2022-04-21

月曜日のたわわ」広告ダメものダメ

月曜日のたわわ」を人々はどう見るか 田中辰雄 計量経済学

https://synodos.jp/opinion/society/27932/

「月曜のたわわ」広告について人々がどう思っているか調査した。結果は次のようにまとめられる。

(1)この広告問題を感じているのは女性のうち3割強である。5割程度は表現の自由として容認している。3割強を小さいと見るか大きいと見るかは論者によるだろう。

(2)年齢が若くなるほど容認派が増える。20代女性問題を感じる人は40代以上の女性の半分程度にとどまっている。若年層に容認派が多いのは、彼らはこの種の萌え絵子供のころから接して慣れているからと考えられる。もしそうだとすれば、時間の経過とともに容認派が増える可能性が高い。

(3)一方、広告問題視する人が多いのは、既婚者、クリエイター痴漢厳罰を求める人、フェミニズム賛同であるクリエイター広告問題視する人が多いことには意外性がある。ただ、複数解釈可能で、含意は確定しない。

(4)古くからある正義vs言論表現の自由対立軸がここでも働いている。一般論として正義を重視する人が広告批判し、言論表現の自由を重視する人が広告容認している。



調査自体は貴重だけど、きわめて取扱注意。事実、「多数派問題と思っていない。意識アップデートできてないのはフェミの方」という趣旨の、的外れコメントが多数湧いている。

まず当たり前のこととして、「多数派はこう思っている」ことは何も正当化しない。これが正当化されるとしたら、差別ハラスメントいじめ問題は、多数派容認する限りすべて放置してもよいということになる。田中氏そういうことを言っているわけでないけど、明らかにそうした考えを後押しする内容になっている。

ツイフェミ人達が、賢明なことにこの記事に反応してないのは、「問題はそこじゃない」から。そして、多数派容認しているとしたら、そして若い人たちほど容認されるとしたら、それこそが改善されるべき現実から若い世代ほど性差別的な表象日常化されて自然ものと受け止められているとしたら、それは厳しく批判されなければならない。


あと広告擁護するのは構わないとして、性的文脈などないという真っ赤な嘘をついている人が多いのは問題。もし記事の被調査者に「たわわ」の内容を直接読ませたら、全裸セックスシーンこそがないが、電車巨乳女子高生を(偶然のラッキーという形で)痴漢したいという性的欲望そのままなので、ほとんどの人、特に女性否定的評価に変わると思う。

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