力は家庭の問題では。カルト問題とは切り離して考えないと。」というコメントを見かけたので、切り離されないよう、ここに事実を記す。
自分は割と熱心に活動していた元二世で、今は家族や組織から距離を置いている。
ニュースになっていた二世の女性は30代で、自分も同世代である。
記事の中では、
"3歳の頃から週3回、エホバの証人の集会に参加した。居眠りなどをすると家族にトイレに連れて行かれ、平手やベルトでたたかれたこともあった。"
とあるが、これは「ムチ」と呼ばれていた。
集会で行儀よくしていないとムチされるし、イタズラなどがバレてもムチされる。
どこかの子供が集会中にトイレに連れて行かれたと思ったら、トイレから叫び声が聞こえてくるということは日常茶飯事だった。
各家にはその家ごとの「ムチ棒」があり、「あそこの家のムチ棒はやばい」とか、子供同士で情報共有していた。なぜなら他所の家でイタズラしたりすると普通に他所の親からムチされたりするからだ。
回数も人それぞれだが、大抵10回程度。
かなり悪いこと(もちろん子供のイタズラレベルの範疇でだが)をやらかすと2〜30発やられる。
※ちなみに、出先で急遽ムチする必要があり、ムチに適した道具がなかった場合、「しかたない平手でやるか」ということもある。しかし全く痛くないのでこちらとしては内心(キター‼︎)と思っているのだが、痛がっていないと家に帰ってやり直しになるので、必死で痛いフリをしておくというライフハックがある。
エホバの証人はローカルルールが多く、また同じ地域でも「長老」と呼ばれる会衆のトップの意向によってやり方が違ってくるので、あくまで増田の地域、年代(1980後半〜1990年代)のことである。
学校での体罰が問題になり始めた頃(1990年代後半ごろ)から徐々にムチの文化も下火になっていったと記憶している。
https://wol.jw.org/ja/wol/d/r7/lp-j/101992647
1992年の「目ざめよ!」という小冊子の中で、「ムチが世間から批判されているがいかに聖書の根拠に基づいているか」について触れられているので読んでみて欲しい。
エホバの証人って臓器移植や輸血がダメなんだっけ? いっそのこと中国国内で布教させればチベットやウイグルで噂されている臓器売買が出来なくなるから 戦争仕掛けるよりは平和的...
カルト宗教信じてました。 https://bookwalker.jp/de798c1d1e-b192-4b41-af8a-387e0e81ae98/ で読んだ。
なるほどよくわかった。
エホバは日本に輸入してくる時に、比喩に過ぎなかったムチを厳密にムチと解釈して周知徹底してしまったためにトンデモ家庭内暴行集団が生まれたと聞いたことがある
大変だったな。カルト宗教に親族がのめり込んだら、距離を取って切り離すのが最善手になってしまう。カルト宗教は周りを不幸にすることにすら気付かず布教しようとする…。