世界に優しくされたことがない人に他者の痛みを想像しろというのは無理だと最近とても思う。
私は生まれてすぐ父親に女ができて捨てられ、極貧家庭で気が狂った母親に虐待されながら育った。
容姿も醜く、ひどいいじめこそ受けなかったが、醜さを馬鹿にされることなど家でも学校でもしょっちゅうだった。
友達は少しいたが、グループの中でもうっすらいつもバカにされ、軽んじていい存在として扱われてきた。
貧しく醜く、頭も良い方ではなく、それを覆せるような何かの才能もない、どこにでもいるブスだ。
もう親はいないものとしてるし、彼氏なんかできたことないし、ブスでも被害に遭うような無差別な痴漢みたいな性犯罪に遭うだけだ。
大人しく無害で、いてもいなくてもいいその辺にいるブスだ。
女友達からもうっすら馬鹿にされながら、彼氏を取る心配がないからとたまに相談役など便利に使われたりする。
こういう地味なハズレ人生なんてその辺に転がってる。
男に優しく大事にされたことなんかないし、気を抜くと痴漢に遭ったり殺されたりするだけなので男がどんな酷い目に遭おうとどうでもいい。
美しい女性が若くして亡くなっても、この人はそれまでそれなりに人生で幸せなことあったんだろうし、
せっかく人生ガチャ成功したのにいきなり私以下の生きる権利すらない不幸の向こう側に堕ちてってざまあとすら思う。
社会でまともな位置にいる人が酷い目に遭うと、その幸福の落差に悲劇的なストーリーを見出して世間は大騒ぎする。
でもその人たちも、普通に生きて出会ってたら私のことなんかどうでもいいし、私がどんな目に遭おうと助けてくれないだろうし、
私のことをうっすら馬鹿に見下すだけで、底辺の人がなんか苦しんでるわ、まあそんなもんなんだろう…とそれぞれの人生をやっていくだけだろう。
私は彼らが更生不可能なことがよくわかる。
誰にも愛されたことがないし大事にされたことがないのに、他者に対する共感力や想像力だけ育てろとか言われたって無理だ。
世界が自分に何をしてくれたというんだと思う。与えられて初めて世界に返せるのだ。
結局悲しみを癒やすのはネコってことだニャン
これがバ美肉の裏側なのか…