2022-06-17

果たして第1原発堤防工事は間に合ったのか?

東電は、平成202008)年2月ごろに有識者意見を求めたところ、「福島県海溝沿いで大地震が発生することは否定できないので、波源として考慮すべきであると考える」との意見が出されたことを受けて、遅くとも平成202008)年5月下旬から6月上旬ごろまでに、地震本部の長期評価に基づき、福島第一原発2号機付近でO.P.+9.3m福島第一原発5号機付近でO.P.+10.2m、敷地南部でO.P.+15.7mといった想定波高の数値を得た。しかし、武藤本部長ほかは、津波到来の緊急性は低いと考えた[74]。

出典元 国会事故調 3)大幅な想定超えの認識より引用

この文章より東京電力2008年頃には第一原発に15.7mクラス津波が到来する事がわかっていた事がわかった。

さて、今回の考察では、この報告を受け入れたとして東電堤防のかさ上げ工事をした場合3.11に間に合ったのかどうかを検討したい。

東京電力ホールディングスは、廃炉作業中の福島第1原子力発電所に最大で海抜16mの高さの防潮堤を新設する。日本海溝巨大地震が発生した場合建設中や設置済みの防潮堤を越える津波が来襲する恐れがあるためだ。2021年度に着工し、23年度の完成を予定している。

出典元 日経コンストラクション 福島第1原発に最大16mの防潮堤、完成目前の堤防越える津波予測で 2020.09.24

この記事より少なくとも2年程度の工期と1年程度の準備期間が必要な事が読み取れる。

さて、本題だ。

仮に2008年に津波が到来することが判明したとしよう。

そこから設計+予算取得+施工計画を1年かかるとして2009年4月から工事を開始したと想定する。

上記新設工事の工期を24ヶ月としよう。

そうすると2011年4月には完成している計算になる。

少なくとも3.11には間に合う可能性があった事がわかる。

結論

最低でも2009年4月頃に工事開始していれば少なくとも1Fの津波被害は防げていた可能性が高い。

しかし、公開資料では実際に堤防にどのぐらいの工期がかかるかが、わからなかった為24ヶ月の設定したがもっといかもしれない。

また、計画に1年としたがそれ以上かかった場合は間に合わなかったと思われる。

あくまでも専門家でもない素人考察であるためガバガバな点が多いのでゆるして

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