2021-09-11

みんなネット好きな物だけ見られているのか?

ネット個人の見たいものだけ見ているというが本当だろうか。

RSSが下火になり、ほとんどの人が大手サイトしか見ない時代になっている。

そして、その大手サイトでもPV数のノルマに抗えず、ディレクションが崩れてきている。

ネットのどこかで炎上したり、スゲーと持ち上げたりといったのをいち早く見つけて記事を書く。

それを見た他のサイトも同じ記事を少し変えて上げる。

AIなどで個人の関心事項に合わせてニュースカスタマイズとなっているところも、PV稼げるのは何かを入れ込んでくる。


好きな物を見ればというが、コンテンツに関する興味は減っているように感じる。

動画だと2倍速で見るとか、見どころだけシークバーで見ておさえるとか。

大学生くらいだと「それって見る価値がある?」とそれなりの人が気にする。

失敗して時間無駄にするのは耐えられない。

ネタバレ回避するのに、大雑把な内容が把握できていればいい。

ネタバレすると嫌われるので、内容を詳細に覚える必要もない。

スゲーという空気が流れ手入ればスゲーと言えばいいし、そこから詳細な内容に触れるのは禁忌なのだ


コンテンツの興味は下がっていってるが、人かお金かには興味上がっている。

人生はそこかしこに失敗につながる道が転がっており、失敗する選択肢は選びたくない。

生存者バイアスだろうが、なんだろうが、失敗する確率を下げないといけない。

ひろゆきなどのインフルエンサーが持て囃されるのは、そんなところからだろう。


一時期、ネット社会不適合者のような人でも息がしていられたと思う。

昼夜逆転している、時間を守れない、生活能力が著しく欠落しているなど、そういった生き方も許容するのが社会かという流れも一時期あったかと思う。

ただ時代が進むと、アウトプットプロセスは分離出来ずどちらも正しくないといけないとか、落ちるのはヤバいとなった。

さらに悪いことに顔出しが普通になった。社会的に抹殺されるリスクが高くなっている。


趣味友と集まってゲーム漫画の話をずっとしていたい、というのも叶わなくなった。

インプット情報は先に述べたように見たくない情報を挟んでくるメディアばかりになったし、

かといってインプットを辞めたら人は飽きてしまう。

好きなものだけ次々新作を出してくれるほど社会は豊かではない。

漠然とした不安を忘れさせてくれるものは少なく、希望のない未来をどうサバイブするかという現実を突きつけてくる。

かつてリアルクソゲーでもゲーム漫画世界に引きこもればリアルを忘れられる存在だったが、ゲーム漫画の中に希望の無い未来が描かれる。

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