男性の育休の取りにくさってこういうところにあるんだなと思った話。
娘が生後2ヶ月になるころ、俺は1ヶ月の育休を取った。
このタイミングと期間がベストだったかというとそれは微妙な気がするけど、
それに関しては各家庭の都合や考えがあるだろうからここでは割愛する。
さて、この育休。
前職でのことなのでうろ覚えだけど、だいたいこんな感じの段階が必要だった。
しかし、就業規則を読んでみると、女性に限定された待遇ではなかった。
とはいっても、そりゃいきなり「育休1ヶ月くれ」と言って、
先ほども言ったように、前職での話だし2年前の話だ。
あまり細かい内容は覚えていないということをご理解いただきたい。
「この時期に子どもが生まれるから、このあたりで育休を取りたい」と所属長に相談をした。
それに対する返答は「俺は良いと思うけど社長がどう言うかな」といったものだった。
まあ、言いたいことはなんとなくわかる。創業50年の会社で、もう70は過ぎてる社長。
ダジャレが好きな気のいいおじいちゃんだったが、最近の風潮というのをどこまで理解しているか。
昭和を生きてきた人にとって、男が育休を取るなんて、という思いがあるだろうことは俺にも想像はつく。
「それでも取りたいからどうにかしてくれ」と頼んだのだが、
その所属長(もう面倒だからAさんにしとこう)はなかなか首を縦に振らなかった。
「社長が良いと言うとは思えないから、やめといたほうがいいよ」というのがAさんの言い分だった。
渋々ながら総務人事部やその他中間管理職(Bさん・50代)への申請もしてはくれた。
Bさんも同じ態度を取った。
このAさんとBさんとの押し問答がなかなかに長かった。
そのうち、「お前のためを思って言ってるんだ」「ていうか嫁がいりゃいいだろ」というような態度で来られたので、
「もういい、社長に直接頼んでくる」と啖呵を切ったところで、ようやくBさんが社長に申請を上げてくれた。
社長曰く「いいじゃん、ちゃんと子育てしろよ」とのことだった。
「俺はいいと思う」と口では言っているが、すぐに申請させてくれないあたり、
実際のところは自分が駄目だと思ってるのを責任転嫁しているんじゃないか。
「うちには男で育休取ったやつもいるよ、変なやつだよねー」なんてことを言っていたらしい。
AさんはAさんで「自分は社内一のイクメン」だとのたまっていた。どの面下げて言ってるんだと思ったね。
だって社長はあなたが育休で1カ月休む穴埋め考えなくていいんだもんそりゃ応援するでしょうよ 穴埋め考えなきゃいけない立場のAやBは社長を出しにしてでも反対するわな 自分だって...